待ちに待ったハナキンの午後。自宅から4駅離れた駅で待っていると、遂に改札に向かって小走りで駆け寄る▲▲がご到着。
「おーっす、」
「お待たせー!ねぇ待った?」
「お待たせと待った?の質問はどっちかにしてね」
相変わらず赤也は細かいねぇと適当な言葉を発しながら▲▲はゴソゴソと定期らしきカードをカバンの中にしまい込んでいる。
「てかさ、私昨日にんにく食べちゃったわごめん多分くさい〜」
「気にするなら昨日食うなよ」
「いやいやそれがさ、シュクメルリにハマっちゃって毎日食ってんのよ」
なんだよシュクメルリ、と返せばそのシュクメルリについて熱弁が始まる。確かにどことなくにんにくのにおいする気がするわ。本気で食ってんじゃん。
「うわー、シュクメルリの話したらお腹空いてきたわ」
「シュクメルリはわからないけどお腹は空いたよね」
「何食べに行く?あのお店シュクメルリ置いてたんだけど期間限定だったから多分ないと思う」
「シュクメルリじゃなくていいでしょ、昨日食べてんなら」
チーンとショックを受けたようなオーバーリアクションが始まったので無視して駅出口へ向かって歩くとちょこちょことついてきた。
「お寿司か焼肉かなー。でもこのにんにくのにおいが紛れるのは焼肉っぽいから焼肉する?赤也の奢りで」
「いつも奢ってますよ」
「わ〜!アニキィ〜!ごちです」
パンパン、と手を叩いて拝む▲▲を再び無視して最寄りの焼肉屋へ向かうと、またさっきみたいにちょこちょことついてきた。なんだよコイツ、カワイイ。そろそろ一緒に住もう、と言いかけて流石に焼肉で、は雰囲気ないなと思って諦めた。
「次会う時は俺の行きたいところ行かせてもらいますね〜」
「珍しい!食べたいのあるならそっちでもいいよ」
「今日は▲▲さんがにんにくくさいのでダメでーす」
「うわああああん、次回もくさいのに〜!」
くさいのはやめてね。