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ガープおじいちゃんと会った次の日に聞いた話で、フランキーが麦わらの一味のために船を作ってくれてるんだって。だけど出来上がるまで船の見学に来るのは禁止だからあたし達はログがたまるのと一緒に待つだけ。それまでの空いた時間は町を散策する毎日。今日もロビンとナミと新しい船に乗せる家具を探しに町に出てきた。

「わーっこういう服好きっ!あ、この服リリナに似合うんじゃない?ほらっ」
「あら、ほんとね似合ってるわ」
「あたしこういう服苦手だよ……」
「もったいないわね。あんたにはこういう服が一番似合うのに!」

ナミが選んでくれた服はあたしが選んで着るようなものとは違って可愛くデザインされたもの。可愛いとは思うけど今までそういうのは着てこなかったから今から着るとなると恥ずかしくて素直に着られない。どうしようかって考え込んでるうちに買わされちゃったけど。自分のお金で。

寄り道しながらも今回のお買いものの目的である家具の調達を進めていると大きなお店の間に小さなアクセサリー屋さんを見つけた。

「あたしここ入っていい?」
「それなら私達こっちのお店いるから終わったら来て」
「うん、分かった!」

ナミとロビンとひとまず別れて目当てのお店に入るといくつかのアクセサリーが一つずつ綺麗に飾られてた。ここならやってくれそうだと思ってお店の人に頼んでみたら快く引き受けてくれた。どんなデザインがいいかとか、形はどうするかを話しながらなんとか決められた。

「あっリリナ見てみてー!このチェストなんてどう?あとこのクローゼットも!このドレッサーも可愛い!」

明日の仕上がりを楽しみに思いながら隣のお店に入ると目を輝かせたナミがすぐにあたしを見つけて、目をつけた家具を興奮気味に見せてくれた。町に向かうまでは予算があまりないって嘆いてたのに満足いくものが見つかったみたいで、ナミはとっても笑顔。

「お目当てのものは見つかった?」
「うん、また明日お店に行くの!」
「オーダーメイド?」
「そうそう」

さすがロビン。少しの情報でも言い当ててしまうんだから鋭いってどころじゃないや。もしかしたらこれがサンジくんへのプレゼントって事もバレてたりするかも。照れ臭くなってロビンと目が合わせられない。

でも明日受け取りに行くの楽しみだな。サンジくんが喜んでくれるものになってたらいいな。