仗助くんと初夢
「目ぇ覚めたか?明けましておめでとーございます」
「…ん、じょうすけくん…あけましておめでとうございます…」
「ははっ、まだ眠そうだな〜。初夢、見れたか?」
「…初夢…。よく覚えてないけど、富士も鷹もなすびも出て来なかった気がする。…あ、でも、」
「でも?」
「仗助くんはいたよ」
「お、そいつは縁起いいじゃねーか」
「ふふふっ、自分で言っちゃうんだ。でも、うん。寝る時も夢の中も、起きた時も仗助くんと一緒って、すごく贅沢だと思う」
「そ、そうかぁ?改めて言われるとなんか照れんぜ…」
「ね、仗助くん。贅沢ついでに一個お願いしてもいい?」
「えー、無茶ぶりはナシにしてくれよ」
「だいじょーぶ。簡単なことだからさ。…あのね、もう一回…寝よ」
「…一応確認すっけどよ〜…それは色っぽいお誘いじゃあない、よな…?」
「ふわぁ〜…っ。…んー、それはまた…夜に、ね……」
「…っ、もー…!」
寝ても覚めてもキミと一緒。
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