アヴドゥルさんと初めての共同作業
◇『
肉芽少女シリーズ』こぼれ話。
ジ「今日中に次の街に到着する予定が、思わぬ強敵に苦戦したわい…」
ア「あまり日が暮れてからの行動は危険です。今日はひとまずここで野宿しましょう」
ジ「仕方がない、そうしよう」
ポ「げっ!おい、大変だ!」
承「どうした」
ポ「さっきの戦いの時に、水のタンクに穴が空いちまったらしい。…もうあんま残ってねーぜ」
ジ「ぬぅ…なんてこった…。まぁ、一晩ちょっとの辛抱じゃ…みんな、協力を頼むぞ!」
「ふっふっふっふっふ…」
花「うわ、何をいきなり笑い出しているんだなまえ」
「わたしはこんな時を待っていたのですよ!」
ポ「な、なんだ…?」
ジ「まさか、また偽物とかじゃあないだろうな?!」
「わたしの辞書に『節水』という文字は…ないッ!」
ポ「なんて地球と家計に厳しい奴…!」
花「いや、多分そうじゃあないだろう。だって彼女の幽波紋は、」
「そう!出でよ、スノーマンッ!」
ジ「おお、鍋一杯に雪が!」
ア「なるほど。それでは私も一肌脱ごう。マジシャンズレッド!」
「流石アヴドゥルさん、話が早くていらっしゃる。わたしとアヴドゥルさんがいれば、水もお湯も使い放題なのですよ!家計に優しく!そして地球にも優しい方法でッ!」ズビシッ
承「ここぞとばかりに主張してきやがるな」
花「役に立てて嬉しい、って顔だな」
ポ「助かるには助かるんだが、イマイチ『おー!すげー!』って感じにはならないんだよなぁ…」
「アヴドゥルさんとは初めての共同作業でしたが、よくぞすぐさまわたしの意図を読み取って下さいました!ありがとうございました!」
ア「ん?いやいや。お役に立ててなによりだ」
承「…そして何故かそこはかとなくムカつくのはなんでだろうな」
花「承太郎、今日はほとんど煙草吸ってないからじゃあないか?」
承「そこまでヘビースモーカーじゃねえよ」
ちゃんちゃん。
- 4/36 -
前ページ/次ページ
一覧へ
トップページへ