ネイキッド・ハード・ギグ[4/30]


 



磨かれた廊下の屍を越え、家庭菜園が拓かれた庭をすぎ、意図的に暗く狭くなった廊下のどん詰まりに案内された。

襖を開けた先が今いる座敷牢だった。

来る途中に通った廊下にしても曲がりくねっていて明かり取りはなく、座敷牢は完全な闇だった。

縦に長い部屋は明かりをつけても奥まで照らし切れない。

酔っ払いがいるから出るな、誰もいれるなと念を押し、錠前を閉めると小十郎は城の宴会に呼ばれていった。


「政宗の宴会、俺も行きたかったなー」

「テメェがいる事自体、機密事項だ。政宗様の前に出せるわけがねぇだろ」


座敷牢に入れられてはいるが拘束されているわけではなく、逃げだすのは容易だ。

剣も持ったままだし、それぐらいは小十郎にだってわかっているだろう。

この座敷牢も、俺と伊達の人間の接触を防ぐ物なんだろう。

機密事項、つまりは、俺を屋敷に招き入れているこの状況は小十郎の独断だ。


「いいの?身元も定かじゃない俺なんか囲っちゃって」


そこでやっと小十郎の方を向いて────固まった。

心臓が飛び出るかと思った。


「そ、その格好は」

「あぁ、夜明けまで飲んでたからな、朝風呂に入っただけだ」


髪下ろしてるし───っ!!!!

しっとりと濡れた髪は手櫛で梳かれただけで流れ落ち、上げていた髪は量も多く、下ろすと前髪が頬まで届き、色気が倍増する。

肌は血行が良くなりほんのり桃色で、唇も薄いルージュを引いたように艶がかっている。


「ったく、眠くてしかたねぇぜ」


あくびの後のとろんとした目と、まなじりに浮かぶ涙とか。

昨日はしっかりと服を着込んでいたのに、今は薄手の襦袢を着崩してるとか。

寝転がった自分の横で胡座をかいているおかげで、足の付け根と褌で覆われた股間が丸見とか。

腐女子にはとんだエロテロリストですよ、あんた。

おいしいから絶対に言わないけど。



 


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