赤と白と温もりにまつわるetc(4)



そんな思惑を知らない幸縁は、喜んで彼等を自宅に招いた。
因みに彼女の留守中にNEST部隊工作員が、バレないように部屋の中に盗聴器やら隠しカメラを設置していった。
幸縁はおそらく訴えれば勝てる。

「…リフォームしたのかシエン?」
「へ?」
「おぉデモリッシャー!サイドウェイズ!」
「酒、買ってきたぞ」
「ありがとう二人とも!リフォームは失敗した!」
「シエン、ダンボール使うか?」
「ありがとうサイドウェイズ!ガムテープ引き出しに入ってるから出してくれる?」
「わかった。この家は靴脱ぐんだよな?確か…」
「そうそう。スリッパ履いてね!寒いから」
「おぅ」
「邪魔するぞ」

勝手知ってるというように部屋に入る二人。
荷物整理を手伝うバリケード。サウンドウェーブがサイドウェイズに触手で引き出しを開ける手助けをしている間、監視カメラの向こうは唖然としていた。

「誰、こいつ等」

そんな状況など知らない幸縁。

「よし!扉完成!」
「「イェー!」」

ダンボールで補強し作った扉を前に、手伝ってくれた彼等と喜んでいた。

「これで寒くない!」
「シエン〜…腹減ったぁ〜」
「あ。もうこんな時間か」

もう夜だ。

「今日は後誰が来るんだっけー?」
「閣下とブラックアウトにスコルポノックとボンクラ〜」
「ショッキーはぁ〜?」
「来る来る」
「おそらく7時には」
「じゃあ急いで準備しないと!ちょっと待っててね」

道具を片付け玄関から部屋へと移動し、木屑まみれになった服を着替えに向かう。

「《着替え、手伝ってやろうかぁ幸縁?》」
「やめろ悪徳警官!」
「俺じゃねえ!…サウンドウェーブ!」
「やめろやこの変態音波ぁっ!」
「●RECしてネットに流出させてやろうか」
「やめてください精神的にも社会的にも死んでしまいます」

(訴え…勝てないな)

「じゃれてないで早くしろヨ。メガトロン様が来ちまう」
「ヤバイヤバイ」
「準備手伝うぞ?」
「ブロウル最高!」
「おいおい抜け駆けか」
「馬鹿言うな。扉を破壊した詫びだ」
「デモリッシャー!後で魚捌いてぇ!」
「あぁ。わかったから早くしろ」

さぁ!時間との戦いだ!
着替えエプロンを付けた幸縁は手を洗い準備を始めた。

「みんなも手洗ってね」
「…めんどくせぇな」
「みんな〜〜星にぃにの分のご飯食べ」
「わかったやめろ…洗ってくるから」

洗面所に大人しく移動していくディセプティコン達。
その間テキパキと彼等が冷蔵庫に入れた材料を取り出し幸縁は下拵えを始めた。
それを隠しカメラで見ていたNEST部隊の誰かが、画面の向こうで呟く。

「mam(ママ)…」
「誰がお前の母親だ」
「!?」

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