こんにちは、イギーさん編


ポ「…っこのド畜生!こらしめてやるッ!チャリオッツ!」

「ちょ、ポルナレフさんワンちゃん相手に幽波紋なんて…!」

花「いや、待て。…あれは…」

承「あれが、ザ・フールか!」

花「シンガポール沖で、オランウータンの幽波紋使いに出会ったが、」

「なんだか、ワンちゃんの割りに随分とメカメカしいっていうか、ファンキーな感じの幽波紋ですね」

ポ「犬のくせに生意気な!テメー、本当にぶった斬るぞ!」

ざぱぁあっ

ポ「げ…っ!砂のようになって…斬れないッ!しかも、今度は固まって俺の剣を取り込みやがった…!」

ア「あれは、簡単に言えば砂の幽波紋なのだ」

承「シンプルな奴ほど強い。…おれにも殴れるかどうか…」

「何故殴る前提なんてすか承太郎さん!?仲間!仲間大事に!」

ポ「うぉおいッ!助けてっ!この犬を退けてくれー!」

花「すまん、ポルナレフ。僕も髪をむしられるのは御免だ」

ポ「薄情者―っ!」

「あっ、あ…っ!こ、此処はわたしが…!」

ア「待て、早まるななまえ。…例の大好物は持っているか?」

財「持ってなきゃ、連れて来れませんよ」

ポ「助けてくれよ〜ッ!」

「なんだか良く分かりませんが、アヴドゥルさんハリー!ポルナレフさんが禿げちゃいます…!」

イ「…!」

「あれ…イギーちゃん、こっちを見てますけど…」

ア「なんて物凄く鼻の良い奴だ…」

花「それは?」

ア「コーヒー味のチューインガムだ。イギーの大好物でな。こいつに目がない」

財「アヴドゥルさん!箱の方は奴の見えないところへ隠して!」

「(今さらながら、ワンちゃんに“奴”って…相当苦労されたんだろうなぁ)」

イ「ワンワンッ!」

ア「しまった!箱の方を取られたッ!」

ジ「コーヒー味のチューインガムは大好きだけれど、決して誰にも心を許さないんじゃ、こいつは」

ア「紙くらい取ってから食え!」

「アヴドゥルさん、そんな無茶な…」

花「こんな奴助っ人になれるわけない…」

承「やれやれ…」

「ポルナレフさん、大丈夫ですか…?」

ポ「ちくしょ〜…!自慢の髪が薄くなっちまった…このやろー!」

「(うん、大丈夫そう…良かった)」

財「ガムを食べている間は大丈夫です。…今のうちに荷物を。旅に必要な水や食料です」

ジ「おお、ありがたい」

財「医薬品や、着替えなども入っています。あと、これは念写用の新しいカメラです」

ジ「テレビはなにかと念写には不便でなぁ。…おお、そうだ。おーい、お前ら!」

「はい、なんでしょう?」

ジ「そこに並んでくれ。写真を撮ろう」

承「写真…?」

ジ「どうせ念写する時にぶっ壊しちまうからなぁ。一枚くらい本来の使い方で消費するのもいいだろう」

「あ、それならわたしがシャッターを押しますよ」

ジ「いいや、キミはもう立派に我々の仲間じゃ。シャッターは財団の職員に押してもらえばいい」

ポ「そうだぜ、なまえ。せっかくなんだ。皆で写ろーぜ!」

「…っはい!ありがとうございます…!」

カシャッ

花「なるほど。いい記念になりますね」

承「ふ…、」

「(あ…承太郎さんが少し微笑わらってる。…みんなで撮った写真。嬉しいです…!)」

財「Mr.ジョースター、それでは我々はこれで帰ります」

ジ「…一つ、尋ねたい。…ワシの、娘の事だが…」

承「…、」

ジ「ホリィの容体はどうだ?はっきり言ってくれたまえ」

財「…はい。言い辛いことですが…あまり良いとは言えません。体力の消耗が激しく、命は、依然危険です。我々SPW財団の医師の診断では、もって、あと二週間…」

「…っ!」

花「…時間がない…」

財「それと、一つ情報があります。報告によると二日前、謎の9人の男女がDIOの潜伏しているらしい建物に集まって、そして…何処かに旅立った、と…」

ジ「DIOと9人の男女だと?!」

財「何者かは分かりません。報告した者はその直後に殺され、屋敷も既に空っぽとのことです。9人の男女の行方も掴めませんでした。それ以上の追跡は、幽波紋使いでない我々には、不可能なことです」

ポ「新手の幽波紋使いか…!」

ジ「DIOの奴…自分の首がまだ新しい肉体に馴染んでいないらしいな。DIOはプライドの高い奴だから、決してカイロからは脱出したりしない。とにかく我々のカイロ入りを拒むつもりらしい」

承「やれやれ…。残り二週間の間に後9人か。…ちょっぴり疲れるというところか」

「わたしも、精一杯頑張ります…!」

財「では、我々はこれで。…旅のご無事を」

ジ「ありがとう。…ホリィを頼む」

バタンッ

「あ、待っ、わぶぶぶっ!ギャーッ!また目に砂がぁあッ!げほっ!うええっ」


end




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