帰宅


※誰がいつDIO組に仲間入りしたのか分からないのでその辺適当です。
今回なまえさん喋ってないという罠。



○月×日 雨

本日は年に数度の雨。
日中ではあるものの太陽は厚い雲に覆われ、その姿は本日中には姿を現さない見込みであることから、DIO様は幽波紋使いを探し求め自ら外出をなされた。

それがつい三十分ほど前のこと。

「…随分とお早いお帰りですね、DIO様」

久し振りにコレクションの人形作りに没頭しようかと考えていた矢先、館の扉が静かに開かれた。

番鳥であるペット・ショップがなんの反応もしていないのだから分かりきっていたことなのだが、やはり扉を開けられたのは我が主であるDIO様。

ああ、水浸しじゃあないですか。
せっかく今朝掃除したばかりだというのに。

これ以上掃除場所を増やして頂いてもかなわないので、急ぎタオルをお渡しする。

そこでようやく、DIO様が腕に抱える小さな存在に気が付いた。

抱えられたその子供を、DIO様はご自分より先にタオルで拭いてやっている。
子供は気絶しているらしく、微動だにしない。

「DIO様、その子供は…幽波紋使いなのですか?」

「いいや、違う」

「え…違う、のですか?!」

ならば何故連れて来たんですか。
そう思うのは至極当然のことだろう。
幽波紋使いを探しに行ったはずがどうして一般人の幼女を連れて帰る結果となったのか。

私には皆目見当もつかない。

「この娘はなまえ。今日からこの館に住まわせるから、部屋をひとつ用意しろ」

「はぁ…」

「あと、一応言っておくが…なまえに危害を加えるようなマネはするなよ」

「ッ!…も、もちろんです、DIO様…!」

すれ違い様、ちらりとこちらに向けられた目。
その瞳は確かに私へこう伝えた。

“殺すぞ”と…。

一体なにがどうしてこういうことになっているのかは分からないが、どうやらなまえという幼女、只者ではないらしい。

DIO様の目的の…何か重要な、鍵となるのだろうか。

DIO様のお考えになること。
到底全てが分かるわけではない。

ひとまず私はDIO様に仰せつかったとおり部屋を用意するため、広い館の一室をチェックすべく歩き出したのだった。



end




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