燭台切さんの左側


◇名前変換なし。


「ねぇ燭台切さん、ひとつ聞いてもいいですか?」

「もちろん。僕に答えられることならなんでも聞いて」

「ふふっ、ありがとうございます。…燭台切さんは右目を覆われてますよね。不便だったりしないですか?その、出陣の時は特に…」

「ああ、心配してくれていたんだね、ありがとう。でも大丈夫。僕らは例えこの目を閉じていたって、自分に向かってくる人やそれ以外の気配を見逃したりはしないよ。怪我をするのはそれに反応しきれなかった時さ」

「そういうものなんですね。それなら一安心です。…でも、もし普段の生活で何か不便があるようでしたら、いつでも言ってくださいね」

「オーケー、分かったよ。…あ、」

「何かありました?」

「いや、不便というわけではないけれど…主はできれば僕の左側にいてくれると嬉しいなぁ」

「え、右側のフォローではなく…?」

「だって、やっぱり気配だけじゃなく、姿を見ていたいじゃない」

「…そ、そういうものですか」

「うん、そういうものだよ」



そういえば、彼はいつもわたしの右側にいる気がする。




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