キャプテンとベポ争奪戦


「ベポー、今夜も寒いよ一緒に寝てくれベイベ―」

「え、ムリ」

「ベポに見捨てられた…鬱だ…」

「おれ今日は見張り番だから」

「あー。あー…、」

「他の人と寝たら?」

「他の人ぉ?やだよ、男と寝るなんてなにされるか分かんないもん」

「おれはいいのに?」

「ベポはメスのくまにしか興味ないでしょ?」

「今はね」

「意味深な笑い浮かべてもかわいいとか詐欺だわー」

「ベポ!」

「「キャプテン!」」

「寒い。ツラ…いや、身体貸せ」

「ごめんキャプテン、おれ今日は見張り番だから、」

「おい、なまえ…代われ」

「なんという横暴!先に声かけたのはわたしです!キャプテンが代わって下さいよ!」

「ふざけんな!このクソ寒い日に見張りなんかできるか馬鹿野郎!」

「キャ、キャプテンがそういうこと言ったらダメでしょ!ブラック企業か!」

「あ!」

「「あ?」」

「二人が一緒に寝たらいいんじゃない?名案!」

「「それはない」」

「一瞬の躊躇なく!?」

「キャプテンと寝たりなんかしたら…あれ、あれよ。むしろ寝られない!過呼吸になる!い、いやむしろ呼吸できない…ッ!」

「こいつと同じベッドなんざ…あれだ、狭ぇだろ!」

「じゃあ三人で見張りする?」

「「う…っ」」

「キャプテン、毛布の余りってなかったでしたっけ」

「…ペンギンあたりに聞け。見つけたらおれにも持って来い」

「ウィ!」

「(二人で寝ればいいのに)」




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