仗助くんと飲み会を中抜けした
◇4部といいつつ数年後。
「仗助くん、中抜けしてよかったの?お酒飲めるようになって初めての飲み会だったのに…わたしに付き合わなくても、」
「ん−?いいって、別に。おれもちょい疲れたしな」
「…そっか。ありがと」
「まぁでも、けっこー楽しかったな。なまえは楽しめたか?」
「んんー、色んな人とたくさんお話できたのは楽しかったんだけど、その…仗助くんがわたしのこと、彼女って紹介してくれたのにけっこう女性がこう、ぐいぐいと…!」
「なに、なまえ…もしかして嫉妬してた?」
「…するよ、そりゃあ。それにちょっと…ううん、かなり悔しかった」
「…あのよぉ、いっこ確認したいんだけど」
「なーに?」
「おれ、なまえが道間違えて迷ってんじゃねーかな〜と思ってたんだけど、もしかして誘ってたりする?そういう意味で」
「ちっ、違います!……やっぱ道、間違えちゃってるよねぇ、これ…」
「あー、やっぱりな〜。なまえがどんどん歩いてくからあんま考えずにここまで来ちまったけど、こんなラブホ街通ったこともねぇよ…」
「ですよねー…。ごめんなさい、違ったかなとは思ったんだけど」
「まぁ多分方向的にはどっかで曲がれば修正できると思うぜ。なんなら、そこらで一泊してもいいし?」
「意地悪…っ!…誘うなら、もっとちゃんと色々、準備するもん…」
「おま…っ、やっぱ誘ってるだろ…ッ!」
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