絶対に○○してはいけない最終決戦


◇後半ほぼ会話文のみ。


なまえに呼び出された露伴、億泰、仗助の三人は、その部屋に入るなり視界に映った吉良 吉影の姿に驚愕した。

何故、奴が此処にいるのか。

部屋に踏み入った瞬間から、三人はこの部屋自体がなんらかの幽波紋能力だと気が付いた。
しかしながら、自分たちを呼びつけたのは仲間であり友人であるなまえ。

ならば彼女が吉良を捕獲したということか。

彼らが状況の把握を終えないうち、部屋に機械音が響く。

吉良を含む全員が音の方へ目を向けると、そこには一台のスピーカー。

ゴトッ、ガチャガチャ…。
「あーあー、」「マイクテスト、マイクテスト」。

スピーカーから聞こえるその声は、他ならぬなまえの声。

そしてスピーカーから聞こえる声…なまえは話し始めた。

『えー、昔、とある高貴な紳士はこんなことを言ったそうです。『抵抗もできなくなった者を一方的に殴るのは紳士のすることではない』的なことを…』

「おい、みょうじ なまえ。引用するならちゃんと資料を確認してからにしろよな。まったく、これだから素人は」

『いや、別に今から起こることを中継するとか書き留めるとかはしないんであんまり細かいことは言いっこなしにしてください、露伴先生』

会話ができている。
どうやら、部屋の何処かにマイクが仕込まれているらしい。
…もしくは、此処が幽波紋能力によって造られている故か。

「俺ァ別に紳士でもなんでもねーからよぉ、無抵抗だろうがなんだろうが吉良 吉影をぶちのめせればそれで満足よ!」

「億泰の言うとおりだぜ。殺人鬼に対して情けをかけることも罪悪感を感じることもねえ!」

『ちょっと待って億泰くん、仗助くん!わたしの幽波紋であるこの部屋…“セーフルーム”では、幽波紋を含めて他人への攻撃はできないの。攻撃しようとすれば、それに込められた力は全てこの部屋に吸収されてしまう』

今にも吉良へと殴りかかりそうな二人に制止をかけ幽波紋能力を明かしたなまえの言葉に対し、吉良は睨むように目を細める。

「なるほど…。先ほどから幽波紋が出せないのはやはりこの部屋自体に仕掛けがあるからか。…しかし、これでは私を倒したとは言えないんじゃあないのか?みょうじ なまえ…」

『ええ、そのとおりです。わたしの幽波紋能力ではあなたを無力化させることで精一杯。こうして全員を平等に人畜無害化することしかできない。だからッ!』

「…?」

グッ、と何かを決意したかのような、そんな力強さを感じるその声に、一同もまたつられるように息を呑んだ。

そして、彼女は告げる。

『最終決戦をより平和的に解決するために、「絶対に<しまった!>と言ってはいけない」ルールを発動します…!』


絶対に<しまった!>と言ってはいけない部屋


「しまったと言ってはいけない…?ふん、そんな単純な手にこの吉良 吉影が、」

デデーン

『はい、吉良アウトー』

「ハッ!し、しまった…ッ!」

デデーン

『ツーアウトー』

「…なんつーお約束…億泰以上に考え足りてねーよあいつ」

「まるで昭和の4コマ漫画やコントのような奴だな。逆に新鮮な気さえする」

「なぁなまえ、アウトになるとどーなんの?」

『ふふ、いい質問だね億泰くん。ルールを破った者には罰ゲームがつきものです』

「罰ゲームだと…?!(クソッ、このままではまずい…!どうにかして逃げなくては…、)」

ガチャッ

「3 FREEZEッ!」

「う…ッ、お、重いッ!この能力は…!?」

「康一!?いねーと思ったら…!」

「仗助くん!よかった、これで吉良 吉影と決着がつけられるね…」

「罰ゲームっていうのはこれのことなのかい?康一くん」

「そのまま押し潰しちまえ!」

「いいや、億泰くん…それは僕の役目じゃあないんだ。本当の罰ゲームは…本当に恐ろしいのは…!」

ガチャッ

「手間を掛けさせて悪いな、康一くん。…さあ、お待ちかねのお仕置きターイム、だぜ」バキボキ…

「…ああ…なるほど…」

誰かが呟いたその言葉は、猛々しいオラオラの掛け声とそして…絶叫に、消えた。

「…なぁ、これって八百長じゃあねえの?」

『馬鹿だなぁ億泰くん。吉良の独り言の多さとうっかり気質を見越した、いわばこれは作戦勝ちというやつだよ』

「でも危なかったんだよ。なまえさんの“セーフルーム”のルールは絶対だから、ルールを破ったらあそこまではならなくても何かしらの罰ゲームは受けることになっちゃうんだって」

『幽波紋能力は封じられるけど罰ゲームの対象者にしか手を出せないっていうのが難点なんだよね、この能力』

「ちょっとそういうのは先に教えといてくんない?!」

『仗助くんなら大丈夫って信じてた』

「なまえ…、今ぜってー目ぇ泳いでるだろ」


end

『絶対に○○してはいけない最終決戦 4部版』とのリクエスト。

何気に吉良さん初出しでございました。
迷子っててすみません…!

なんとも色々と中途半端な出来となってしまいましたが、少しでもふふっと笑って頂けましたら嬉しいです。




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