ホルマジオの妹分もコーヒーが苦手
◇アニオリより。
「うぐぅ…、」
「おいおいなまえ、なんつー顔してんだァ?そんなにここのコーヒーは苦ぇか?」
「…実は…わたし、もともとコーヒーって好きじゃあないんです。苦いの苦手で、ビールもおいしいって感じたことないし…」
「ならなんでエスプレッソ頼んだんだよ。オレに合わせなくても、他のでもよかったんだぜ」
「この間、ペッシくんがプロシュートさんに『コーヒーくらい飲めるようになれ』って言われてたんです。ペッシくんは体質的に合わないみたいだったから仕方ないとしても、わたしのは単に好き嫌いだから…なんとか飲めるように努力しようと思いまして」
「なるほどなァ。だが、ありゃあ他のヤツらがいた時の話だろ。プロシュートの奴だって別にいつもああいうことを言ってるわけじゃあねーんだぜ」
「そうなんですか?」
「ああ。現に、二人の時やアジトに居る時なんかはなんも言ってねぇからな。野郎が雁首揃えてるっつー、要は時と場合の話だ」
「…なるほど。でも、それならわたしもそこに当てはまるのでは?」
「そうだとしても、何もコーヒーに拘るこたぁねーだろ。紅茶だろうがココアだろうが、カップはそう変わらねぇわけだしよ〜。だいたい、そんなツラして飲んでる方がよっぽど浮くぜ」
「う…確かに。…じゃあ、今回は砂糖で誤魔化します。ホルマジオさんの分のミルク、貰ってもいいですか?」
「おー。使え使え」
「砂糖は…あ、このポットのを使っていいんですね。…6杯くらいかな」
「…それは最早茶色い砂糖水だろ…」
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