エピローグA
◇『未来への遺産』エンディング後あたり。
ふ、と意識が浮上した。
重い瞼をなんとかほんの少し持ち上げてみれば、辺りは暗い。
ぼーっとする頭で、ああ、まだ飛行機で移動しているんだな。と理解した。
暗さに目が慣れず姿は見えないが、数人の気配と、穏やかな寝息が聞こえる。
僕が眠った後、みんなも眠ったんだ。
あと日本までどれくらいだろうか。
久しぶりに緊張なく眠れているんだ。もう少しかかってくれるとありがたいな。
ああ、そうだ。僕も…とてもいい夢を見ていたような気がする。
眠りに就いた時、もう二度と目覚めないだろうと思っていたけれど、なかなかどうして僕もしぶとい奴だ。
もう一度こうして目を開けるだなんて。
こうして、とてもいい気分で最期を迎えられるだなんて…。
身体の痛みはもう感じない。
とにかく瞼が重い。
それだけだ…−。
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