Sea side(8)



-砂浜で遊ぶ編-


『幸縁!こっちこっち!』
「ビーちゃん?おー!今行くよ!」

比較的ちっちゃい者グループに呼ばれ、手を振りながら向かう幸縁。

『シエン、ヒサシブリ!』
「久しぶりスコちゃん!」
『そんなに走ってると水着ずれるゼ?』
「フレンジー!だよねぇ、でも早くみんなに会いたくて走っちゃった」
『ケッ!気をつけロ!』
「はーい」

注意されながら雑談してると、スコちゃんに手を引かれた。

『アソボ!アソボ!』
『俺達シエンを待ってたんだ!』
「本当?嬉しい!で、何やる?」
『ウメル!』
「うめる?…埋める!?」
『スコルポノックは大事なものを埋めたいらしいんだ』
「うわあああ黒兄が埋まってるぅう!!」

出会い頭の生き埋めに驚く幸縁。

『スコノ"タイセツ"ハマスター!』
「スコちゃんっ…!なんて可愛いんだ!」
『///』
『おいブラックアウト頬染めんナ』
『シエンも大切だから埋めたいんだって』
「いいけど、長期保存は無理よ?ミイラになっちゃうから」
『『『よーしやるぞー!!』』』
「話聞けえ!」
ドバババ!!
「掘るの早ェ…」

パッポーパッポー
二分後

『デキター!』
『よし!』
『どうだ気分ハ!』
「サウナに行るみたいでいいねぇ〜」
『年寄りみたいだぞシエン』

しかし本人はホカホカして汗がでているのがいいのか、快適そうにしている。

『『『…』』』
「…?どうしたの?」
『カンサツ』
「弱っていくさまを!?」

小さいながらにディセップしてるスコちゃんにビビるが、久々に会ったので好きにさせる。








20分後
「スコちゃんまだぁ〜?」
『マダー!!』
「はぁーい」






















1時間後
「スコちゃぁん…」
『マダ!』
「ふぁい」























1時間30分後
「スコちゃーん…暑いよぉ〜」
『マダ〜』
「死ぬぅ……ガクッ」
『!!』
『シエンッーー!!』
『起きロ!寝たら死ぬゾ!』
『幸縁!』
「……うぇ」
『『『幸縁!』』』
「あっつぃ…」
『どうしたらいい!?』
『早くなんか言エ!』
「水かスポドリ…カバンに財布あるから…ぅう……」
『『分かった!』』

急いでフレンジーとバンブルビーは飲み物を買いに行った。

『シエン…ダイジョウブ?』

顔を覗き込むスコルポノック。ぐったりしている幸縁。

『スコルポノック、人間は暑さに弱いんだ。出してやれ。』
『……ハイ、マスター』
「ふふ…」

落ち込むスコルポノックが掘り出そうと砂に手を伸ばすと、突如笑い出す幸縁。

『『シエン?』』
「…騙されてやんの〜!ぶわははは!!ナイス私の迫真の演技!」
『!』
『なら…具合は大丈夫なのか?』
「いや?頭くらくらするし暑いよ」
『『!?』』
「でもスコちゃんはこれで一つ学んだでしょ?人間は暑さに弱いって」
『…』
「久しぶりに会えて嬉しかったから、思う存分遊ぼうかと…。ごめんよスコちゃん。暑いの我慢できなくて」
『スコモ、アエテウレシカッタ…』

しかしそう言うとスコルポノックは埋められてるブラックアウトの頭にしがみつき、電子音を出し始めた。

「スコちゃん…?」
『スコルポノックは、…シエンが遊んだ後帰ってしまうのが嫌で埋めたと言っている』
「え…」
『さびしい、と』

スコルポノックに目線をやると、頭にしがみついたまま、まっすぐシエンを見ていた。
少し考えた後、シエンはスコルポノックに話しかけた。

「お水飲んで、私が元気になったら。私とブラックアウトさん、バンブルビーとフレンジーのみんなで写真撮ろうか」
『シャシン?』
「うん。そしたら私がすぐ側に居なくても、ブラックアウトさんが仕事で居なくても、顔が見れるでしょ?」
『…!』
「寂しい時は番号教えるからケータイに電話かけてもいいし。連絡してくれれば、都合のいい時に家に来てもいいし。私も会いに行くよ?」
『ホント?』
「うん。ほんと」
『アリガトウ!!』

機嫌が良くなったようで、ブラックアウトの頭の後ろから出てきたスコルポノック。
顔をギューとされる幸縁。可愛いは正義。

『『シエン〜!!』』
「戻ってきたね」
『ああ』
『シャシン!』

遠くから走って来た二人に水を飲ませてもらい、事情を話した後カメラを通りすがりの人に渡し、写真を撮ってもらった。

「じゃあ撮りますよ!」
『『『「はーい!」』』』



パシャリ






-砂浜で遊ぶ編fin-

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