愛さえあればなんにもいらない


今日は治くんと一緒に帰る日。所謂、放課後デートというやつだ。
急遽部活が休みになり、私もたまたまバイトを入れてなかったため、デートをすることになったのだけれど。朝練終わりに、休みになったからデートせぇへん?と大きな体を少し縮めて上目遣いで誘っていた彼氏が可愛すぎて一日中そのことばかり思い出しては頬が緩んだ。



「雨だね」
「雨やな」

人が行き交う昇降口で治くんと並びながら口を揃えて同じことを繰り返した。付き合ってることを隠している時だったらこんな人通りが多いところで待ち合わせなんてしない。隠すつもりがないから、人目を気にせず治くんと並んで話が出来た。

結構、楽かも。

周りを気にして行動するより断然良い。悪いことをしていないのに、付き合ってることが悪いみたいに隠していたことが無意識のうちにストレスを感じでいたみたいだ。心も、楽ちんだ。


デートに誘ってくれた時、今日は私の家にいかない?って提案してみた。今日はじゃなくて、今日もなんだけど。そもそも外でデートしたことはほとんどないかも。デートの回数が少ないってだけかもしれないけど、それにしてもずっと家だ。可愛く言えば、お家デート。

今日も家には誰もいない。だから気軽に誘えたのだけれど、家にこだわる理由はそれだけじゃない。一番の目的は、大事な荷物が夕方届くからである。生憎、届く時間帯に家には誰もいない。だからシフトも入れなかったのだと、それほど大事なお荷物……というか推しに関わる大事なものが届くのだから、本来ならデートをしている暇なんてない。
治くんが彼氏じゃなかったら絶対断ってる。そして、破局。振られる流れになるだろう。

ここで断っても治くんは私を振ったりしないのはわかってる。そうじゃなくて。私が治くんと一緒にいたいの。でも大事な荷物も受け取りたい。
どちらか一つを選べない欲張りな私は両方したいと思った。夕方、お家にいたい理由を素直に治くんに伝えると、嫌な顔なんてせず、どちらかというと微笑ましそうに「ええよ。なんや俺まで楽しみになってきた」と言ってくれるから胸がギュンッした。


そんな心広い彼氏は、現在隣で難しい顔をしている。

「どうしたの?」
「……いや」
「傘ない?」

朝は持ってなかった?そう言うと更に顔を険しくさせた。
夕方頃から雨という天気予報は、ほとんどの人が知っている。なんなら昨日あたりから「明日の夕方雨らしいで〜」と怠そうに話す女子達がいたくらい。治くんもきちんと傘を片手に登校していたのを朝見た気がする。…………あ。

「侑くん」
「……」

片割れの名を口にすると、一層眉間の皺が濃いものへと変わった。侑くんは傘を持っていなかった気がする。もしかして、治くんのを差して帰った?……あ。だから、お昼終わりに「みょうじさん、今日サムと帰んねんな?傘持ってる?」と聞いてきたのか。そして何故かどこに行けかを聞かれ、素直に答えたら防犯ブザーをもらった。「なんかあったらこれ使ぃ」って渡されたもの。絶対面白がってるでしょ、と思いつつも大人しく貰っておいた。宮侑からの貰えるなんて夢にも思わないでしょう?未だハイキューオタクの血が騒ぐ。


「治くん、一緒に差して帰ろう?」
「ダメや。そんなんしたらみょうじさんが濡れてまう」
「……相合傘出来るから嬉しいなって思ったんだけど」
「!?だっ、誰や!?ダメなんて言うたヤツは!!」

あなたでしょう。とは突っ込まなかった。きっと彼は、黒のものを私が白と言えば、白と言ってしまうかもしれない。一度聞いてみたい気もするけど、流石にちょっと意地悪だから今ではなく、何かのタイミングで試してみようと心に誓った。

傘を広げると同時に治くんが私の手からスルリと傘の持ち手部分を取る。ありがとう、と伝えてからお互いが濡れないように治くんの方へ寄りながら、気になるのは周りからの視線。一番人が多い時間は避けてみたけど、誰もいないわけじゃない。驚愕、疑問、興味、嫌悪。視線の中にそういった感情が乗っているのが伝わってくる。


いきなりすぎただろうか。もう少しゆっくり一緒にいる時間を増やせば良かったか。今の私、かなり浮かれ過ぎてる?調子に乗ってるって周りの目に映っちゃってる?いろんな不安が心の中で渦巻く。負の感情と共に治くんとの距離も徐々に開いていった。

「わっ、」
「あんま離れると濡れるで?」
「あ……うん。ありがとう」

肩に軽く腕を回して私を引き寄せるわけではなく、自分が近寄って来てくれた治くん。顔を突き出して治くんの隣にない方の肩を見ると、制服の色が変わるくらいびしょびしょに濡れていた。というか、髪も濡れている。対して私はひとつも濡れていない。
私がごちゃごちゃ考えている間、ずっと濡れないように傘を傾けてくれていたんだ。傘の持ち手を治くんの方へ押してから、横にある腕に自分の腕を回す。ぎゅーっと抱きしめるように力を入れれば、ギョッと驚いた丸い目がこっちを見た。校門を出るまであと少し。

「ふふふっ」
「……?……??」

周りの目を気にするなんて何年ぶりだろう。赤ちゃんの頃、赤ちゃんらしくしなちゃいけないと周りの目を気にした時以来か。自分はこの世界の人間ではない、自分よりかなり年下の同級生という事実から、周りからどう思われても良かった。周りの目なんて今まで気にもしなかった。
それを今は気にするなんて。私も普通にここで生きていこうとしている、そう思わせてくれたのは宮治という隣にいる大好きな人のおかげ。周りを気にする自分がバカバカしく思えてきて溢れた笑い。

「わたし、治くん以外なにもいらないかも」
「……は」
「……あ。今のなし。かなり重いね、ごめんね」

口をぽかんと開けて驚く治くんに、発言を撤回するのに一旦回した腕を抜こうとするも脇に力を入れられ抜くことが出来ない。力、つよ。離れることも出来ないまま「今のどういう……」と覇気のない声色で質問され「治くんがすごく大好きって意味」なんて平然を装い発した答えに口を強く結んでもごもごさせていた。なにかに耐えてるみたい。かわいい。

「俺はこの世の全てがみょうじさんで溢れればええと思うてる」
「えぇぇ……」

それはちょっと、かなりやばいやつじゃん。想像したくないくらい。重い発言をしてしまったと焦っても更にそれを超えることを言ってくれるから、私の気持ちは軽くなる。治くんはいつもそう。きっと全部無意識で、狙っているわけでもないのに、いつも私の心を軽くしてくれる。

「アッ……いやっ、ちょお待ち?それやったら俺はどのみょうじさんと一緒におったらええんや!?いろんなとこにみょうじさんがおるってことやんな?」
「そうだね」
「どのみょうじさんも本物…………天国や。せやけど俺は一人………………天国や」
「全員愛してね」
「!?」
「ははっ、顔真っ赤」

下から覗き込んで意地悪く言うと、至近距離にあるイケメンの頬は徐々に赤くなっていった。こんな顔させれるのは私だけかもしれない、なんて優越感に浸りながらやっと校門に足をかけた。


この驕った考えがいけなかったのかもしれない。私は調子に乗りすぎた。そのことをあとから知ることになる。








「治くん、ありがとう」
「おん」

家に帰って直ぐに届いた荷物は治くんが自室に運んでくれた。そのまま部屋で妹が作ってくれたお菓子を用意してお茶会をすることになったんだけど、もしかしたらリビングの方が良かったかもしれない。いろんな意味で。

「美味しい?」
「ふふぉふ、ほほふほ……!」
「なに言ってるか全然わかんない」

ふふっと笑みが溢れる。どうやら心配する必要はなかったみたい。妹がバレンタインに向けての試作品として作った様々なスイーツを頬張りながら目を輝かせている彼氏は子供のようだった。私からしたら、実際子供なんだけども。それは置いといて、だ。
部屋に二人きりでいることも、侑くんにもらった防犯ブザーも使うことはなさそうだと一気に気が緩む。

「治くんは今なんのお菓子が食べたい?」
「?」
「ハマってるのでもいいんだけど。スイーツとか」
「……ハマってるお菓子」

バレンタインに何をあげるかまだ決めれていなかった。何でも喜ぶだろうけど、選択肢が多すぎて迷う。本人が今パッと浮かんだものにしようかと、出来れば私でも作れそうなものが言われますようにって願いながら答えを待つが、なかなか返事が来ない。宙を見上げ、悩む治くんの頭にはたくさんのお菓子が浮かんでいることだろう。酷な質問をしてしまったと少し後悔した。

代わりと言ってはなんだけど、お詫びに妹特製のクッキーをひとつ取り、治くんの口元に持っていけば悩みながらもそこは食べる体勢に入ろうとゆっくり開く。そのまま奥に進めばパクッと口が閉じ、もぐもぐし始める。そんな姿を見つめながらバレンタインクッキーでも良さそうだ、なんて考える。……あ。

「バレンタインチョコは私です!」
「!?ッッブフォッ」
「とか言った方がいい?」
「ゴホッ、ご……っなん、は?……え、……は?」
「やっぱりダメだよねぇ」
「っダメなわけないやろ!?っっダメや!!」
「うん?どっち?」

想像していたより何倍も良い反応をしてくれるから楽しくなってくる。私がずっと見てきた治くんはあまり焦ったりしているイメージがない。侑くんと喧嘩っぽくなるところは見ているけど、他の子達といるとどちらかと言えば大人な感じ。たまに母性を擽るかわいいところもあったり。そんなイメージ。とりあえず、女一人にこんな風になるイメージは全くなかった。あるとしても、まさか自分が見れるとは思っていなかった。

これは私だけの特権かもしれない。他の子には見せたくない。なんて独占欲が湧いてくる。

もっと焦る治くんを見たい。おどおどする、かわいい治くんを見たい。次何を言ったら見せてくれるだろうか。頭の中でグルグル策を練っていると、目の前にいる大きな体のイケメンが視線をキョロキョロ彷徨わせ、最後にこっちを上目遣いで見つめてきた。

「……チョコくれるん?」
「うん」
「それって……みょうじさんが作ってくれるんか?」
「うん」
「……」
「……?」

作る?の質問に肯定しただけで、固まる治くんに首を傾げる。固まって数秒後、二の腕に自分の口元を埋める姿に更に疑問符を浮かべていると、とても小さな、くぐもった声で「やばいな、めっちゃ楽しみやわ」と聞こえてきた。
そういえば、治くんに何かを手作りであげたことなかった気がする。いつも妹が作ってくれたものばかり持って行っていたから。こんなに喜んでくれるなら今すぐにでも何か作りたいと思ってしまう。味の保証は出来ないけれど。

作ると言ってこんなに喜んでくれる思わなかったから、バレンタインチョコは私です!なんて揶揄ってしまったこと、凄く後悔している。深く反省しながら、テーブルに置いてあるクッキーをひとつ口の中へ放り込んだ。

「せやけど」
「……え」

サクサク。音を鳴らしながら噛み締めていると急に耳元でイケメンの声が聞こえたと思い、横を見れば至近距離に整った顔があった。口内にある噛み砕いたクッキーを飲み込んだ瞬間、更にグイッと顔を近づけてきて微笑みながら言うのだ。

「みょうじさんがチョコて言うんもええなあ」
「!?」

こういう時の治くんは危険だ。いろいろと危険。頭の中で警報が鳴り響き、逃げろと自分自身に叫ぶ。距離を取ろうと上体を後ろに反った瞬間、腰に腕を回されパクッと下唇を食べられる。唇についたクッキーを治くんに舐めるように取られると同時に、逃げられないように腰に回していない反対の手で後頭部を支えられ身動きが取れない。そのまま舌が入ってきて、優しく絡めるように中を乱してくる。いつもとは違い唾液とチョコの味が混ざって変な感じ。
誰もいない家はとても静かで、服の擦れる音と息を吸う音と小さく溢れる声と。それしか聞こえない。すぐ近くにある治くんの制服を握りしめた時、聞こえてきた。ドアの開く音が。玄関のドアの音。


今何時……?一気に治くんから意識は玄関に向いた。帰ってきたのは弟だ。足音も聞こえてきた。こんなところ見られたら教育に悪い。かなり、悪い。

「…ん…っは、……おさ、むく……!?!?」

雰囲気ぶち壊してごめんなさい。だけど、今はこうしている場合じゃない。そう思い、治くんに声をかけようとするも離してくれない。

「んん……ち、ょっ……」

口を開こうとしてもそうさせてくれない。話させてもくれない。胸を強く叩いても全然気付いてくれない。弟に見られるわけにはいかない。どうすれば……!

…………あ。


ビビビビィィィィィィィィィィ!!!!


「……は?」


大きな音が鳴る。鼓膜が破れるほどの音。治くんの驚きの声と共に防犯ブザーのスイッチを切った。侑くんから貰った防犯ブザーは制服のポケットの中にあり、どうすることも出来なかった今、警報の音を鳴らすことで治くんからも離れることが出来た。

……ふう。助かった。

安堵の息が零れる。反して治くんは、ぽかんと口を開けている。流石に何か言わないとと動いた時、部屋のドアが思い切り開いた。

「姉ちゃん……?」

不審がりながら部屋を覗き込んだのはまだ小学生の弟。どうしたん……?と最後まで言い切る前に治くんを見つけて目を輝かせた。

「兄ちゃんが来とる……!」

いつから治くんは兄ちゃんになったのだろう。クリスマスに家にやって来て以降、治くんのことを兄ちゃんと呼ぶようになっていた。ゲームをする約束をしたとか、男と男の約束を交わした仲とか、いつ来るんだと何度か聞かれたこともあった。そんなお兄ちゃんが今家にいる。弟からしたら夢みたいな状況だろう。
けれど、今の治くんはまだ防犯ブザーの音にびっくりしているか放心状態。どうしたものかと考えたところで、弟は「あ。今から友達ん家行くって約束だった!兄ちゃん、またっ」とか言って去って行った。なんて自由なんだ。


「治くん」
「……」
「……治くん」
「……」
「さっき弟が帰ってきたって気付いてとっさにこれ鳴らしちゃっただけなの。ごめんね?」
「ほんま?」
「うん」
「……嫌がられたん思うた」

両膝に拳を作った手を置いて落ち込んでいるように感じ取れる治くんの頭にはしゅんと垂れた狐の耳が生えている幻覚が見えてきた。

「嫌じゃないよ、全然」
「ほんまに?」
「うん」
「もう一回してええ?」
「え」

罪悪感いっぱいで訂正した言葉に、あれをもう一回していいかとこちらを伺うような目で聞いてくる。それは話が違うし、ちなみに私はその顔に弱い。嫌じゃない、けど……。改めて言われるとちょっと……。しかも、何回も出来るほど私はまだ慣れていないし、追いつかない。治くんとキスするのも、心も。
でも、したくないわけではない。もう一回くらいなら。そう思い、頷いてから顔を上げると、目を細めて微笑む凶器的なイケメンが目の前にいて。あまりのかっこよさに普通に驚き、体をビクつかせてしまった時、膝の上に置いていた防犯ブザーが床へと落ちた。

「あ、せっかく侑くんから貰ったやつが」

大事にしなきゃ。せっかく侑くんに貰ったんだ。目の前にいる治くんから視線を移し、落とした物を手に取った瞬間、頭上からドスの効いた声が頭上から降ってきた。

「……は、ツムから貰った……?」
「え?うん、侑くんからもらっ…………あっ、ちょっと!?」
「……」
「なんで捨てるの!?」

私の手から少しだけ乱暴に奪い取った侑くんからの貰い物をゴミ箱にポイッと捨てられた。ダメでしょ!なんて子供に怒るみたいに注意しながらゴミ箱の中から防犯ブザーを取るけど、治くんからの返事はない。癇に障ることしてしまったのか。ゆっくり表情を確認するため、そっちを見るとムスッとしていた。あれ?かわいい。

「ツムから貰ったもんは全部ゴミや」

更に顔を顰め、怒りを露わにするのを見てブザーを鳴らしたこと、侑くんから貰ったことを言わなければ良かったと後悔する。きっと片割れがどういう理由でこれを私に渡したのか想像ついているのだろう。苦笑しながら、治くんの名前を呼んだ。

「治くん治くん」

立っている治くんの顔は隣同士で座っていた時よりもかなり離れた場所にある。呼ばれたことで私を見てくれた彼の両頬に腕を伸ばし、自分の方へ近づけ口付けた。

「……っ!?!?」
「これでいい、かな?もう一回」

きっと治くんの求めているもう一回のやつではないと思う。でも今の私はこれで精一杯だから許して欲しい。自分からあまりキスをしたりしない。しようとする前にされるからだ。
最後に自分からしたのはいつだったか。クリスマスの時だったかな?その後は……?……今年に入ってからはない。あれ、ない気がする。ってことは、一回だけ?そこまで考えたところで、腰と肩に治くんの鍛えられた腕が回り、気付いた時には熱い胸板に顔を押し付けられていた。

「っ、おさむくん?」

息が出来るように自力で横を向いて呼吸スペースを確保する。いつもより抱きしめる力が強い。治くんの体に埋め込まれるんじゃないかと心配になるくらい強い力で抱きしめられながら伺うように名前を呼べば、耳元で深く息を吐かれた。
耳にかかった吐息がなんか、ちょっとえっちだと思ってしまった。いや、違うの。違くはないんだけど。ほら?声がいいじゃん?えっちってなんかおばさんっぽい言い方だったかな……。色っぽい。そう、色っぽかった。あれ、これもおばさんっぽい。

なんて思考をグルグル巡らせていると、今度は吐息じゃなく良い声が耳を揺らす。けれど、吐かれた言葉は全然色っぽいものなんかじゃなかった。

「みょうじさんと離れたないんやけど、どないしよ」
「え?」
「このままずっとこうしてたい」
「いつでも出来るよ?」
「ちゃうねん。一時も離れたない。俺はどうすればええ
?……っう、苦しい。みょうじさんが好き過ぎて毎日どう生きてたか忘れた」
「……」

何を言ってるの?とは言わなかった。言えなかったんだ。気持ちが凄く分かるから。私は治くんに対してじゃないけど、大好きな推しに対して同じようなことを口にしたことがあったから。でも分かると言っても、また治くんとは違う種類の苦しさなんだろうなと他人事のように考えてしまった。

とりあえず、今は黙って治くんの腕の中にいよう。大好きな人のここは凄く居心地が良くて、安心する。

そう思ったものの結局あまりにも長い時間抱き合っていたため、明日もまたしようねと言って離れたけど返ってきたのが「明日また同じこと出来るか分からへん」で更に延長。人が来ないいつもの場所でもきっと出来るし、出来なかったら私が治くんのところに行くから。大丈夫だよと心中で思うも、この発言は現実となり、暫く治くんに触れること、会うことすら叶わなくなった。