ホップ成人&博士になってます
ソファでナマエがのんびりしていると
後ろからバキッと嫌な音が聞こえてきた。
『ん?』
音のした方を振り返る前に、ビュンっと目の前に何かが飛んできた。
『ロトム?』
いつもならスマホにいるはずのロトムが、
泣きながらナマエの周りを飛び回っている。
「あ〜…」
嫌な音が鳴った方にいたのは、頭をがしがしかいて、目を泳がせているのはホップだった。
「ごめん、間違えて踏んでしまったぞ…」
なるほど。
スマホが壊れてしまったからロトムは中にいられなくなったのか。
「ほんっっとうにごめん……」
とナマエの隣に座り、両手を合わせる。
『大丈夫。どうせもう変えようかなって思ってたから』
「じゃぁ、今から新しいの買いにいこう!!オレも新しくするぞ!!」
『なんでホップも?』
ホップのは壊れてなかったはずだよね?と思ったナマエ。
そんなナマエに、ホップは笑いかける。
「2人同じ機種にすれば、分からないところを教え合いっこできるだろ?」
行こう、
と手を引かれ、外に出る。
今日はいい天気だ。
そんな青空の元、
彼は白衣をはためかせながら笑顔で振り返った。
「それに、スマホがお揃いってなんだか恋人として より深い繋がりな気がしないか?」
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