その青年は…(ダンデorキバナorホップ)

★夢主メイン
ダンデorキバナorホップ誰でもOKです。
お好きなキャラをイメージして下さい。
※pixiv掲載分


とある路地裏にあるカフェ。
店主には悪いがいつもガラガラで、とても静かで、それでもコーヒーは美味しくて。
そんなカフェがナマエは大好きだった。

送られてくる大量の仕事のメールをスマホに溜め、カフェで一件一件確認する。それが大体毎週水曜日。


だったのに…
今日は何故かほぼ満席だったのだ。
今日、平日だよね?そう思いロトムで曜日を確認したが、やはり水曜日だ。

店内はざわざわしていて、正直居心地が良くない。

違う店に行こうかと悩んだが、一度入ってしまったのに出るのもどうかと思い、空いている席に腰かけた。
空いていたのは店内の一番奥、ちょうど柱の陰になる辺りだ。

コーヒー1杯飲んだら帰ろう。
そう思いながら、スマホの画面をつけメールを開いていくのであった。

ーーーーー

メールも半分ほど確認できた頃だろうか…手元のコーヒーも残りわずかだし、あと少ししたら店を出ようと思いながら作業を進めていく。

そんなナマエの前に

「悪いんだが、ここいいか?」

と帽子を目深に被った青年が返事をする前にサッと座った。

『いいも何も勝手に座ってるじゃない』

他に席は空いてなかったのか、と思うが柱の陰になっていて周りはよく分からない。

とりあえず勝手に座り込んできた青年に、
呆れたようにそう告げると、

「そうだな、、、」
なんて少し焦ったような声が返ってきた。
その様子を見ると、なんだか少し申し訳なくなり、こちらの方が居心地が悪くなる。

『いいですよ。私もう出るので。ここ使ってください』

残りの仕事は家に帰ってでも出来るだろう。

さっと荷物を纏め席を立とうとしたが、
ふいに手を掴まれてしまった。

『あの…』

男の人に手を握られたのはいつ以来だったか分からないほど久々で、
自分でも驚くほど困惑したような声が出た。
その先の言葉をなんて発すればいいのか分からない。

何て言おうかと頭の中で必死に考えていると、青年が先に声を出した。


「あの…もう少し居てくれないか…?もし良かったら、もう1杯コーヒーでも…」


そう言いながらチラッと上目遣いでこちらを見てきた青年の顔に、ナマエは今度こそ思考が停止した。


何を隠そう、顔を赤くして手を握ってきた青年は紛れもなく今をときめかす彼だったのだから。


※補足
【キャラ設定】
自分も時々お忍びで利用するカフェ。
ずっと前から、同じカフェで仕事作業をしているナマエが気になっていたけど、
いつも仕事に集中してる様だったから声がかけられなかった。

今回は非常に混んでいたことを良いことに、相席になれるのではと思った。
★ブラウザバック推奨
Top