⇦その後。


久々に再開した後輩から泊めてと頼まれればその日だけの話だと普通思うだろう。しかしそれからカート君は割と私の家にいるようだった。
連絡先を交換した時はまだここまで頻繁に連絡がくるなんて思わないし、スケジュールも気付けば同期していて、休みは家に帰ってくるように頼まれる。
まぁ可愛い後輩からの頼みだし、バイクに興味があるという彼と愛車のメンテするのも楽しい。
それにご飯も作って待っていてくれるし、なんだかんだ掃除や溜まった洗濯も片付けてくれているのでまぁ別にいっかと私も咎めることもなく今に至る。

今に至るのだが、こんな生活を1ヶ月程続けてきて今少しばかり問題が起きている。

「カート君ってさ週末だけうちに来ているの?それともずっといるの?」
「なんですか?」
「いや、別に全然良いんだけどちょっと気になって」

この一ヶ月私の休日はそれはもう健康体で健全であった。そうもう本当に本当に健全なのだ。だからちょっとばかしそろそろ遊びたくなっているのだが、健気に世話を焼いてくれている彼を外に放り出すのも気が引ける。いっそ有給を取って平日に帰ろうかなんて、それとも出張先にサクッと済ますか。
そんな事を考えながらソファで寝転ぶ私はだらだら携帯を眺める。さもネットニュースを見ているような表情で見ているのはマチアプだ。この子可愛いなぁなんて思っていると不意に気配を感じて携帯から視線をずらすと、視界に映るのは我が家の天井と私を見下ろすカート君。

「どした?」

なんだかいつもの三割増で目にハイライトが無い。
ちょっと不穏な空気におやおやおやとなっていると何を考えたのかぎしりと彼が私の上に跨ってきた。

「カート君重いよー。ボディはまだ一応生身なんだよ拷問だよこれ」
「先輩って機械化してるの両手と両足ですよね」
「他にもちょこちょこ入れてるけどメインは、まぁ。そだね」

そういうと彼は目を細め、私の内腿を撫でる。

「おっと、ちょっと待って待って。この流れはだめだよどうしたの」
「いや先輩分かってないみたいだから」

何を、と言いかける前に彼の機械の指が私のズボンをタックボタンを器用に外したものだから咄嗟に手で制止した。

「言ったでしょう公私混合は、」
「俺もう軍人じゃねぇし」
「いやでも私にとっては可愛い、」
「可愛い後輩?それならそれでいいよ。俺が一番可愛い後輩にしてよ」

あぁもう!とそろそろ本気で怒ろうかと思った時。
するりとズボンに入ってきた指が下着の縁をなぞりながら、彼の妙に甘ったるい声が私の耳元で囁いた。

「俺、これでもできる子だからさ」

ぐっと固まる私に「先輩の為にオプションつけたから俺で試してみて」と最後の一押しがきて、

私は屈してしまった。
性欲に。
軍人の癖に。
情けなし。