第二章
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〜リクオside〜

「雪女?どうしたの?」

清継君の家に行く約束をしてるのに肝心の清継君がどこかへ行ってしまって待ちぼうけをくらっている僕たち。

「若、あの方って・・・」

雪女が指し示す方向には清継君に引っ張られている藤ノ宮さんが。
僕の心臓が大きな音を立てて波打つ。

「雪女、藤ノ宮さん知ってるの?」

なんとか平常を装いながら雪女に問いかける。

「以前、学校内で迷っていたときに助けていただいたんです。
『どうしたの?迷ったの?案内するよ。』と微笑みながら、言われて、案内してくださる道中も私の歩幅に合わせてくださってて、あ、もちろんそう私に悟られないようにですよ。彼女が去っていく姿をしばらく見つめていたら、先ほどと歩幅に違うことに気づいたんです!もう、彼女が男性だったら、と何度思ったことか・・・。ですが、きっと女性としても気遣いができて、美しいんでしょうね。そうだ!若、あんな人が若の奥様になられるのであれば、この雪女応援しまくります!!」

「そ、そうなんだ・・・。」
キラキラした顔で言われて思わず一歩引いてしまった。

「1組の藤ノ宮紫です。よろしくね。」

心地よい声が耳に響いた。

―ガシッ―

雪女が藤ノ宮さんの手を掴む。

「私、及川氷麗と申します。あの、藤ノ宮さん、私のこと覚えておいでですか?」

「えっと、及川さんだっけ?・・・あ!この間、裏庭で迷子になってたの及川さんだったんだ!もう迷ってない?」

「はい!その節はありがとうございました!覚えていてくださったんですね!!嬉しいです。もしよろしければ、私のことは氷麗とおよびください。私も紫さんとお呼びしてもよろしいですか!?」

「うん、いいよ。よろしくね氷麗ちゃん。氷麗ってどういう字を書くの?」

「氷に麗しいで『氷麗』です。」

「そうなんだ。素敵な名前だね。よく似合ってるよ。」
こんなこと言われれば、女の子はそりゃあときめくかもしれない。
案の定氷麗は顔が真っ赤だ。

「あ、ありがとうございます。紫さんのお名前も素敵です。」

「ありがと。嬉しい。」

ちょっとはにかんだ笑顔に思わず僕の顔が赤くなる。

「わ、リクオ君」

暫く頭が働いていなかったけど雪女の声に慌てて意識を戻す。

「どうした、の・・・」

目の前に藤ノ宮さんが立っていた。

「藤ノ宮さんが挨拶をと」

「奴良君だよね?私、1組の藤ノ宮紫。よろしくね。」

「うん。僕、2組の奴良リクオ。よろしく藤ノ宮さん。」

顔、赤くなってませんように・・・

(あら?若、もしかして・・・!この雪女、紫さんならば、若のためにひと肌もふた肌も脱ぎましょう!!)


側近、気づく




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