ジョナサンと「相手に直してほしいところを言わないと出られない」部屋
「本当に何もない真っ白な部屋だ…。扉はびくともしないし、壁も少しヒビが入った程度でとても頑丈だよ」
「いや、素手で壁にヒビ入れられるジョナサンも充分すごいんだけど…でもやっぱり無理矢理脱出するのは無理そうね」
「ああ。どうやらコレに従ってみるしかないらしい」
「『相手に直してほしいところを言うこと』なんて、こんなことで本当に出られるのかなぁ」
「今は手がかりがこれしかないからね。とにかくやってみよう。なまえは何か僕に直してほしいところはあるかい?」
「ええー…、ジョナサンに直してほしいところなんてそうそう思いつかないよ。…ジョナサンは?わたしの『直してほしい』とこ」
「うーん、そうだなぁ…。…あ、『危ないことはしないでほしい』かな」
「それを貴方が言いますか。…っていうか、わたしそんなに危ないことしていないと思うけど」
「キミは一人で木に登ったり石から石へ飛び移って川を渡ったりするじゃあないか。見かける度にひやひやするよ」
「危ないの基準ッ!ジョナサンは過保護すぎるよ。…そういう意味では、わたしは『お人好しすぎるところ』かな」
「え!…ぜ、善処するよ…!」
「うーん、ダメなところっていうんじゃあないけど、心配になる。もう少し切り捨てるところは切り捨てていいと思うの」
「難しいなぁ。それこそ基準が難しいよ」
「まぁ、ジョナサンは意識していい人やってるわけじゃないからね。…あ、それより見て!扉がちょっとだけ開いてる。行こう!」
「待って、僕が先に出るよ。何があるかまだ分からないからね」
「(あー、こういうとこを直してほしいってことね)」
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