鬼畜の星、鬼の星(佐助)[6/6]
「ずいぶん飲んだな」
「うぁ…」
中に収まらなかった分は、未だ括られたままの帯や着物の裏側、太股に縛り付けた苦無にまで飛び散っている。
股間だけしか着物がはだけられていないせいで、このまま立ち上がれば何事でもない様にごまかせるだろう。
けれど、胡座の上にしゃがみ込んだ佐助の足は褌から溢れた精液が幾つも線を作って流れ落ちている。
萎えてきた隠茎が離れても、硬いまま無理矢理流し込まれた後孔は、きゅっと締まって精を零さなかった。
それさえ愛しく思う。
「ほら、佐助も逝けよ」
放り出されていた佐助のものを何度か擦ると、あっけなく達してさらに白濁を己の身体に散らした。
「これでわかっただろうが……俺は本気だからな」
頬に寄せた唇ごと顔面を佐助の苦無が切り裂こうと一文字に走るがすんでで回避。
二段構えだった二撃目の裏拳は顎先を掠めて脳震盪を狙うものだったが、いまさらその程度で倒れる体はしていない。
手に付いた白濁を払いながら三撃目の足蹴りを警戒すると、案の定、佐助が両手を畳に付いて旋回、低い体勢から足首を刈る全身を使った回し蹴りを仕掛けてくる。
バックステップでかわすと回し蹴りが駆ける様な上段昇竜に変化し、空中で動きの取れない俺の胸板を蹴り抜いた。
装甲は薄いが佐助の脚力は忍離れした並々ならぬものがある。
確実に左の肋骨とその軟骨数本が砕け散った。
障子の所まで随分飛ばされたが、お互いに軽くない音を立てて着地した。
佐助は無言で、自分の着物の端を掴んで、尻を拭った。
けれど、腹に力を入れる度にこぷこぷと新たに俺の出したものが押し出される。
それこそ指で掻き出さない限りいつまで経っても無くならないような量を出してやったんだ。
泣きっ面で諦め悪く拭い続ける佐助をそのままに、蹴られた胸を隠すように着物を適当に整え、俺は部屋を出た。
背後から障子ごしに刺されるかと思ったが、佐助の追撃はなかった。
「……鬼畜に走ってしまった」
ついの激情だったとは言え、後が怖い。
かなり怖い。
足早に廊下を進むが、周囲から姿の見えない忍達からの非難がましい殺気が突き刺さった。
俺に分かるくらいだから随分なものだが、止めに入らなかったあたり腹に一物あるように思える視線だ。
明日からは佐助が本気で殺しにかかって来るだろうか、それも一興とか思えたら楽なんだが。
なんとかして佐助をドMに仕込むなり、和解するなりな方法を考えながら、俺はまた疼きそうになる股間に活を入れた。
蹴られて凹んだ肉が内側からぎちぎちと盛り上がり始めていたが、まだ口の中には血の味がしたし、手には佐助のものが絡んでいた。
鬼畜への道程はあんまし向いていないのかも知れない。
おにがきたりて異聞
鬼畜の星、鬼の星
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