わしらみたいなもん
ここはバラレル街の二画にある掃き溜め、いや、吹き溜まり、いや、ゴミ溜め、肥溜め、いや、歯糞、いや、そこに歯クソと共に生計を立てる男がいる。
「わしらみたいなもんでもな、こうやって真面目にこうやって、こうしてたらな、こうするんや」
そう話すのはゴミクズ歴クソ44年のクソ饅頭人間、男だ。
『密着!わしらみたいなもん!』
クソ男饅頭人間の朝は早い。とにかく早い。
我々取材班はとうとう彼がいつ起きるのかわからなかった。とにかく早いのだ。
「わしらみたいなもんにもな、お天道様はちゃあんと昇ってくれる。ちゃあん」
男はそう言って笑った。
「イヒッヒッハハッチャアン」
早起きをしたあとは日課のスケッチブックだ。
毎朝太陽の絵を描く間も彼の話とクッサい口臭は止まらない。
「こうしてな、わしらみたいなもんにもな、お天道様はな…」
「うぃっ、ハッチャン!おはようさん!」
話しかけてきたのはゴミ友達のゴミだ。
ゴミ「自分らわしらみたいなもんの話なんかきいてどうするんや」
「ハッチャンを見てみい、こうして毎日スケッチブックして。わしらみたいなもんでも、こうや」
わしらみたいなもん「うぃっ!コウチャン!おはようさん!」
気付けば饅クソ頭人間の周りはわしらみたいなもんで溢れていた。
わしらみたいなハッチャンの明るさに引き寄せられるのだ。
「イハッ!わしらみたいなもんでも、こうしてわしらみたいなもんがおる。それにお天道様はちゃあんと…」
そう語るわしらみたいなもんの笑顔に、わしら取材班はお天道様の眩しさを見た。
『密着!わしらみたいなもん!』
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