ジョルノは友人が心配


◇5部終了後。とある路地裏にて。


「よぉ、何してんだ?こんなトコで」

「それはこちらの台詞ですよ、なまえ。随分な恰好じゃあないですか。…誰にやられました?」

「別に、ただの小競り合いだ」

「それで僕が納得するとでも?」

「もうカタはついてる。後処理も手配済みだ。…ジョルノ、お前はもう組織のトップなんだぜ。いちいち俺みたいな下っ端を気に掛けるなよ。身がもたねぇぞ」

「下っ端であろうがなんであろうが、キミは僕の友人です。友人が無茶するのを黙って見ているほど、僕は人間を捨てていません」

「…そこまでハッキリ言われると、照れるどころか惚れるな」

「それはどうも。僕にそちらの気はありませんが、キミが僕に惚れている内は言うことを聞いてくれるでしょう。いくらでも惚れてください」

「おいおい、飼い殺しかよ。まったく、恐ろしいねぇ」

「ええ。だから約束してください。もう一人で無茶はしないと」

「…それはご主人サマからの命令か?それとも、友人としてのお願いなのかな」

「もちろん、両方です」

「ははっ!わーったよ、ボス」

「…その呼び方はよしてください」




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