バレンタインデーの花京院兄妹
◇『
花京院兄妹シリーズ』設定。
「兄さん、ひとつ相談があるんだけど…」
「ん?どうしたんだい、なまえ?朝から苦虫噛み潰したような顔をして…」
「バレンタインだからね、お菓子を作ったんだ。それで、…承太郎さんにもなんか、色々お礼とかお詫びとかしたくて用意したんだけど、」
「けど…?」
「よく考えたらわたし、同じ学校でもないし、別にわたしの友達ってわけでもないのにお家まで行って渡すのは気が引けるから…だから兄さんお願い!承太郎さんにこれ渡しといて!」
「いやだよ、気持ち悪い。なまえから渡すより何倍もおかしいだろ」
「兄さん友達でしょ!大丈夫だよ!」
「女の子同士がチョコ交換するのとはまるっきり訳が違う!」
「えー…、じゃあ人目につかない内にポストへ入れるしかないかなぁ…」
「い、いや…それはそれで、別の意味で気持ち悪いだろ…」
「じゃあどうしろと!」
「学校帰りにでも普通に渡してやってくれよ…」
おかしいの基準がおかしい。
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