メローネは夢を現実にしてみたい
◇多分ヤンデレ注意。(線引きが難しい…)
夢の中に出てきた女は、見覚えのある顔だった。
能力柄そりゃあ沢山の女を見てきているオレとしては、正直いちいち顔なんて覚えていないわけなんだが、こうやって夢にまで出るってことは、それなりに惹かれるものがあったってことなんだろう。
どんな“イイ母親”だったのかをぼんやり思い出そうとしているうちに、その女はオレに向かって笑顔で声を掛けてくるんだ。『メローネさん』ってな。
そんでオレは面食らうわけだ。
こんなフツーに“良い娘”そうな女をオレが母体に選ぶわけがない。
不思議そうにオレを見上げるそのかわいらしい顔を、オレもまた不思議な気持ちで見下ろす。
そこで気がついたんだ。思い出したんだよ。
そういやぁちょっと前に母体を探していた時、声をかけたはいいが“イイ母親”にはなれそうもないってんで見逃した女がいたっけな、ってさ。
そっからはまぁ夢は夢らしく、なんともよく分からない展開やら会話やらが繰り広げられていた気がする。その辺の内容までは流石に覚えちゃいない。
はっきり覚えているのはその序盤と、恐らく目が覚めるちょっと前。
オレがその女を抱いてるんだよ。
おっと、抱き合ってるなんて生やさしいもんじゃあないぜ。
セックスの方さ。
その時の彼女の顔や声なんかが、今でも頭に残ってる。
本当にかわいかったなぁ。
オレ、夢精なんかしたの初めてでさ、びっくりしたよ。
「…で、そうなると『ホンモノはどうなんだろう?』って考えるのは当然のことだろう?…なまえちゃんっていうのか。フフ、名前を知れて嬉しいなんて、それこそ初めての感覚だ!」
「…や、やめてください…っ!…かえして…っ」
「ん?…ああ、個人情報を漏らされるのが怖いのかい?大丈夫、これはオレだけが知っていればいい情報だ。組織や何処かに流したりだとかはしないから安心していい」
「ひっ!ここから…出して…、」
「それはダメだ。せっかく見つけたってのに、どっか逃げられたりしたら面倒だろう?…ま、もし逃げたとしても、オレはまたキミを見つけるけどね。絶対に」
「(どうしてどうしてどうしてどうしてどうして…っ)」
ど う し て こ う な っ た ?
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