▲BODY

「んー…でも上手くいった訳ちゃうねやろ?」
「そうだけど」
「ほなまだええやん。時間あんねやったら部屋寄って行きぃや」
▲▲との関係はとても曖昧である。それが正解か不正解かで言えば、世間的にはきっと不正解だ。しかしそれが俺たちにとっては都合が良くて、美味しいと思っている。しかし、それが今問題になっている。というのも、俺は仮に女が出来ようが、▲▲に男が出来ようが、俺たちの関係は変える気がなかった。だが、▲▲は男が出来たら俺を切るつもりでいるらしい。
「つーかそもそもバレへんかったらええんちゃうの」
「そういう問題じゃないでしょ」
「そんなんあかんわ」
「あかんわと言われても…」
正直▲▲が誰を好きになろうが誰の女になろうがご自由にどうぞ、と言った所だが、俺が▲▲とヤレなくなるのなら話は変わる。死活問題である。
「その男の事がそんな好きなんか」
「…うん、」
「ほな俺をそいつや思ってしたらええやん」
これとかして、といつぞやの祭りで使用した鉢巻を投げつけてやれば、▲▲はそれをただただ訝しげに眺めている。
「結んだるわ」
▲▲の目元へあてがうと、そう言う問題じゃ、と微かな抵抗はあったものの特別拒否するでもなく、ちゃっかり目を瞑っていた。
「そいつの名前で呼んでもええで、俺のこと」
「んっ、」
遠慮がちに、控えめに、小さくその男の名を呼ぶ▲▲は俺の誘惑に乗る気らしい。いい。その男と思えばいい。俺は目隠しをしようが頭に別の女を思い浮かべようが、▲▲の唇、体温、頭の先から足の先まで、▲▲で溢れてしまうと言うのに。罪な女である。お前を知ってもうたら他の女となんてとてもやれへんわ。