爪先からハロウィンマーブル(5)

じゃじゃんと取り出したるは。

「袋に入ったビスケット?」
「沢山あるな」
「こ奴等をぶっ潰してタルト生地にするの。お願いできる?」
「あぁ」
「ありがとう!砕き終わったらこの型に敷き詰めて。終わったらどんどん次に進んでいいから!」

こうして菓子作りは再開。
先程より何倍も効率よくなった作業のおかげで、最終的に何万枚ものクッキーやタルトなどの菓子が無事完成した。

「よし!ノルマ終わった!」
「わ〜!」
「なかなか面白かったぜ」
「貴重な体験でした…」
「皆ありがとう。手伝ってくれたおかげで無事間に合ったよ!もうハロウィン今日だけどね」

終了の言葉に全員が肩の力を抜く。
時刻はハロウィン当日の深夜。
何時間も同じ作業が続き、超人と言えどもさすがに疲れたようだ。

「お礼に甘いものはいかがですか?」
「え?」
「ハッピーハロウィン!皆の分だよ!」
「わぁー!カボチャのモンブランだ!」
「2色に分かれてる…スゲー」
「カボチャと紫いもをペーストにして練り込んでるんだよ」
「へ〜…あ、これジェイドがアイシングしたやつグギよ」
「え?何で分かるんだ!?」
「きっちりしてる」
「あぁ〜」
「喰っていいのか?」
「うん。ちゃんと人数分あるから大丈夫」
「なら…」
「「「いただきます!」」」

皆で作ったお菓子は、それぞれの個性が出ていて、今までで一番おいしかったように思えた。

「あぁ!?そっちはダメだよ!」
「え?」
「それはイベントの目玉…うわぁまた作らなきゃ」
「あ、はは…」

甘い夜はまだ来そうにない。


〜菓子作り編〜Fin