SweetiePanic!!(3)



『ウィル、最近…変じゃないか?』
「あぁ、どっかの誰かさんのせいで基地が壊れたからなぁ…」
『ぐぅっ…!』

『オイ虫け』
「ああ急がなきゃ急がなきゃ急がなきゃ急がなきゃ急がなきゃ急がなきゃ急がなきゃ急がなきゃなきゃ(カタカタカタカタガタガタ)」
『……』

『この馬鹿共が!俺様がいない間何をしておった!無駄な仕事を増やしおって!!』
『『申し訳ありませんメガトロン様…』』

※ここはいつも通りである

ハロウィン当日。

『なかなか効果的だったようだね』
「そう?」
『全体的に大人しいし、前死んだような目ぇした軍人共に囲まれたってブラックアウトがぼやいてたぜ?』
「とばっちりだね」

ガシャガシャ、ゴソゴソと準備しながら近況報告する討伐班。
後ろのでかい箱の中身はカボチャだ。
何故って?ハロウィンだからだ。うん。

「作戦開始時刻は17:30。残り3分。配置に着いた?」

凛々しく指示を出す幸縁は何故だか魔女のコスプレ。

「《えー、こちら特攻野郎Aチーム。準備完了。全チームいつでも行けるぜ!》」
「はい!では総員、戦闘開始!」
「「「「「「「おぉぉお!!」」」」」」」
『『『!?』』』(作戦ターゲット達)

突如として現れた軍団!!マスカレードを着けたそいつらが持っているのは…。

『…パイ?』
「トリックオアトリート!」
『??』
『あぁ、だから飾りがあるんだな』
『だが俺達は菓子を持っていない』
「ならば食らえぇ!」

無いと言った瞬間襲いかかるパイ。


パイ。


カボチャ。

「カボチャ!?」
「イテェ!」
「ぐぁ!」
原型でも、どでかいカボチャが降り注いでいれば動きは遅くなる。人型(ヒトガタ)なら尚更だ。そして動きが遅くなったところでパイが顔に直撃した。

「ぶっ!?!…バタリ」
「な!?サイドスワイプ?」
「ラチェット特製即効性睡眠薬入りパイだ!!」
「何!?」
「食らえアイアンハイド!!」
「くっ…!」

なんとかかわしたアイアンハイドは弟子を泣く泣く置いてジャズと逃走した。
ジャズと。←(テストに出ます)
そして行く先々でコスプレした隊員に襲撃される。
そんな仕掛け人とアイアンハイドが命からがら逃げこんだ場所は、牢屋兼作戦司令本部だった。

「な゛!?」
「シエン!コイツらコスチューム着せたらどうする?」
「顔見えないから名前書いた貼り紙して写真取っておいて」
「サーイエッサー!」
「次捕まった人黄金ビキニね!」
「大当たりだぜ!!」

鬼畜である。
女物の囚人服を着せられて写真を撮られる同僚も、それを行うすね毛網タイツ集団もそうだが。
何より目を疑ったのは。

「っ…シエン…!」
「喋らないでスタースクリーム。許可してない。ショックウェーブを見習えよ。ねぇ、ショッキー」
「…!!<●>(ギューン!)」
「シエン、そんな愚か者に構ってないで我を愛でろ」
「きゃあっ!…せっかちだねメガトロンしゃんは」
「お前が悪い」

ミニスカポリスの幸縁。
いつ着替えたんだよ。

「な、な、」
「「なにしてんだぁぁぁぁぁああ!!」」
「あ!やっと来た…待ってたんだよ?アイちゃん、ジャズ?」
「赤っ…首輪ぁ?!」
「うん!かわいいでしょ?赤い色好きなんだぁ〜…似合うでしょ、さすがディセップ!いい眺め…」

ペット用の首輪を着けたスタースクリーム、ショックウェーブ、メガトロンを見ながら頬を染めリードをいじる幸縁。
幸縁は今まで座っていたショックウェーブの上からどけると、スタースクリームにぎゅっと抱きついた。

「星にぃに〜、ふふふ〜」
「…!?…むぅっ!」

胸に埋もれて息が出来ないスタスク。

「何それ羨ましい!」
「ジャズ!?」

幸縁の後ろでエップスが「シエンに酒飲ませた奴誰だ?!」と叫んでいる。
(なるほど。酔うとああなるのかシエンは)

隣には荒ぶるジャズ。
今にもリードに繋がれたディセプティコンの仲間入りしに行きそうだ。
理性のリミットブレイクをした幸縁はショックウェーブに帽子をかぶせ、今度はメガトロンに頬擦りしている。

「メガトロンしゃぁ〜ん」
「…リードをそんなに引くな」
「らってもっと近くに行きたいんだもーん」
「…」

妖艶に微笑んだメガトロンに、何も知らずに笑顔を向ける幸縁。
アイアンハイドは見ていられなくなり自分でパイを何度も顔にぶち当て、睡魔に身をゆだねた。
気絶した後アイアンハイドもレノックスやエップス、その家族に楽しくイタズラされたのだった。











余談だが、翌日から隊員はきちんと訓練時間と休みを確保できる日が増え、捕まって写真を撮られたトランスフォーマーはしばらくの間勤勉に、静かに仕事に従事したとか…。


Fin
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