甲斐に落ちた一番星(武田軍)[3/4]


 



「さっちゃんひどーい」

「その名で呼ぶなって言っただろ!」


やはり幸村にかなり本気のセクハラをしていたら、絶え切れず佐助が屋根裏から出て来た。

麗しき主従愛だ。


「さすけぇぇぇぇぇぇっ!!!!」

「何回あいつに捕まりゃ気が済むのさ旦那!」

「すまぬ!だが!だが!」

「はいはい…。だーからとっとと捨てろって言っただろ」


主従どんぶりもいいなー。

負けた幸村は約束を破れず、どれだけセクハラされようと俺を追い出せない。

佐助は幸村に逆らえない。

さらに、俺自身、戦でバリバリ戦って首級を上げたから、好色でさえなければ…と噂されるくらいには、武田で一目置かれる武将になった。

おいそれと追い出すわけにもいかないし、追い出されるつもりもない。

なかなか落ちない油汚れのように張り付いて、俺は人生を謳歌している!

ありがとう悪鬼!

たまに嫌がらせされるけど、それを差っ引いてもありがとう!

縁側でこちらに背を向けている佐助の背後に一瞬で回り込むと、尻を鷲掴んだ。


むにゅ

「ぎゃ────────っ!!!!」

「破廉恥ぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!」

「小尻ぃ★」

「死ね!死んでくれ!本気だ!」


スリーパーホールドで首の骨を折りにかかる佐助を逆に抱き締めて、内太股をさわさわ撫で上げるのが俺の日課だ。


「しゃ〜わせ〜」

「破廉恥ぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!」


鍛えたわけでもないのに高性能な身体は、ちょっとやそっとじゃびくともしない首回りの筋肉を与えてくれた。

肩凝り知らずだし、佐助程度の力じゃあ締め上げる事も難しい。

それこそお館様級の豪腕でもない限り、首を折るなどできはしない。

ので、佐助からのスキンシップと思って全力でお相手する。


「だ、旦那!大将!大将呼んで!」

「破廉────お館様!お館様がいらっしゃっているのか!?」

「来てるから!呼んで!大将呼んで!」


柔軟な身体で、謎なプロレス技なんだか軟体なんだか分からない体勢を取ったまま佐助が叫ぶ。

驚くほど股関節が軟らかい。


「うおゃかたすあまぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」


本家本元の叫びに────


「ゆきぃむらぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!」


華 麗 に 降 臨 !

オプションで幸村がブレーキ代わりに殴り飛ばされたが、デフォルトだ!






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