キラーさんの衣替え


「あれ、キラーさん…その水玉シャツ捨てちゃうんですか?」

「ああ。だいぶ着古したからな」

「そうですかぁ…。いつの間にかキラーさんめっちゃ筋肉質になってるし、いつかボタン飛ばししてくれるかなって期待していたんですが…」

「おれをデブキャラ扱いするつもりか」

「むっ、失礼な!キラーさんには余分なお肉なんてついてませんよ!」

「何故おれが怒られているんだ…」

「あ、そうだ。それ、捨てちゃうなら一回貸してもらえないですか?」

「別に構わないが…雑巾替わりにでもするのか?」

「発想が主婦のそれ!もう、違いますよ〜」

「?」

「じゃーん、彼シャツっ!な…なんちゃって…えへへへ…」

「おい、勝手に着ておいて勝手に照れるな。こっちが恥ずかしくなるだろう」

「す、すんません…思ったより恥ずかしいですね、これ…。あ、シャツはボタン取ってわたしの方で処分しときましょうか」

「あ、ああ、そうか。よろしく頼む」


「あ?なんだよキラー。随分と機嫌がいいじゃねーか」

「キッド…いや、少し…な」

「ねえヒート、キラーさんが機嫌いいの…分かった?」

「分かるわけねえだろ…」

「頭ってすごい人なんだね」

「たまにな」




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