「誰が一番このアイスをエロく食べれるかをやろう」
コンビニの袋を手にぶら下げた新開はニヤリと楽しそうな笑みを浮かべている。
「男同士でンな事してナニがおもしれェンだヨ」
「ん?なんだ靖友、自信がないのか?」
「ッハ、ンな訳ねェだろ」
ほい、と配られたストライクバーをつい受け取ってしまう。破廉恥だぞ!と騒いでいる東堂をはじめ、その場にいた数名はなんかこうか言いくるめられて結局それを握りしめていた。
「しまった。採点する人材がいない」
呼んでくる、と新開は部室を出たが、暑さで既に溶けたアイスがつうと指を伝う。最悪だ。
「おつかれさまです、」
数分も経たないうちに戻ってきた新開が連れてきたのはマネージャーの女の子だった。
「おまっ、バァッカじゃねェの!」
「まぁまぁ落ち着け、靖友」
そう言うと最後の一つをマネージャーに渡したかと思うと、気持ちの悪い笑顔を浮かべた。
「こういうのは▲▲が一番得意だろ」
「っ新開!!」
「得意…?スイーツは好きです」
腕を90度に曲げて自慢げな表情をしている▲▲はどうやら趣旨を騙されてここへ連れてこられたらしい。
「暑いしサクッと食っちまおうぜ」
「新開くん、ありがとう」
嬉しそうな▲▲は今にも溶けそうなアイスに纏う銀色の包み紙を華奢な細い指で剥くと、パクりとそれを咥えた。
「▲▲、美味しいか?」
「?うん、おいひぃよ」
遂には溶けて止まらないアイスは俺の指にたらたらと降りかかるが、そんなことはもうどうだっていい。ごくり、と生唾を飲む音が各所から聞こえる。暑さで既に溶けた頭にこれは刺激が強過ぎる。