愛しさを引き寄せて




小春の足が閉じないように手を割り込ませると、秘部には触らずに太腿を撫でた。泡のおかげで滑りが良く、触る方も触られる方も感度が上がっていることだろう。小春が小さく漏らす吐息が煽情的で、私も自身が昂るのを感じる。太腿全体に泡を塗り広げるように撫で回していると、小春が足を擦り合わせた。

「はぁ…、ん…、」
「息が荒いですね。熱が上がりましたか。」
「ちが…ぁ、」

太腿からふくらはぎ、ふくらはぎから足先まで丁寧に手で洗っていると、小春は酷くもどかしそうに私に顔を向けた。切なげに眉をひそめる小春に、愛おしさを感じながらキスをする。舌を絡め合いながら、小春が後ろ手に私のモノを掴んだ。小春の手についた泡のせいで滑りが良くなっている。私に仕返しのつもりだろう。

「いいんですか、そんなことをして。」
「だって、」
「私はまだあなたを洗い終わっていませんよ。ほら、ちゃんと足を開いてください。」

ぬるりと小春の秘部で膨れた蕾を撫でる。小春の体がピクリと跳ねると、私は蕾を指の間に挟んで擦るように手を動かした。時折蕾を捏ねるように指も動かせば、小春が甘い声を上げながら震える。

「まだまだしっかり洗わなければ。」
「ぁっ…ん、あ、建人さん…っ!」
「なんですか、小春。何か言いたいことがあるのなら、ちゃんと言わないと分かりませんよ。」
「あンっ!」

小春が一際甲高い声を上げた。それを合図にしっかりと割れ目を洗ってやれば、小春は息を乱しながら私のモノを扱く。泡とは違うヌルつきが指に伝わる。

「おかしいですね、洗っても洗っても綺麗にならない。」
「ひっ、あ…っ!」
「中もしっかり洗ってあげないといけないようですね。」

シャワーで体の泡を流してやると、小春の蕾に勢いを最強にしたシャワーのお湯を当てた。小春が震えながら声を上げる様子を見ながら、同時に割れ目にゆっくりと指を挿れる。すぐにお湯とは違う絡みつく粘液で、出し挿れする指が滑った。私の手を押さえる小春に、シャワーを止めてキスをする。

「はぁ…はあ、建人さん…、」
「なんですか。」
「愛してる…、」
「私も、愛していますよ小春。」

再びキスをして舌を絡め合いながら、小春の中に指を沈める。小春の好い所はもう熟知しているため、指でなぞるようにそこを撫でれば可愛らしい声が浴室に響いた。

「どうして欲しいですか。」
「んぁ…、はぁ…、ぐちゃぐちゃにして…ください…、」
「どこを。」
「…ここ、」
「ここ、じゃわかりませんね。」
「…もう、いじわるしないで…?」
「可愛く言っても分からないものは分かりません。」
「…んん…、わ、私の…中を…、」
「中を、なんです。」
「…いっぱい…ぐちゃぐちゃにしてください…、」

尻すぼみな声をしっかりと聞き取ると、小春の中に入れた指でその内壁を擦る。充分に濡れていたそこからぐちょぐちょと厭らしい水音が浴室に響いて、小春の体温が上がるのを感じた。小春の敏感な部分を攻め続ければ、小春は私の体に凭れたまま厭らしい飛沫を噴き出して果てた。彼女の望み通りにぐちゃぐちゃになったそこを執拗に。再び飛沫が噴き出ると、 小春はぐったりと倒れこんだ。

「大丈夫ですか小春。病み上がりですから、辛いならここでやめておきます。」
「やだ…、やめないで…、」
「…無理な時はすぐに教えてください。」

昂った自身を彼女の体を支えながら割れ目に埋めれば、吸い付くようなその熱い感触。この行為が久しかった私も彼女の中が馴染むのを待ちながら、その熱さに耐えた。フー、と息を大きく吐いて、小春の体を浴室の壁に預ける。

「しっかり壁に掴まって。」
「ン、ぁ…、」
「ほら、危ないですよ。」
「あッ、はぁ…温かい、ですね…、」
「ええ。小春の中も温かくて気持ちがいい。」

細い腰を掴んで引き寄せる。ぐりぐりと奥に擦り付けるように腰をゆっくりと押しつけながら、小春の気持ちい所を的確に攻める。小春の奥に触れる度に、掠れかけた小春の甘い声が木霊して、濡れていたそこはさらに滑りが良くなった。

「建人さん…、やだぁ、もっと…、」
「もっとなんですか。」
「もっと、ぁんっ!は…ぁ、激しくして…?」
「こうですか。」

掴んだ腰に勢い良く腰を打ちつける度に小春の中が私をきゅうきゅうと締め付けた。

「あんっ、ぁっ…はぁ、建人、さん、すき、すき…あっ!」
「私は愛してます、小春。」
「あっああ、あい、して…んっ!」
「小春…、可愛いですよ。」
「ゃっ、あっあんっ、」

後ろから激しく攻められて悦ぶ小春の胸を掴む。先端を摘むと小春はまた果てたらしい。ぐったりとした小春の体を支えながら、律動を速めて自身を追い込む。小春が力なく声を漏らし、何とか自分で体を支えようとする姿に愛おしさを感じながら彼女の中に私の欲を吐き出した。久し振りの行為で、いつもより早く終わってしまった事に寂しさを覚えながらも、病み上がりの小春に無理はさせたくない。体を支えながら再び椅子に座らせると、小春は赤くなった顔で私を見上げた。

「建人さん、愛してる…、」
「小春、愛してます。」

何度伝えても足りない小春への愛。言葉にして、口付けをして、その体を求めても、まだ、足りない。

「もう1回と言いたい所ですが、今日はこれで我慢します。」
「…建人さん、ありがとうございます。」
「小春も、いつもありがとうございます。」

互いに磁石のように引き寄せられる唇。絡める舌の熱さと、僅かに上がった息。小春の体をもう一度洗い流し、私も自分の髪や体を洗うと、2人で熱く湯気の立ち込める浴室を出た。体を拭いて新しいパジャマを着た小春にスポーツドリンクを注いだグラスを渡して、私も同じものを飲む。キンキンに冷えたスポーツドリンクが喉を伝って胃に沈むのを感じながら、再び愛おしい彼女にキスをした。

「早く雄人を迎えに行かないとですね。」
「ええ、小春を心配していましたから。」

受話器の向こうで泣いていた愛おしい我が子を思い浮かべて、私は小春に微笑んだ。



 


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