承子ちゃんのサンタコスが見たい
「承子ちゃんのサンタコスが見たいです!」
「…は?」
「クリスマスプレゼント、わたしは承子ちゃんと一緒に過ごせるだけで幸せいっぱいなので特に思いつかなかったんです。けど!今思いついたんです」
「えらく急だな」
「色々考えていたら、そういえば
前にアメリカへ行った時のことを思い出しまして」
「あの時は最高のプレゼントだったぜ…ありがとうな、なまえ」
「そ、そんなに喜んでもらえたなんて…なんだか光栄です…えへへ」
「なまえの望みとあっちゃ叶えてやりたいのは山々だが…そもそも衣装がねぇからな…」
「任せてください!そういう衣装を売っているお店を見かけたんです。すぐ買ってきます!」
「(怪しい店じゃないだろうな…)」
「お、お待たせしました…!」
「大丈夫か?この時期だ、混んでたのか?」
「いえ、承子ちゃんの頭身に合うサイズを探すのに手間取ってしまって…」
「まぁ、男物で探した方が早いくらいだろうな」
「男物じゃあズボンになっちゃうじゃないですか。もったいないです!」
「勿体ない…のか?」
「承子ちゃんは圧倒的モデル体型なんです!自覚してください!」
「お、おう…(いつになく近ぇ…かわいい)」
「というわけで、こちらにお着替えをお願いします。…あれ?」
「どうした?」
「いえ、なにか小さい袋も入ってて…肌着でしょうか?」
「こういうのに入ってるか?肌着…」
「……これは…、」
「下着だな」
「し、下着…ですかね、やっぱり…スケスケですけど…」
「そういう店だったのか…」
「ち、違います!雑貨屋さんです!普通の…多分…。これは流石に際どすぎます!捨てましょう!」
「…そのまま捨てちまうのはそれこそ勿体ないんじゃねぇか?」
「えっ、承子ちゃん…着るんですか…!?」
「いいや、アタシはなまえの望みどおりこの衣装を着る。だからこっちはなまえが着けてくれ。基本紐で調整するようだからな、サイズの心配はなさそうだ」
「や、やです!絶対やです!そんなの…は、はだかを見られる方がマシ、です…っ」
「…、」
「承子ちゃん?冗談ですよね?なんですか、その『言ったな』みたなかお…っ承子ちゃん…?!」
Merry Christmas!
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