第五回放送まで(後半)
禁止エリアになっていない場所の中では一番廃校に近い茂みに浅葱は潜んでいた。
浅葱さん、今そう遠くないところで猫の声しましたけど?
「あれ偽物のにゃんこの声だもの。静かにしててよ《地の文》さん」
いやあ、普通は聞こえませんから。
「そっちが話しかけるなっていったのに・・・」
呆れた顔をされた。
しばらくそうして潜んでいると足音が聞こえた、廃校の方から歩いてきたのだろう、先程ヘリコプターの窓に見えた男。
ランプの付いたブレザーを着て悠々と歩いている。
浅葱は茂みに潜んだままそれを見送った。
もし彼が《ジョーカー》であるのなら、危険なのは分かっている、まだ涙沙と恒人が残っているのだ。半分は確認、そして彼が参加者だと確信できたら倒す予定ではあったのだが思い切れなかった。おそらく参加者の中で一番戦闘向きでない性格をしているのは浅葱だろう。
紳士的かつ良い人。
愛と正義のヴァンパイアお兄さん。
だから結局、行動を起こすことはできなかった。
「でも、《ジョーカー》なんだろうね、ずいぶん物騒な武器持っていたし・・・」
浅葱は目を細める。
「AK47、古いタイプの銃だけどアサルトライフル、どこまで再現されてるのか、生憎銃マニアじゃないからAK47でもどれほどのものかは分からないけれど、突然参加であの武器なら《ジョーカー》って考えたほうが妥当、というか当たり前。どっちにしてもこれじゃ勝ち目はなかったかな」
相手の背中が、AK47を下げた彼・・・大佑の姿が完全に見えなくなってから浅葱は立ち上がりため息をついた。
「ややこしいことにならなければいいんだけど・・・」
悠然と山道を突き進む大佑は見知った後ろ姿を見つけた、幸先の良いスタートだとほくそ笑みつつ声をかける。
「お〜い!ガラ!」
ガラはふり返り、一瞬大佑がいることに怪訝な顔をしたが即座に手近な木の後ろに隠れた。
「どんな反応だよ!傷つくよ!」
「巫山戯るな!オマエ絶対やる気だろ!やる気満々だろ!」
「ひどいなぁ、都合が合わなかったから途中参戦、此処に来るまではなにがなんだか分からなかったんだぞ。なぁ一緒に行こうよ、手を組もう」
「嘘だっっっっっ!!!」
竜宮レナ並に「嘘だ」と叫んでガラは木の後ろに隠れたまま言う。
「罠だ、罠に決まってる、100%罠だ、絶対撃つ気だ、その手には乗らないぞ、俺は騙されない俺は騙されない俺は騙されない俺は騙されない俺は騙されない俺は騙されない俺は騙されない俺は騙されない俺は騙されない俺は騙されない俺は騙されない俺は騙されない俺は騙されない俺は騙されない俺は騙されない俺は騙されない俺は騙されない俺は騙されない俺は騙されない俺は騙されない俺は騙されない俺は騙されない俺は騙されない俺は騙されない俺は騙されない俺は騙されない俺は騙されない俺は騙されない俺は騙されない俺は騙されない俺は騙されない俺は騙されない俺は騙されない俺は騙されない俺は騙されない俺は騙されない俺は騙されない俺は騙されない俺は騙されない俺は騙されない俺は騙されない俺は騙されない俺は騙されない俺は騙されない俺は騙されない俺は騙されない俺は騙されない俺は騙されない俺は騙されない俺は騙されない俺は騙されない俺は騙されない俺は騙されない俺は騙されないっっ!!」
「いったい過去になにがあったんだよ!?俺がオマエにとんでもないことしたみたいな空気になるじゃねぇか、友達だろ?」
「だから言ってるんじゃないですかっっっっっっ!!!」
いや、嘘なのは事実で騙し討ちする気満々だったのだけれどさすがにそこまで言われると本気で傷つくのだが。
「信じろよ、な?逹瑯よりは俺のほうが信じられると思わねぇか?」
「トラの檻に入るかライオンの檻に入るかなんて選択に意味があるとでも!?」
「・・・人を猛獣扱いかよ」
「だったら、いったいどういう条件で参加したのか言ってみろよ。優勝商品は貰えるのか?」
「俺?さすがにこの時間からじゃハンディありすぎだから貰えない、だからオマエを手伝ってやろうって言ってるんだよ」
半分本当で半分嘘だ。ガラは考えている様子で黙り込む。
しばしの沈黙の後、ガラは動いた。大佑に背を向けて走り出した。
「友達がいのないヤツだな!」
「どっちが!?」
逃げていくガラに大佑はAK47を向けて引き金をひいたが、当たり判定が出るより早く、ガラはそこそこあるであろう段差の向こうへ飛び込んだ。
「いたいっ!」という声が聞こえる。
そこまで逃げるかとも思ったがさすがに心配になってのぞきにいけば、ガラは一心不乱に走って逃げていくところだった。
・・・そこまで逃げるか。
「討ちもらした、残念!」
大佑は舌打ちしてAK47を下ろす。
もちろん彼は《ジョーカー》としての参戦であり、最初からガラを攻撃する気ではあったのだが、パワーバランスの関係上誰がゲームオーバーになったか以上の情報は貰っていない。
だからガラが何か知っていれば聞き出そうと思ったのだが、見事に逃げられてしまった。
まぁ武器に関しては意図的に良いものを与えられたのでまだまだこれからではあるけれど。
あくまで《ジョーカー》なので優勝商品が貰えないのも事実だった。100%遊びである。
「じゃあ、さくさく行くか!」
大佑はまた悠然と歩き出した。
「・・・やっぱりとんでもないことになってしまった」
こっそり大佑の後をつけ、その様子を見ていた浅葱はそう呟いた。
奉仕型マーダーとジョーカーの打ち合いであったのでどっちかが負けてくれていれば好都合だったのに・・・とは思わないところが浅葱である。
どっちも無事でよかったとはさすがに思えない状況ではあるが。
これ以上大佑の後をつけても意味もないし危ないと判断し、大佑が行ったのとは違う方向へ歩き出す。
一刻も早く涙沙と恒人に合流するために。
「・・・っと!」
警戒を周囲に飛ばしていたために、何かにつまずきそうになった。足元をみれば凧糸が木と木の間に張ってある。
「・・・トラップ?」
屈んで見ると周辺至る所に凧糸が張ってあるのが分かる、そして木の間に座り込んでいる人物と目が合った。相手は赤になった胸のランプを指し示して苦笑する。
「どうも。タクロウさん」
「どーも。《死因》は胸に銃で一撃だよ」
そういえば、偽物の猫の声がした後に銃声が聞こえた。
此処だったのか?と浅葱は目を細める。
「ありがとうございます」
タクロウに礼を言って、浅葱は凧糸に引っかからないよう注意しながら進んでいった。
まだタクロウを撃った相手が残っているかもしれないので警戒しつつ木々の間を抜け、遊歩道へと出る。
先程Jとガラが交戦した場所。
死亡カードが三体置いてある場所。
死亡カード三体という光景にさすがに驚きつつ、カードのプレートを確認した。
「昼前の銃撃戦、此処だったのか・・・ネロさんにユウナさんにゆうや君・・・」
奇妙でもないがなんとなくしっくりこない取り合わせではあった、やはり浅葱もユウナのプレートに書かれた言葉が気になる。
じっくりと見てみると、誰か、タクロウを撃った人物である可能性が・・・高いがディバックがあさられている。あまりとどまっていたい場所ではないなと思った時、地面に落ちているそれを発見した。
やけにファンシーな携帯用の袋に入った絆創膏。
男しかいないこの場に似つかわしくない(とは自身がオトメンなので浅葱は思わない)物。
見覚えがあるそれ。
拾ってみると携帯用の袋の柄も、中に入っている絆創膏もリラックスしすぎなクマさんの絵で、ますます見覚えがあった。
二つだけ使ってある絆創膏。
「これ・・・俺がツネにあげたやつじゃないかな?いや、リラックマの絆創膏なんてみんな持ってるかもしれないけど」
持ってねぇよ!!!!
「そう?ならやっぱり俺がツネにあげたやつかな」
やべぇ!登場人物にヒント与えてしまった・・・ちなみにどんな状況で?
「けっこう前・・・一年以上は前だよ。ツネが紙で指切っちゃてさ、その時にケースごとあげたの。まだ持ってたんだ・・・なんかすごい喜んで受け取ってくれた覚えはあるけど、あれから一つしか使ってないし、こんな綺麗なまま大事にとっておいてくれたんだ・・・」
丈夫そうなケースに入っているとはいえ絆創膏、ぞんざいに扱っていてはこうはなるまい。そして「一つ使った」のは、明け方、大城に渡したものだ。
「ツネ・・・此処にいたのか、この場にいたのか・・・」
3人ゲームオーバーになっている最中に、メンバーがいた可能性。恒人の性格上、他人と戦闘になるとは思えない。感情に任せて動くことはないし、どちらかといえば理知的なタイプなのだ。言動から誤解されがちではあるけれど。
浅葱は絆創膏ケースを大切に私物用の鞄にしまってから歩き出した。
大佑
【武器】AK47(カラシニコフ)
【所属】スタッズ
【状態】青
【行動方針】《ジョーカー》として途中参戦
【特性】?
浅葱
【武器】斬馬刀
【所属】D
【状態】青
【行動方針】メンバーと合流、島の謎を解明
【特性】ヴァンパイア
(アイテム、双眼鏡を所持、大佑がジョーカーとして参戦したことを知っています)
ガラ
【武器】鉈
【所属】メリー
【状態】?
【行動方針】京を優勝させるためディルメンバー以外の参加者を倒す(奉仕型マーダー)
【特性】?
(大佑が参戦したことを知っています)
「ヒサシ君!」
突然そう明るく声をかけられてヒサシはイングラムを声のしたほうに向けた、相手の顔を確認して、困惑する。
「調子どう?」
イノランがにこにこ笑いながら木の前に座って手を振っている、ミニウージーは地面に置いたまま、両手ともなにも持っていない。
少し迷ったがヒサシもイングラムを下ろした。
マシンガン同士の交戦はまだ早い、と言ったところか。
「それが人と全然会えなくて、まったくです」
「そりゃ災難だったね、いやラッキーなのかな。俺、昼ご飯まだなんだけど、一緒にどう?」
気軽な調子でそう言われ、困惑しながらも断り切れずヒサシは頷いた。
昼ご飯、といっても支給された味気ないパンだ。それを水で流しこみつつぽつぽつと情報交換をする。マシンガンを持ったマーダーにそんなことをされたら他の参加者はたまったもんじゃないだろうが。
「しかし凄い勢いで倒してますね、イノランさん」
「まぁね、人が行きそうなとこばっかり狙っていってるし」
さりげなく先程タクロウを撃ったことは伏せておく辺り、イノランも一応考えてはいるらしい。
「昨日の・・・明け方近くですか、俺が討ちもらした大城君はイノランさんが倒してたんですね。いや、討ちもらしたのも知らなかったんですけど」
「そ。あの時かなり近かったもんね、銃声が。しかし《簡易レーダー》壊されちゃったのは残念だよ。俺もヒサシ君みたく無言、無表情で攻撃しようかなぁ」
それはあまりにも他の参加者に威圧を与えすぎだろう。イノラン、目つきが悪いわけではないのに異様に目が怖いからシャレにならない。
「・・・・・・ダメですよ。それ俺が設定したキャラですから」
ヒサシ、ナイス!!
「ん?そっか。そんなんが二人いてもね。無言じゃ音的には面白くないし」
「ああ、どうせ盗聴されてますからね」
しかしイヤな会話だ。イノランはふと思いだしたようにディバックから銃を取りだし説明書と一緒にヒサシに渡した。
「・・・なんですか?」
「あげる。俺ばっかに火力集まっても面白くないしさ、銃ばっかあっても邪魔だし」
あくまでにこにことしたイノランから受け取った銃を確認して説明書を開く。ゆうやの、いや、元はしんぢの支給武器であったコルト・ウッズマンだ。
自動拳銃、但し威力は低め。見た目も少しスタイリッシュさに欠けヒサシに似合わないような気もする。説明書には『《キノの旅》の主人公、キノが所持する《森の人》の元ネタ』と書かれていた。
「あ、あとこれもあげる」
刀剣と呼んでも差し支えないようなごっつい派手なナイフも渡された。
「エリミネーターだって。只のナイフだから説明書はいいでしょ。ってゆーか俺も回収するの忘れたから持ってないし」
「・・・どうも」
サイド武器を貰えるのはありがたいのだが、後に交戦するかもしれない相手にこうぽんぽん武器を渡していいのだろうかとヒサシは顔をしかめる。
それを違う方向に受け取ったのか、あえてとぼけたのかイノランは笑って言った。
「俺は近距離武器手に入れたからそれはもういいの。ほら」
胸のホルスターから取りだしたのは《自殺志願》、巨大な鋏。
「カッコイイですね」
「でしょ、これ、ナイフが二つ合わさって出来てるみたい」
《超大当たり判定武器》と言うことは告げない辺り、なにも考えていないわけではないらしい。
しばらく情報交換をし、食事を終えるとイノランはさっさと立って歩き出した。
「御武運を、イノランさん」
「うん、そっちもね〜」
ぱたぱたと手を振って、まったくヒサシを警戒する様子もなく背を向けて本当に行ってしまった。
ヒサシはイノランから貰ったコルト・ウッズマンとエリミネーターをベルトに差して小さく息を吐いた。そしてディバックを開ける。
カステラの箱を大きくしたような、プラスティック製の箱を取りだして目を細める。
「・・・切り札はあるんだけどね、まぁ俺が言わなかったようにイノランさんだって手持ちの武器を全部明かしたわけじゃないんだろうけど」
箱を元通りしまうとヒサシも荷物をまとめ、イノランが行ったのとは反対方向へ歩き出した。
イノラン
【武器】ミニウージー、手榴弾、コルト・パイソン、自殺志願−マインドレンデル−
【所属】なし
【状態】緑(かすり傷判定)
【行動方針】マーダー
【特性】危険乱数
(《回復アイテム》を大量所持しています)
ヒサシ
【武器】イングラムM10、コルト・ウッズマン、エリミネーター
【所属】GLAY
【状態】青
【行動方針】無差別マーダー、メンバーと合流
【特性】?
(謎の箱形アイテムを所持)
集落Aから少し離れた大きめの民家、最初に浅葱が居座り、その次に涙沙とテルがしばらく留まった場所の近くにシド2名+恒人がいた。
またもDメンバー、ニアミスである。まぁ回復アイテムを探している以上、目立つ場所である此処に来るのは自然な流れであったが。しかし3人は民家に近づくことができずにいた。
丁度ハイドとサクラの2人が民家へ入っていくところを見てしまったからだ。
その時点でかなり離れてはいたが、さらに距離をとって茂みに身を隠しながら3人は顔を寄せ合う。
「どーするの?ハイドさんはなんか変な武器持ってるし、あのお二方はやる気だよ?」
「ああ、《超大当たり判定武器》持ってる。どうもランプを誤作動させて相手の動きを止めることができる武器らしい・・・それに近づくのは危険だ《盗聴無線機》を持ってる・・・」
「じゃあ逃げようよ、危ないって」
さすがに切羽詰まった顔で言い合う明希とマオを見ながら恒人は薄い唇を撫でて何かを考え込んでいる様子だった。
「・・・俺が意見を言っても大丈夫ですか?」
低姿勢な恒人の言葉にマオの頬が思わず緩む。
「いいよ、なに?」
「お二人は・・・優勝したいんですか?」
「うん、したい」
マオがきっぱりと言って頷いたので今度は恒人が笑う番だった。
「その《無線盗聴器》周囲の会話を・・・おそらくこの制服に内蔵されている盗聴器の電波を拾えるんですよね」
「だね、昨日の夜中だったかな?お二人がそのアイテムを見つけてそんな話をしてた。残念ながら使うとこは聞いてないけどさ・・・」
「あるぇ?ジロウさん達はあのお二人の仕業じゃないの〜?」
うにゅ顔で口を挟む明希にマオは呆れたような視線を送る。
「あれは俺が廃校を出た後だっての!」
「あのお二人を倒す方法を思いついてしまったんですけど・・・それも上手くいけば割と容易く」
ジェリコを手で弄びながらそう言う恒人をマオと明希は驚いた顔で見た。
「それ、マジ?」
「まぁこちらは銃器が3つありますから、そもそも勝てる確率は高いんですけど。あのお二人も自分達の武器の欠点は分かっているので銃器を持った相手との直接戦闘は避けているんでしょう。不意打ちで手に入ればいいとは思っているかもしれませんが」
「ん、まぁそんな会話もしてたかな・・・」
恒人はマオと視線を合わせて続ける。
「あれ?だったらさ、今の時点でこっちが有利なんじゃないの?ハイドさん達は俺らに気づいてないわけだし、不意打ちは可能ってことじゃん」
明希の言葉に恒人はまた唇を撫でた。
「ダメなんですよ。ずいぶん距離はありましたけど、民家に入る時もサクラさんが無線盗聴器に耳を当てたままなのは見えました、たぶんずっと周囲の電波を拾っている状態なんでしょう。普通に行ったのでは気づかれます。そしてあの民家は典型的な日本家屋で、他の民家と違って閉めきられていません、どこからでも逃げられます」
「ん〜・・・」
うにゅ顔になる明希の脇腹を肘で突いてマオが恒人の顔をのぞき込む。
「なるほど、それで・・・そこまで言ったからには何か策戦があるんだよね?」
「ええ、簡単なことです。逆手に取ってしまえばいいんですよ」
そうして恒人は悪戯っ子の笑みを見せた。
小狐モード発動。
民家の中、家捜しをしていたハイドとサクラは怠そうに顔を見合わせた。
「なんもないなぁ」
「誰かが居座ってた形跡があるから、アイテムは持ち去られたんだろうよ。まあしばらく此処で休憩しようぜ。年寄りには堪えるわ、このゲーム」
「やっちゃんはジジイやなぁ」
「君の方が年上なんですけどね、そこんところお忘れなく」
「は?俺にむかってオッサンと言えるものなら言ってみろや!」
プリッツスカートを翻してくるりと回って口角を上げるハイドにサクラは苦笑した。
「失礼しました、姫」
「分かればいいぞ、騎士」
「常に下克上狙ってますけどね」
「騎士は下克上しねぇよ!」
「いつか反乱起こして君の首を取ってやる」
「そしたらもう騎士とちゃうやん」
「いいよ、一神教は嫌いですから」
「・・・もはやなんの話しとるんか分からなくなってきた、やっちゃんと話すといつもこうや、猥談なら盛り上がるのに」
「じゃあ猥談するか?」
この状況で猥談ってどれだけ余裕なんだ、どれだけ。
「ちょいタンマ!」
サクラが手を上げて何か言いかけたハイドを制し、無線盗聴器に耳を当て、弄る。
二人分の会話が聞こえてきた。
『・・・って言ったって俺はもう一人なんだよ?武器もほとんどなくしちゃったし、どうしようもないじゃん』
『ですから、とにかく俺のメンバーを探しましょうよ』
ハイドとサクラは顔を見合わせる。
「明希の声やな・・・もう一人は誰やろ?」
「さぁ・・・俺も声だけじゃちょっと・・・いや、明希に敬語使ってるってことはシドより後輩ってことだから・・・ん〜?」
まあその辺り少し変則的になっていますからね。
無線盗聴器からは相変わらず二人の声が流れてくる。
『だって武器、こんなちっこいナイフだけだよ、襲われたら終わりじゃん』
『確かに今度あの人に会って逃げ切れるとは思えませんけど・・・とりあえずこの民家を見てみましょうよ、俺、とにかく回復アイテムみつけないと』
『・・・うん、そうだよね』
ハイドとサクラはまた顔を見合わせニヤリと笑った。
「いけるな、明希なら警戒しないだろうし、銃器も持ってへん」
「いじめがいがあるしな、遊んでもらおうか」
二人は足音を殺して玄関にまわり、扉を開ける。引き戸の軋む音に驚いて「誰ですか!?」と声を上げる明希にハイドは微笑みかけた。
「俺や、俺!」
「あ、ハイドさん!」
途端に明希はぱっと顔を輝かせる。
「やっちゃんもおるで〜」
次いで顔を出したサクラに明希はさらに嬉しそうな顔で頭を下げる。
「昨日は逃げちゃってすいません!あ、こちらDの恒人君です!」
恒人は少し警戒した顔で頭を下げた。ランプは《紫》が点灯しており、先程の会話もこれで合点がいく。
「ええねん、気にしなくて・・・」
ハイドは玄関から出て黒いマラカス、《少女趣味》を振り始めた。
じゃらん
じゃらん
じゃらん
と音階を持ったリズムが鳴り響く。ベーシスト二人、興味をそそられたのか少し目を細めた。
すぐに明希と恒人のランプが点滅を始める。動揺したように互いの顔と、そしてハイドとサクラの顔を見る二人にハイドは笑って言った。
「俺、超遊ぶ気満々やったからな」
サクラがハイドの前に出て青龍刀を構える、いかにもアジア系男前らしい顔立ちにあつらえたようによく似合うその武器は、日の光を浴びて鋼色に輝いていた。
悠然とサクラが二人に歩み寄った時、ずがん!とまったく見当違いの方向から銃声が響いた。
そして別のランプ点滅音が重なる。
ふり返れば点滅しているのはハイドのランプで、当の本人は状況が飲み込めないと言うように目を見開いている。
「え?やっちゃん、これなんや・・・」
ずがん!もう一度銃声。
ハイドのランプが激しく点滅し、やがて長い電子音の後《赤》に変わった。
そこでサクラは気づく、慌ててふり返る。
目の前の女子ブレザーを着た妙に可愛らしいベーシスト二人は、自分に銃口を向けていた。
明希はニューナンブM60、リヴォルバーを、
恒人はジェリコ914、ベビーイーグルの通称を持つ自動拳銃を、
それぞれ向けている。
なんだか(見た目)女子が大型拳銃(ニューナンブM60は大型じゃないが)ってとてもバトロワちっくだな、ああバトロワごっこだったっけ、そしてちょっとばかしこの光景はハッピーというかオイシイというか、華奢な可愛い子に銃器って基本中の基本だよなぁと思いながらサクラはにやりと笑った。
「俺を謀るとは・・・やるじゃん」
絶対に明希ではなかろうと失礼ながらも妥当な当たりをつけてサクラは恒人を見る。
「お褒めにあずかり光栄です・・・」
少し硬いながらも笑みを見せて恒人はサクラを見返した。
この距離ではまだ、サクラの青龍刀は二人に届かない、一気に踏み込んでどちらかを斬るか、しかしそれよりも二人が引き金をひくほうが早いだろう。
どちらにしても・・・本音のところはハイドがゲームオーバーになった時点でサクラにとって『ごっこ遊び』は終了しているのだ。
そして二重の銃声が響き渡った。
少し離れた所に隠れてたマオとベーシスト二人に無礼講とはいえ一応の謝罪をされ(下積みが長い3人なので礼儀は必要以上に弁えている)、それを軽く許して流し、青龍刀と《少女趣味》と無線盗聴器を3人に託してしばらく、ハイドとサクラは地面に寝転がり空を見ていた。
「もうちょい遊びたかったわ〜!案外あっさりゲームオーバーになってまったな」
「敗因は無線盗聴器と《少女趣味》を過信しすぎたことだな。もちろん手持ちの武器やアイテムがバレてるなんて予想できなかったんだが・・・まさかこの俺が謀られるとは・・・Dの恒人ね、覚えておこう」
うだうだと言うサクラにハイドは可笑しそうな顔をした。
「やっちゃんって変わらんよなぁ・・・」
「ははっ。騎士から姫に謝罪ですけど。もーちょい慎重になるべきだったわ、俺の読み違いが一番の原因だ、すまない」
「俺、やっちゃんにあやまられるの大嫌い」
気持ちの良い風が吹き抜けていく、土の香りと草の香りがする、空は何処までも高く澄み渡っている、鳥が飛んでいる。
「・・・モロッコ、思いだした」
サクラは空を見たままそう呟いた。
「奇遇やなぁ・・・俺もや・・・」
ハイドもそうしみじみと言って目を細めた。
マオ
【武器】ソードオフ・ショットガン、《少女趣味−ボルトキープ−》
【所属】シド
【状態】青
【行動方針】優勝を狙う、恒人と一時同盟(人質?)、回復アイテムを探す
【特性】ドSスイッチON!!
(特殊ルールにより《復活》しました、多くの情報を持っています、《少女趣味》が使いこなせるかどうかは不明です)
明希
【武器】匕首、ニューナンブM60、青龍刀
【所属】シド
【状態】青
【行動方針】優勝を狙う、恒人と一時同盟、回復アイテムを探す
【特性】ドMスイッチON!!
(アイテム、無線盗聴器を所持)
恒人
【武器】ジェリコ914
【所属】D
【状態】紫(致命傷判定)
【行動方針】シドチームと一時同盟、回復アイテムを探す、情報をメンバーに持ち帰る
【特性】小狐モード
(涙沙がテルと行動していることは告げられていません)
【ハイド ラルクアンシエル ゲームオーバー】
【サクラ 所属なし ゲームオーバー】
【残り21人】(ラルクアンシエル脱落)
山の中を二人の男が歩いていた。
「でも大佑君がいるなんてびっくりだな〜、途中参加なんてありだったんだ」
AK47を持った大佑ににこやかに話しかけているのはメリーの健一。
ハイド達から逃げ切り、山中に隠れていたところに大佑に声をかけられたのだ。
「でも俺も此処に来るまでは知らなかったんだ、昨日からガラと逹瑯に連絡がつかないから変だなと思ってたとこ」
対する大佑もにこやかに笑う。さすが犬系イケメン、笑顔も素敵だ。
「だいたいさ、ガラ君があんなだもん。俺どーしようもないし、ホント困ってるよ」
「しょうがないって、ガラだから。で、健一君これからどうするつもり?」
「どーしようもないんだって、京さんがゲームオーバーになったらガラも考え変えるかもしれないけど。もう俺とガラだけだしねぇ・・・大佑君は?」
「まあ適当に楽しむさ」
木々が開け、小さなお堂が見えた。すぐ傍には1.5メートルほどの崖。
前夜、ムック鏡コンビとガゼットの戒と麗の交戦はこの真下で行われ、そしてこの崖は寝ぼけた京が無意識でその戦いを止めた場所だ。
もちろんそんなことをこの二人が知るよしもなかったが。
その崖から下をのぞき込んでいる大佑に健一は怪訝そうに寄っていく。
「どうしたの?」
その健一の腕から、彼の私物用セカンドバックをするりと奪い、大佑はそれを崖下へ放り投げた。
「ちょ!?なにすんだよ!?」
一瞬驚いた顔をしたがすぐに大佑の悪ふざけだろうと健一は笑い、「まったくもー」といいつつ、ひょいっと崖下へ飛び降りた。
たいした高さではない、上手く着地して地面に落ちたセカンドバッグを拾って大佑を見上げる。
変な悪戯はやめてくれと、そう言おうとして、
ピ。
胸のランプが鳴った。
「・・・ふえ?」
見れば健一の胸のランプが点滅を始めている。
ピ、ピ、ピ、と響く電子音、目を見開いている健一に大佑は笑って言う。
「目測当たっててよかったよ。・・・そこは禁止エリアだ」
「な、なんで・・・!?」
「言ったじゃないか、適当に遊ぶってさ」
慌てて崖に駆け寄ろうとする健一にAK47が向けられる。
「だ、大佑君!冗談やめてよ!」
「ガラは俺が止めてやるよ、遊びでな。逹瑯もだ・・・だったら実戦は積んでおかないと。言い忘れたけどさっきガラには逃げられたんだ、友達を疑うなんて酷いヤツだよなぁ。健一君は俺を信じてくれたのに。まぁ最初っからこーいうつもりだったけどさ」
「・・・くそ〜っっ!!やっぱガラの友達だっっ!!!」
御三家はどういう集まりなんだよ。
ランプの点滅は激しくなる。健一は走り出した、駆け抜ければ禁止エリアから出られるかもしれない、そんな僅かな望みを託して、回れ右をして走る。
「う、あああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!」
しかし30メートルほど走った時点でピーっとランプが長い電子音を響かせた、色は《赤》に変わっている、ゲームオーバーだ。
「に、人間不信になりそう・・・」
健一はその場に座り込んだ。
少し遠い場所でしゃがんだ健一の背中を見て、大佑は目を細めた。
「なんだ、禁止エリアに入っただけじゃあんなあっさりしたものかよ。つまらないな」
そして背中を向けて一歩踏みだしてから動きを止める。
「あ!しまった!スタンガン健一君が持ったまんまじゃねぇか。適当なこと言って貰っておけばよかった・・・やれやれ、これじゃあ先が思いやられる」
軽くため息をついてから歩き出す、そして首を傾げた。
「逹瑯は悪知恵が回るからなぁ、まあ会話に持ち込めばいくらでも隙をつけるか・・・ガラのほうがこうなると手強いかもしれないし・・・」
AK47を抱えたままにんまりと大佑は笑う。
「楽しいな、《ジョーカー》って」
大佑
【武器】AK47(カラシニコフ)
【所属】スタッズ
【状態】青
【行動方針】《ジョーカー》として途中参戦
【特性】?
【健一 メリー ゲームオーバー】
(禁止エリア内でゲームオーバーになりました)
【残り20人】
「ね〜ホントにいいの?恒人君、まだあと15分ぐらいあると思うけど・・・」
べったりひっついてくる明希に苦笑しながら恒人は言う。
「15分しか、ですよ。もう俺はタイムアップです」
それから恒人はマオの方を向いて頭を下げた。
「マオさん、最後に我が儘聞いてもらってありがとうございます」
「ん、よかよ」
マオはどこか複雑そうな顔で言い、林の向こうを指さした。
営林所。
もう時間がない、だったら、と恒人が希望したのは「英蔵のゲームオーバー地点に連れて行ってくれ」ということだった。
いや、どんだけ英蔵好きなんだ!というツッコミは恐らく千回以上頂いている恒人だ。
彼にしてみればごく自然な希望であった。
まあ大城とはゲームオーバー直後に会っていて、浅葱と涙沙はまだゲームオーバーになっていないという理由もあったが。
恒人は嬉しそうに笑ってジェリコ914をマオに手渡す。
「これ使って下さい。色々ありがとうございました」
「よかて。礼を言うのはこっち、サクラさん達に勝てたのも恒人君のおかげだしさ」
「そうだよ〜!此処でお別れ寂しいよ!」
明希の言葉には恒人は小首を傾げて、やはり笑う。
「このゲームが終わったらまた遊んで下さい。あそこに置いてある《死亡カード》が英蔵さんなんですね?」
マオが頷くのを見てから、恒人は二人に背を向けて歩き出した。恒人が林を出たところでマオが声を上げる。
「恒人君!!!」
「ちょ、アナタ声でかいんだから・・・」
煩そうに目を細めた明希にはかまわずマオは続ける。
「あのさ、俺・・・実は回復アイテム持ってるんだよ、支給品の中にオマケで入っててさ・・・でも一個しかないから、どうしようかって、それで・・・これ、使っていいから!もう少し一緒に行動してくれないかな!?」
「・・・マオ君」
さすがに明希が呆れたような顔になる。
恒人も少し驚いた顔でマオを見て、薄い唇を撫でた。
「やめておきましょう」
「・・・恒人君」
「どっちにしたってバンド対抗戦、ずっと一緒ってわけにはいきませんから、ここで仲良く別れましょうよ。あ、でも浅葱さんと涙沙さんとは戦わないでくれると嬉しいです。まあ本当に最後の最後ならしかたないですけど」
「・・・分かった、約束する」
マオがそう力強く頷くと恒人は無邪気に笑って背を向けた。
「行こう、明希」
「・・・ん」
シドの二人も背を向けてその場を離れた。
マオが言った通り営林所の前に落ちていた《死亡カード》は英蔵のものだった。
「・・・《全身複雑骨折》ってなんだそれ〜〜〜!!」
けらけら笑いながら恒人は《死亡カード》を持ったままその場にぺたんと座り込む。
「あ〜スカートだとヤバイつーか痛いなぁ・・・」
そうして空を見上げた。
微かに夕刻の気配が見え始めた空は透明度を増し、手を浸せそうなぐらい美しい色合いだった。
ピ。
胸のランプが鳴る。
ピ。
そういえば浅葱と涙沙はどうしているだろうか、と恒人は思う。特に浅葱は争い事には向かない性格だ、苦心しているかもしれない、あの二人が会えていたらいいと、会えてたら案外優勝できちゃったりするんじゃないだろうかとそう思う。
ピ。
ピ。
ピ。
手に持った英蔵の《死亡カード》を見る。それにしても《全身複雑骨折》はひどい、あんまりだ、どうやってゲームオーバーになったのかは(結局マオは言葉を濁して逃げていたので)知らないが、他にどうとでも書きようがあっただろうに。
ピピピピピ。
「向こうについたらゆっくりお話しましょうか。英蔵さん」
激しくなった電子音が最後にピーっと長い音を立てて、恒人のランプは《赤》に変わった。
時間切れによるゲームオーバーだ。
ごろりとその場に寝転がり、恒人は太陽の眩しさに目を細めた。
マオ
【武器】ソードオフ・ショットガン、《少女趣味−ボルトキープ−》、ジェリコ914
【所属】シド
【状態】青
【行動方針】優勝を狙う。
【特性】ドSスイッチON!!
(特殊ルールにより《復活》しました、多くの情報を持っています、《少女趣味》が使いこなせるかどうかは不明です)
明希
【武器】匕首、ニューナンブM60、青龍刀
【所属】シド
【状態】青
【行動方針】優勝を狙う
【特性】ドMスイッチON!!
(アイテム、無線盗聴器を所持)
【恒人 D ゲームオーバー】
【残り19人】
ぱぱぱぱぱぱぱっと軽い銃声が道路に響く。イングラムを構えたヒサシが疾走していた。追われているのはディルアングレイの心夜。心夜が的確かつ勢いよく投げつけたシルバーナイフのおかげてヒサシの胸のランプは《緑》(かすり傷判定)だった。
あげくに置いてあったリアカーを心夜が思いっきり蹴飛ばしたため、かなり遅れてヒサシがその後を追っている。
しかしそこそこの距離を持っても当てることはできたらしい、心夜がランプの点滅した状態でふり返りヒサシを見る。
判定は《オレンジ》(大怪我判定)だ。心夜はちらりと周囲を見渡して、それから無言でヒサシを見た。イングラムを構えたまま歩み寄ってくるヒサシを見てこの横にあるゴミ置き場を蹴って倒壊させたら逃げ切れるかもしれないな・・・と心夜は思い、怪我をさせてはいけないと思い直してやめた。
支給武器以外使用禁止のルールさえなければ現状打破の方法を幾つか思いついたが、ルールはルール。
心夜は諦めた顔で(しかし慣れていないヒサシから見ればただの無表情)ヒサシを見返す。
「・・・・・・」
「・・・・・・」
互いに無言だ。
ヒサシは少し警戒しながらイングラムを向け、引き金をひいた。
ぱぱぱぱぱっと軽い銃声がまた、響き渡った。
ヒサシはその場から離れ、軽く息を吐く。
「な、なんか言ってくれないと・・・怖いよ!」
ヒサシはあくまでキャラ作りで無言だったのに対し、心夜は素で無言であったので、スペック的にはかなり一方的な交戦だったにもかかわらず、ヒサシが地味に精神的ダメージを食らっていた。
「・・・てか、あの子。本気で怒ってたわけじゃないよね・・・」
一方こちらはゲームオーバーになった心夜。もちろん怒ってなどいない。
無口な人間なのだ。通常であればヒサシは先輩なので挨拶ぐらいするだろうがこの状況、完全に口を開く機会を逃してしまっただけ。
心夜は茜色の空を眺めながらぼんやりと、ああ、この時間にゲームオーバーになったならすぐ廃校へ帰って良いからラッキーだったなぁ・・・と思っていた。
その態度が大先輩たるヒサシに精神的重圧を与えたとはまったく気づいていない。
薫が見ていたら「挨拶はちゃんとしなさい!」と叱ったであろうが、生憎一人だった。
そして多少阿呆だが無駄に生命力と悪運の強い他のメンバーの心配も特にしていない。
これが本当のバトルロワイアルだとしたら・・・
そこでようやく少しだけ顔をしかめる。
しかし考えても無駄だと首を振って、放送が流れるのを待つように時計を確認しながらまた空を眺めた。
ヒサシ
【武器】イングラムM10、コルト・ウッズマン、エリミネーター
【所属】GLAY
【状態】緑(かすり傷判定)
【行動方針】無差別マーダー、メンバーと合流
【特性】?
(謎の箱形アイテムを所持)
【心夜 ディルアングレイ ゲームオーバー】
【残り18人】
夕方6時、第五回放送は何故が『Dies Ira』で始まった、映画のバトルロワイアルで一番有名な曲、といえば通りがいいか、あまりBGMを統一する気はないのかもしれない。
『どうも〜〜〜主催者のヒデちゃんだよ!!てかみんな疲れてる!?動きが少ないペースがやぶぁい!!ちゃきちゃきやんないと禁止エリア増やしちゃうよ〜!!ではゲームオーバーになった参加者を読み上げます。メリーの健一君、サクラ君、ディルアングレイの心夜君、GLAYのタクロウ君、Dの恒人君、西川貴教君、ラルクアンシエルのハイド君、以上です!!このペースで大丈夫?もう日が暮れるからバトルには充分注意してね〜!!それでは禁止エリアの発表です!!』
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