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「とにかく翔を呼び出したんだ、早く王女の所へ連れて行ってもらおう!」


音也が言う。そうだ、早くこの"夢"を解くには王女と呼ばれるその人に会わなければいけない。翔ちゃんは渋々金色の時計を取り出し、ボタンをカチッと鳴らす。瞬きをしている内に、いつの間にか城は目の前に来ていた


「移動の時間、省略してやったぜ」


あぁ、夢だからこんなことできるのだろうか。それにしても有り難いことだ。あんな距離何時間かかるかわからない


「翔ちゃんありがとう」


お礼を言えば彼はビックリした顔をする


「アリスから礼を言われる日がくるなんてな・・・なんか気持ち悪ぃな」

「真斗くん、翔ちゃんが虐めるよー!!」


泣きつくように真斗くんに抱きつけば、彼も慣れたように頭を撫でてくれた


「あいつは昔から照れ隠しでそう言っているだけだ、気にするな」

「なっ・・・余計なこと言うんじゃねぇ!!さっさとアリスから離れろよっ」

「何を遊んでいるのですか・・・早く王女のところに行きますよ」

「そうだよー俺も久しぶりに王女に会うんだ!楽しみ〜!!」

「ワタシもです。久々の再開にアリスもいる・・・幸せです」



重そうな門を開けて中に入ると、真っ赤なバラが一面に広がっていた。この香り、どこかで嗅いだことがある。良い匂いだけれど、何故か胸が苦しくなるような感覚に陥る。



その先に行ってはいけないと言われているみたいに



なぜ?



その先には何があるの?