メローネと副業の話

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「今月は少ないねぇ、任務…」

「そうだな。まぁ、それだけ平和ってことだろうさ」

「それはそうだけど…もし本業が毎月こうだったらと思うと先行き不安になる」

「…本業？なまえ、今キミは本業と言ったか？」

「え、言ったけど。何？何処にそんな食いつきポイントが？」

「キミ、何か副業をやっているのかい？」

「あれ、メローネは知らないんだっけ。わたし、バールでバイトしてるの」

「待て。バールだって？完全に初耳だぞ」

「そっか。もう誰に言って誰に言ってなかったか忘れちゃった。制服がかわいいとこでね〜。情報収集もできて一石二鳥なんだよ」

「…その口ぶりでは…接客なんだな？」

「うん、そう」

「何処の店だ」

「…教えない」

「なまえ」

「やだ、教えない。場所だけは誰にも教えてないんだから！」

「（これはなまえの血を採るしかないか…）」

「…今、わたしの血でベイビィ・フェイスの子供つくろうとか思ったでしょ」

「まさか。そこまでしねぇよ」

「ほんとかなぁ…。まぁでも、ベイビィ・フェイスの子供は教育に手間かかるしね。メローネもそこまで暇じゃあないか」

「ああ。一応オレにも副業はあるからな」

「え、そうなの？メローネの副業って、どんなことしてるの？」

「絵本を自費出版してるんだ。これが案外地味だが一定した収入になる」

「まさかメローネがいつも教育に使ってるやつじゃないよね？！」

「そのままじゃあまずいから、少し一般向けにしたやつだ」

「だよね、良かった…って、それつまり本業の副産物じゃない！」



メローネはぶれない。




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