空中線の町
相変わらずの点滅を繰り返す世界で、私は不可思議な生物たちと暮らしていた。
唯一の失敗を犯した私の精神は、諦めを知り、諦めに慣れ、望みを絶ち、興味を失い、死を迎え、生まれ変わり、業を背負ったのだ。
彼らは必ず、一個体として例外なく、不定期に、同じ部屋に入る。
彼らはあらゆる色の布を羽織り、陶器の上に置かれた柔らかい物を、近づけては遠ざけるのだ。
点滅の合間には数十体が集まり、チューブから柔らかい物をひり出しては互いに与え合い、編成についての長い意見交換を行う。
さらに特筆すべきは、最近になって気付いたのだが。彼らの複製過程は、極めて不完全であるという事だ。
複製体は非常に脆弱で、その知能や自律機能は常に死に瀕している。しかし、これを文章で説明するのは実に難解と言わざるを得ないのだが。全ての複製体は、日々不気味に変化している。不可逆的な体積の増加、協調性の会得、知能の回復を、コミュニティに指定された小さな部屋の中で同時に行うのだ。この部屋には幾つもの空洞があり、空中線のようなものが絶えず出入りしているらしい。
彼らの笑顔は実に気持ちがいい。酸化はとても速やかに行われる。通信手段は文化的で特に興味深い。地下深くから、彼らを眺めているだけで、幸せを祈り、許されたいと思う。
そして、それが私の、唯一の失敗だったのである。
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