億泰くんと年越しジャンプがしたい


「21世紀―っ!億泰くん、もうすぐ21世紀とかいう新しい時代がやって来るよ…!」

「そうだなぁ。あのネコ型ロボットの時代もついに目の前って感じか〜」

「いや、あのネコ型ロボットは22世紀だからね。我々が生きている間には訪れない遥か未来の時代だからね」

「え?だって来年が21世紀だろォ?それなら22世紀っつったらよ…あ、そうか。世紀か!」

「お、おう…分かってもらえてよかったよ…。ところでさ、日付超える瞬間に、あれやらない?一斉にジャンプ!ってやつ!」

「ああ〜、昔やったなぁ。『年越しの瞬間、俺地球にいなかったんだぜ』ってやつだろォ」

「そうそう。で、年を越した瞬間に地球へ帰還するの」

「うはは!その言い方なんかかっこいいな!」

「ね、一緒にやろうよ」

「よーし、いいぜぇ〜。…あ、どうせならよぉ、親父と猫草も一緒に連れてってやりてぇなァ」

「ふふふっ、億泰くんのそういう優しいとこ、大好きっ!」

「そ、そうかァ?」

「うん。じゃあ、日付が変わる時、みんなでジャンプしよう!」

「おう!なんか、こうしてっとふつーの家族みたいで…俺ァ嬉しいよ」

「…家族…」

「ん?どうした、なまえ?」

「えっと…、わたしも一緒にしてくれてると思っていいのかなー、って…思ったりして」

「はぁ?今更なに言ってんだよ。なまえは俺らの家族みてーなもんだろォ?」

「そっか。…へへへ…、嬉しい…っ!」ぎゅうっ

「?(なまえ、あったけーなぁ〜…)」




- 10/100 -

前ページ/次ページ


一覧へ

トップページへ