Sea side(9)



-水着コンテスト編-


『久しぶりお嬢さん(Lungo tempo amante)、…雰囲気が違うな。以前会った時より美しくなってねぇか?』
「お久しぶりです赤き騎士(E'la coda lungo tempo,CrimsonCavaliere)、後は老いて朽ちるだけですよ」

美しいといえば日差しによってきらめく貴方の髪はまるで宝石のようです、などと軽口を叩きつつ久々に会った友人と再会を喜ぶ幸縁。

『そんなこと言うなよPer favore…』
『ディーノが拗ねて泣いちゃうってよ?幸縁』
『誰が泣くか!』
『あ、照れるの間違いか…悪りぃ!』

後ろから出てきた銀髪の青年がちゃかす。

「ジャズも久しぶり。元気にしてた?」
『おう!もちろん!…今日はイカした格好してんなオネエチャン』

似合ってる。と言われ、壮絶に照れる幸縁。

『何でオレの時と反応が違うんだよ!』
「シンプルイズベスト?」
『そのほうがシエンは照れる確率が高い』
「誰調べ!?」
『企業秘密』
『「ちくしょー!」』
『まぁまぁ…それよりシエン、スタースクリームとメガトロンが待ってるぜ?』
「あ!具合がよくなったら来いって言われてたんだった!」
『じゃあ案内すっか!』
『こっちだ』

ディーノに荷物を、ジャズに腰を持たれ、シエンはメガトロンのもとへ案内された。













(恥ずかし死するわ…)
至れり尽くせりなエスコートにドキドキしっぱなしなシエン。

『遅い』
「すんまっそん」
『……』
「星にぃに?どうした?」
『シエン』
「はい?」
『…とても、似合っている』
「ふへぇあ!?…ど、どうも‥ありがとうござますよ!」
『『落ち着け』』
『だから何で反応が違うんだよ!』
『シンプルイズベストだっつったろ?』
『そのほうがシエンの照れる確率が高い』
『「だから誰調べ!?」』
『『企業秘密だ』』
「もういいわ…」
『似合っているのは事実だ。…せいぜい楽しめ幸縁』

海でエンジョイしちゃいなYO!とメガトロンさんに誘われた…。


どうする?
エンジョイしちゃう
>眠い



「いや、みんなが遊べるようになったからちょっと寝ます。何か疲れててさ…年なんだよきっと」
『『『『それはない』』』』
「……なら単刀直入に聞きますけど、何やらかしたの?」
『!』
「一応もう一般人だからあまり頻繁に会えないはずなんですけど。そう言われたし」
『…シエン、』
「……」
『俺が話す』
「どうぞ?」

腕を組み、ミアリングばりの鉄仮面を装備したシエンにメガトロンは話し始めた。

『お前は今日ここで開催される水着コンテストに応募され──それが受理された。応募者は知らん』
「ちょっとまって鼻水出た。なんだそれ」
『マスメディアがお前の顔を覚えていてな。わざわざ軍に問い合わせが来た』
「…」
『お前は一応一般人だが、一応軍人として戸籍が作られている。上は軍のPRになると考えたようだな。…お前を客寄せパンダにしたいらしい』
『登録を抹消しようとしたが、コンテスト側にも断られた』
『だから俺達でなるべくシエンの気分を良くして、自主的に出てもらおうと』
『出るからには勝つ』
『つうワケで』
「この水着という訳ね…」

ハァ…と溜め息をつき一言。

「無いわーマジ無いわーー。こんな見せ物にするとか。なんでほっといてくれないの?あぁ帰りたいマジ無いわ私の人権も無いわクソッタレめ疲れるわ明日バイト出番だぞ朝から!」
『『『!!』』』
『…』
「でも来ちゃったからな〜…帰りタクシーはキツい」
『決まったか?』
「…腹括るしかない!作戦:登録者は血祭り。そんで勝つ!メガさんはマネージャー、ディーノと星にぃにはボディーガード頼んでいい?さっき絡まれたから。ジャズは犯人探し、お願いします。…これぞ最強の布陣。安全パイ最高」
『『『安全パイ…』』』

何故だか少し落ち込んだジャズと星にぃにとディーノ。

『では行くぞ』
「もう?」
『あぁ』×4
「うぁー緊張してきた!どうすればいいの!?」
『他は気にするな、だ』
「分かりやすい!」
『あぁ…軍の奴らとオートボット、ディセプティコンも見に来るからな』
「うえぇえ!?」
『他の知らん輩よりはマシだ』
「た、確かに…じゃあ、作戦よろしくお願いします」
『ああ』
『頑張れよシエン!じゃあな!』
「……やっぱ帰りたい」
『じゃあな!!』
「えーーん!!」

休日返上出勤の恨みを思い知れ!(泣)
小説ページへ トップページへ