変わらないこと


進展はありません。


俺にとってなまえは、共に死闘を潜り抜けた信頼できる仲間であり、守ってやりたいと思う妹のような存在。

いつも明るくて、笑顔が可愛い女の子。

それでも芯は強く、DIOを探す旅の中で弱音を吐いたことなんか一度もなかった。

そんな彼女のすべてが、俺は大好きだったんだ。

だから、あの最終決戦…目の前でなまえが血を吐いて倒れた時、俺は氷水をぶっかけられたみたいに、全身から血の気が引いたあの感覚を、今でも忘れちゃあいない。

「なまえ!なまえ…ッ!」

敵の前だってのに、俺は馬鹿みたいに何度も何度も彼女の名前を叫んだ。

なまえの身体からは止めどなく血が流れていて、抱き起した身体はどんどん冷えていく。

俺は願った。

なんでもいい、なまえを助けてくれ!

だからあいつが…DIOが彼女を助ける術があると言った時、承太郎たちが止める中で俺は…内心、それに縋るような想いだった。

その時の俺は、それがどんなに彼女を苦しめることになるかなんて、考えちゃあいなかったんだ。

俺の首に噛みつき、口元に血を付けるなまえ。
唇を震わせ、瞳を見開いたその表情は、恐怖しているような、困惑しているような。
そんな、絶望の色。

ああ、俺はお前にそんな表情をさせたかったんじゃあない。

ただ、大好きなお前の笑顔を、守りたかっただけなんだ。

駆けつけた花京院のハイエロファントグリーンがなまえの身体を拘束する。

なまえ、本当にすまない。
俺を憎んでも構わない。
それでも、俺はお前が大好きなんだ。
それだけは、変わらない。



end




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