当然の結果(4)

死んだ目で振り返った幸縁を見て、その質問をした軍人は周りにグーで殴られながら口を噤んだ。
想像以上に被害がハード過ぎた。

「わ…悪かった」
「……うわぁああ癒してスワイピー!」
『スヌ●ピーみたいに呼ぶなよ…ったく』
『かわいそうに。私達も協力するから、元気出して?』
「ふぇえ〜っ、アーシー姉さぁん」
『よしよし』

思い出してまた凹んだ彼女をあやしにかかるオートボット達。ここは託児所か。
メアリング長官がいたらそうツッコミを入れそうだが、あいにくこれが通常運転。
クリーニングが終わるまで、幸縁はその場にいた全員に慰められていた。

『本当は俺等が傍にいたいんだが』
『俺達の次の任務は外国の災害救助支援だ。疎かにするわけにもいかん』
「よし!早急に犯人確保のために作戦会議だ!」
「イエッサー!!」

こうして、全ての親馬鹿の、親馬鹿による戦いが始まったのだった。

※作戦会議はあまりの熱意に本人が着いていけなくなりました。









昨日は犯人の痕跡を探すため家宅調査が行われ、クリーニングが終わったのは日付を超えてから。
ドアノブを握るのを躊躇した幸縁の代わりにスタースクリームが鍵とドアを開ける。
以前通り、いやそれ以上の清潔さで、自宅が彼女達を迎える。
作業後に侵入が無いか確認を終えて、ようやく新しく買い換えたソファに腰を下ろした。

「すごくキレイになったね」
「あぁ。天井のくもの巣までに至るまで排除しろと閣下が」
「小指でなぞってチェックまでしていたな」
「細かい!宇宙一怖い姑だ」
「言えてr」
《聞いたぞ愚か者め》
「!?なっ、…ブラックアウト!!」
「流石残念参謀殿。理解が早い。長年の経験ですかな?」
「航空参謀だ!」
「黒にぃにの突然の告げ口に草生えるわwww」
「くさ生える?トトロ?」
「例えだよスコちゃん。実際に芽吹いたりはしないから…明日トトロのDVD見る?(かわいい)」
「見る!」
「よかったな、スコルポノック。明日は休みだから、幸縁と遊べるぞ(かわいい)」
「やったぁ!」

メガトロンの説教とスタースクリームの名を体で表す悲鳴をBGMに和やかに会話が進む。

「ふわぁ…あふ」
「もうこんな時間か」
「シエン!おやすみの時間だよ!」
「そうだね。あのさ…」
「どうした」

時間はすでに夜中。
シエンのあくびを指摘し就寝の準備を始めようと動き出す面々。
彼女は彼等を呼び止め、申し訳なさそうに提案した。

「えっと、皆で寝たいんだけど…駄目かな」
「「「いいよ/ぞ!」」」
「あ、あざーす」

見事な連携で梱包した荷物の中から寝具を取り出したチーム【にぃにズ】は、あっという間に寝る準備を整えた。
こうして、1・2日目は何事も無く過ぎていった。

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