迷い猫、色んな人に出会いました

一歩足を踏み出し床に触れると、いつもと違う感覚に違和感を覚える。床が板じゃない。ゴムのような柔らかい優しい感触。

「おーおー。沸かしてんねえ、変人コンビ」

ボールかごを押しながら隣で歓声を浴びている変人コンビへ向けて黒尾先輩が口を開いたと同時に同じ方向へ視線を移す。
私も含め全員が緊張する中、虎が一言「ああーっ緊張するーっ!!」と皆の思いを表に出した。それに対し、夜久先輩は蹴りを入れ、うるせえっと叫ぶ。

わ、私も緊張してきた。元々緊張はしていたけれど、それ以上に、もっと。皆にバレないよう小さく深呼吸をする。深呼吸、深呼吸……しんこきゅう…?あれ…?呼吸ってどうやってするんだっけ?

「みょうじちゃん?」
「!?」
「え、息してる!?大丈夫!?」

心臓に手を添えて呼吸の仕方を思い出そうとしていると、異変に気づいた黒尾先輩が上体を少し屈ませて覗き込んでくる。その行為に更に呼吸が出来ない。私の肩を掴んで心配してくれるんだけど、距離が近い…!

「みょうじさん、緊張してるんスか?」

そんな中、いつもと変わらない様子で質問をしてきたのはリエーフで。質問に答えようとする前に向こうが先に言葉を発した。

「俺は早く試合をしたくてたまりません!」

目立って目立って目立ちまくるんです!!そう意気込むリエーフに数人は空回りするかもしれないと焦り、声をかけようとするが、それも叶わぬ速さで当の本人は続ける。

「だって俺、あんなかっこいいんスよ!昨日のみょうじさんが作ってくれた動画見たら俺達全員強いし、かっこ良いし、最強じゃないっスか!?」

目をキラキラさせて言った動画というのは、"ORE SUGEE DOUGA(オレ スゲー ドウガ)"のこと。何故このような動画を作ったのか、それは梟谷グループでの最後の合宿で烏養コーチにアドバイスを頂けたから。

春高予選前、皆のために私に出来ることはないか、と悩む私に烏養コーチが「力を出せるよう映像や音楽の力を借りてベストな自分を脳に焼き付ける。イメージできるってのは凄え重要なことだから」と言って、この動画の存在を教えてくれた。春高予選前に間に合わせて急いで作ろうと思ったけど、「見せんなら春高の前日に、だかんな?俺もそうすっから」そう言ってニヒリと笑い、まぁ作んのは俺じゃねえんだけど…と苦笑した烏養コーチに昨日見せる決心をした。


そんなこんなで、昨夜部員達にドキドキしながら見せたら全員が想像以上に喜んでくれてテンションが上がっていた。反応は様々で、夜久先輩なんかは凄え、かっけえと動画に釘付けになった後、ホロホロ涙を零しながら「みょうじが作ってくれたんだな」とお礼を言い、海さまにも仏の微笑みで同じ言葉をいただけて。黒尾先輩も同様、頭を軽く撫でてから「ありがとな」と柔らかい笑顔を向けられた。

全員が一度は思ったであろう私がこれを作ることが出来たのか?という疑問には孤爪くんの「お母さんと一緒に作ったんじゃない」の発言に皆が納得していた。それとは別に作った私のナレーション付きの動画を見せれば、全員爆笑し福永くんは気に入ってくれたみたいで、ずっとナレーション付き動画を見れくれていたのを思い出す。




「確かにリエーフの言う通りだな」

そう言っていつも通り微笑む海さまに緊張が表に出ていた面々の表情が少し緩んだ気がした。

「みょうじちゃんのお陰だな」

未だガチコチの私に黒尾先輩は気にかけてくれるけれど、緊張が解けずにいる。そんな私にさっきよりも更に至近距離で顔を覗き込み、言った。

「呼吸出来ねぇなら俺がさせてあげようか?」

掌を軽く頭に乗せられた後、にやりと意地悪く笑う先輩はそれはもうオーラがエーロだった。久しぶりに浴びる先輩の色気は緊張を上回り、目眩を起こすほど。クラクラ視界が揺れた時、夜久先輩の「黒尾!てめー、試合前に何してんだ!みょうじを倒すんじゃねえ!!」と、孤爪くんの「よくそんな恥ずかしいこと言えるよね」という呟きのお陰で倒れずに済み、私のせいで批判の声を集めてしまった先輩は眉を下げ苦笑していた。









拾って、拾って、拾って。粘りの繋ぎを見せた音駒は高知県代表の清川に2-0で勝利した。第一試合を終え、2回戦の試合の切符を手に入れた私達は昼食を取り、各々自由に行動をしていた。といっても、ほとんどの部員はTシャツを買いに売店?に行ったのだけれど。

私も皆の後ろについて木兎さんが言っていた"エースの心得"Tシャツを買うため、歩みを進めていた。



のだけど…


「ここはどこ?私は誰!?!?」

迷子になってしまった。


「…………。」

落ち着きなさい。みょうじなまえ。ここは大きな体育館だけど室内だ。外に出なければ、皆に会える。まずは連絡を…。

「スマホ、鞄の中…」

あぁぁぁ!スマホ持ってきてないんだった!!どうしよう!?もしかしたら!?

「……うん。」

こうなったらあの手段を使うしかないだろう。

「テレパシーを!!」

愛の力で黒尾先輩へ迷子のお知らせをお届けしようじゃないか。未来の奥さん、みょうじなまえが迷子です!とね。

「…ダメだ」

私、未来の奥さんじゃないもん…。最近では自分で考えては自滅し落ち込む、を繰り返している。好きと言ってくれたかもしれないあの出来事と、春高のこととで気持ちは上に昇っていたが、ちょこちょこ顔を出すこの負の気持ち。どっか行けっ!そう思っても、悪い方向へと思考は走っていく。

あの日以降、例の発言がなかったかのように黒尾先輩はいつも通りに接してくる。いつも通り、というか気まずい雰囲気よりも前に戻った感じ。いや、それよりもずっと、もっと、前。バレー部に関わる前の時のような。それはそれで、寂しい。なんて思ってしまうのは私のわがままだ。先輩が気を遣ってそうしてくれているから私も普通にいられるというのに。この、わがまま女がっ!!


ぐるぐると頭をフル回転しトボトボ歩いていると、不意に目に止まった人物に足の動きを止めた。

「あれは……、コートに君臨するプリンス!!」

親友と似た色の髪をした彼は虎が持っていた雑誌で見たことのある高校NO.1セッターの宮侑さん。プリンスとはアイドルのような顔立ちと人気から、勝手ながら付けさせてもらった呼び名。しかし、インターハイ決勝戦の録画を借りて見た時はプリンスの表現とは全く違い、大胆なプレー、挑む姿勢、それからバレーをとことん楽しむ姿に目を奪われたのを覚えている。けれど本物を目にし、驚きと興奮で初めにつけさせてもらった名を口に出してしまった。

ほ、本当に、本物だ!本物だっ!!周りにキラキラのオーラが見える…!!そして、いい匂いもしそう!嗅ぎに行ってもいいかな?良いわけないでしょう!何を考えているの!私には決めた人がいるの!しかし、本能のまま匂いに釣られ…、

「っ、いだっ!」

ゴンッ。小さい鈍い音と共に左側の頬骨に痛みが生じる。宮侑さんの方へ視線を向けたまま私は皆と合流するため前を見ないで反対方向へ歩いていたのがいけなかった。痛いの痛いの治れ〜と患部をすりすり撫でながら蹲っていると上から声が降ってきた。

「大丈夫ですか?」

あまりこちらでは聞くことのない方言。関西の方のイントネーションと落ち着いた声色にゆっくりと顔を上げた先には見知らぬ男の人。知らないはずなのに溢れ出る神々しさと照明によりその人の周りは眩しいほど光り輝いており、思いのまま口に出してしまった。

「神さまですか?」
「……」
「!?…わ、たし、死っ!?迷ってる間に死んだ!?ここは天国!?まだ先輩とあんなことやこんなことしてな「死んでへんで」あっ」
「神さんでもない」
「ほっ」

静かな威圧感のある瞳に捉えられ、きちんとした返事が出来ず、間抜けな声を発してしまう。

「迷ったんか?」
「えっ!あっ、すみません!迷いました!」
「どこに行きたいん?」

その問いに答えると「反対側やな」なんて顔色ひとつ変えず涼しげに私の目的の場所であろうところに視線を向けた。

「あっちか…!」
「あっちやなあ」
「あっちですね!ありがとうございますっ!」

背筋を伸ばし、手もピタッと体にくっつけ揃える。角度は90度。頭を下げてお礼をしてから歩き出す。背を向けた先で微かに「体調は大丈夫そうやな」の呟きが聞こえた気がして胸が温かくなった。や、優しすぎる!?やっぱり神様だ…。





今の私の脳内にはあの神様のことでいっぱい。優しかったな、落ち着く声、神々しい雰囲気だった、イケメンだった!そんなことを何周にも渡ってぐるぐる、ぐるぐる…ぐるぐる考えていた。のが、行けなかったのだろう。歩いても歩いても、同じ場所。またもここがどこだか分からなくなり、ついにトイレにも我慢出来なくなってお花を摘みに急いだ。

トイレのドアに手を付き、入ろうとした瞬間。刺々しく低い機嫌の悪い声色が耳に届く。

「おい」
「はい?」
「……そこ、男子トイレ」
「!?」

言葉を詰まらせると同時に眉間に皺を寄せ、嫌悪感を露わにする姿は日頃隣にいる親友と似たものを感じる。しかし、身長がとても高くマスクをして目しか見えない分、怖さが倍。

「はっ、すみませんッすみませんッ!間違えました!!」
「……」

よく扉の横を見てみると、ちゃんと男子用のマークがあった。あぁ、たまにやってしまう男子トイレに入るという悪い癖を直さなければ…。申し訳なさと入らなくて良かったという安堵、それから自分の不甲斐無さにガクリと肩を落とし、弱々しくもう一度謝ると共に教えてくれたことにお礼をする。

「あー!他校の女子怖がらせてんじゃん、佐久早。すみません。こいつ、いつもこんな感じだから別に怒ってる訳じゃないので気にしないで下さいね!」
「別に怖がらせてない」
「はいっ!怖がってないです!!!」

嘘をついてしまった。少しだけ怖かった。でも後からやって来た明るい色の髪をした男の人がフレンドリーな気がして空気が緩んだ。怖がらせた、の発言にまた顔を顰めた彼がなんだか親友に似ていて一気に楽しくなる。

「私、2年3組みょうじなまえといいますっ!」
「…聞いてない」
「好きな食べ物は、…………う、あ…うーん、たくさんありすぎて選べません」
「……」

どれも美味しすぎるから絞れない。眉を下げて唸ると佐久早、と呼ばれていない方の彼が横を向いて吐き出した。

「ぶっ、ふふふ…みょうじさんね。同じく2年の古森元也です。よろしく」
「ははぁ!よろしくお願いしますっ!」
「……で、こっちが佐久早聖臣。よろしく」
「わっ!よろしくお願い「しない」ほほうっ!」
「ぶっ」
「……」

遮り方も親友に似ているからいつもの反応をする私に古森さんはもう一度吹き出し肩を震わせて笑う。もっとお話したい!の気持ちがあるけど、ふたりに迷惑なのと急がなくては行けないのとで挨拶をしてその場から離れようとした。しかし、歩いた反動でジャージのポケットからある物が落ちそれに全員が気付き、意外にも佐久早さんが「あ」と漏らした。

「?」
「…あ。それ、佐久早が持ってるのと同じのじゃん」
「これですか?」
「そうそう。な?」
「……」

それ、というのは消毒スプレー。乾燥した季節。菌から皆を守るため常備していたのだ。

「これいいですよね!」
「……ああ」
「!!」

初めての肯定に顔を明るくさせ喜ぶと、それに気付いた佐久早さんは「何も言うな」と言いたげに目を細めるため口を結び、お辞儀をしてから今度こそここから去った。









「なっーーーーーんで!?」

ぜんっぜん辿り着かない。え、えっ。何で!?迷子になるのしつこいです!!え、もうここがどこだか分かりません!こんなに迷子になったことはないし、頭を使ってどうにかしようと考えるもパニック状態で脳が正常に働かない。酸素…、酸素を回せ…。酸素が足りない。皆に会いたいよぉぉぉ!!

宙を向きながら心の中で叫ぶ。すると、迷って直ぐに目にしたプリンスが横にいた。
しかし、髪の色は銀色。……え?いつの間にイメチェン?目をゴシゴシ手で擦るが私の目には銀色にしか映っていなくて、もしかしたら最初に見た金色が見間違いだったのかもしれないと自分を説得しようとした。


「!?!?」

けれど、少し離れた場所にさっき見た金髪のプリンスがいた。えっ!?ふたり…?首を物凄い速さで動かし両者を確認するが、ふたり…いる。これは、もしかして…

「ドッペルゲンガー!?」

あっ、わ、え!?ま、不味くない!?!?ドッペルゲンガーに会うと死…、死んじゃうって…。誰かが言ってた気がする。だ、駄目だ!!

「あ、あのっ!」
「?」
「私と一緒に駆け落ちしてください!!」
「は?」

間違えたぁぁぁ!?!?いつも結婚してくださいって言ってしまう悪い癖がここで出てしまった。逃げてくださいって言いたかっただけなのに…!銀髪のプリンスはポカンと口を開けた後、一歩後ろに身を引いて私から離れた。絶対変人だと思われた!!本当のことだけれども!こんなイケメンに恐怖心を植え付けるなんて、私はなんてことを…!

「あ、あの」
「……」
「これ良かったらあげるので、一回ついて来て貰っていいですか?」
「!!」

消毒スプレーが入ってない方のポケットからリンゴ味ののど飴を2、3個手に取り相手に見せる。すると、死んだような目をしていた銀色のプリンスは一瞬にして生気に満ち溢れた瞳に変わり、飴を受け取り「どこ行けばええの?」と聞いてくる。

え…本当についてくるの?これ、簡単について行って大丈夫なの?変な人に誘拐とかされない?その変な人は自分なのに気づけないくらい彼の言動に動揺していた。あれ?なんか、金髪のプリンスと同じようで同じに見えなくなってきた?でもでも、ドッペルゲンガーなんだから中身も一緒な訳ないか。納得し、菌から皆の喉を守るため持っていたのど飴に感謝する。これで、彼をここから!


「いや、行っちゃ駄目でしょ」

私と銀髪のプリンスが歩き出した時、彼の直ぐ横にいた黒髪の人がそう零した。

「角名。お菓子くれる人に悪いやつはおらん」
「悪いやつしかいないでしょ」
「お菓子に謝れ」
「そこはその人に謝れじゃないんだ」

薄ら笑う独特の雰囲気を醸し出す彼の後ろから金髪のプリンスが直ぐそこまでやって来ていた。

「あっ、あぁぁぁぁあ!!」
「「!?」」
「早く!向こう行きましょ!!!さあ!」

銀髪のプリンスの腕を掴み、強引に引っ張ろうとするも微動だにせず。そうこうしている内に彼が来た。

「誰やそいつ」
「!!」

終わってしまった…。私、気づけたのにっ!!何をやってるの!!

「サムのファン?」
「ちゃうやろ。なんとなく」
「ストーカー?」
「さあ」

両膝に手をついて本日何度目かの首をガクリと落とす。しかし、上の方でドッペルゲンガーと思っていた彼らは淡々と会話をしている。

「知り合い!?」
「双子」
「双子!?」
「ドッペルゲンガーじゃない」

黒髪の人が小さく笑いを溢しながら、教えてくれた。あ、あれ?この人最初から気づいてた?私、ドッペルゲンガーって口に出してたのかな…。事の経緯を簡潔に双子さんに説明してくれた黒髪の人と宮侑さん、そして宮治さんに深く深く謝罪をした。

「いや、助けてくれようとしたんよな。ありがとうな」

や、優しっ!!泣きそうだ…。お礼になるか分からないけれど、ポケットに入っている全てののど飴を彼にお渡しした。と同時についさっき聞いていた落ち着きある声が後ろから耳に入る。

「…あんた、さっきの」
「!…神様」
「神やない。北や」
「北さん…!みょうじなまえですっ!」

また会った。近くにいる3人は「北さんの知り合い?」などとお話しをしているのが聞こえ、逆に私も驚いてしまう。そういえば、ジャージが同じ。

「まだ辿り着けんの?」
「ぐっ、すみません」
「ほな、連れてくわ」
「えっ、それは、あの!有難いですけど、申し訳ないのでひとりで頑張ります!ありがとうございます!!」
「ひとりで出来んかったからここにおるんやろ」
「はいっ!そうでした!お願いしますっ!!」

さっきと同じく角度は90度で頭を下げる。「大丈夫や。まだ時間あるしな」の気遣いのお言葉を貰い、優しさとカッコ良さから「結婚してくださいっ!」と大声で放つが、それにはスンッと表情が冷たくなり「そないなこと簡単に言うたらあかんで」と言われてしまった。すみませんでした。

ふたり並んで歩く後ろ姿を見つめる3人に銀島が合流し、「北さんって他校の女子と知り合いやったん?」の疑問を投げるが、答えられる者は当然いなく、侑の提案で尾行することになった。





「あぁぁぁ!いたっ!皆、いました!!北さんっ!」

やっと再会できたチームメイト達の姿に涙腺が緩む。改めて、心からお礼をすると「良かったな」そう言って微笑みをいただく。ぐ、胸が苦しい…。

「本当にありがとうございましたっ!」
「おん。…ええから、前向いて歩かな転ぶで」
「はぃっぶぉ!……へへっ」
「……」

最後の最後まで北さんに迷惑をかけ、転びかけた足を頑張って立て直し照れ笑いをする。笑っとる場合やない、なんて言われるかと思いきや真顔でこちらを見つめられ、それが余計に怖く小さく謝罪をした。

今度こそちゃんと前を向いて走り出す。

「みんなー!!!」

腕をブンブン振りチームメイトの元へ駆け寄ると一番に気付いた黒尾先輩が早足でこちらに近づいて来る。その表情は少し焦っているように見えて。もしかして心配をかけてしまった?そうでなくても、一応安心させるための言葉を放つ。

「ここに来るまで迷ってしまいました。遅くなりすみませんでしたっ!!」
「あぁ〜っ、やっぱ迷ってたのね」

一緒にいればよかった。なんて、額に手を添えながら口説き文句を言われてしまうのだから私の心臓は急に速くなる。これは主将としての言葉だ。勘違いしない、勘違いしない。

「でも優しい人にここまで連れてきて貰えたのでっ!」
「優しい人?」
「はい!他にもお友達がたくさん出来ました〜!」
「え、ちょ、ちょっと待って。え、この短時間に何があったの!?」


数回会話をすればお友達認識をしてしまうみょうじにとって、今日出会った彼らは既にお友達としてしっかりと覚えられたのであった。