京都校


それにしても私のこの格好でよく教師になれたな…?私嫌だよ、担任がこんな痴女みたいな恰好してるの…。え、つまり私は…痴女…!?うっわああああ!!うっわあああああ!!待って、しかもこれ私の意志で作った服じゃない…!!私を取り巻く変態三銃士の仕業だ…!!!そして大人しくこの服着る私も私っ!!!私の馬鹿…!あっ、ちょっと待って、今私どこに住んでる…?!…あ、あぁ…、高専に住んでるわぁ…よかったぁ…!高専には教員用の寮も完備されているらしい。生徒用の寮とは少し離れた建物が教員寮だ。パパ黒はちゃんメグとつみっきーがまだ小さかったから、生徒用の寮に住んでいたってことか。ミミナナも、ちゃんメグとつみっきーも、小学校高学年に入るとそれぞれ一人部屋になったみたい。なるほどね。

「さてと、状況整理完了かな…。」

あ、待って、宿儺の指どうなった…?私が仙台で回収したやつは…?…あ、寮を移る時にちゃんと私の部屋に移ってる。そして部屋に備え付けの金庫に仕舞ってあるっぽい。あれ、悟と傑も寮に住んでる。へぇー…高級マンションとか買ってそうなのに意外。なんでだろ?まさか私が寮に住んでるからとか?…マジ?やだもう、私のことずっと大ちゅきじゃん…!!!それなのに私ときたら色んな子にうつつをぬかして…これじゃあ私が五条悟みたいじゃん…。え、ごめん…特定の相手がいない、とか決めつけてごめん、めっちゃ一途やん…。え、すこぉ…?!え、しかも悟も傑もパパ黒も恋人作らず…?!はぁああマジぃいいい!?セフレもなし…?!え、大丈夫?どうしてたの皆!?…あ、…あぁ、…あらぁ〜…私だぁ〜…。ここまできたらもう激しくごめんなさいだわ。うん、皆まとめて嫁に貰う。それしかねぇわ。今度こそ状況整理を終わらせると、早速任務に向かうべく伊地知を探す。

「いーじーちーくん!」
「は、はいっ、廻神さん!お疲れ様です、」
「お疲れサマンサー!私これから任務じゃないっけ?」
「あ、はい、そうですね。京都出張です。稲荷神社の方に。」
「了解!お土産何がいい?」
「え!いや、自分は、」
「遠慮しないでよ!いつも頑張ってる伊地知の為に、お土産くらい買わせてよ〜。」
「廻神さん…!(なんていい人…!もっと言って…もっと言って…!)」

あー、スピーカーONにしたわけじゃないのに、伊地知の心の声が聞こえる…。

「伊地知、いつもありがとう!」

私は駐車場に向かう。待って、時代はついにスマホになったよね?!つまり…?!私は写真フォルダを確認する。あぁ…!ああああ来ました!!来ましたよ時代が!!!スマホ神!!マジで神!!ありがとうスマホ!!ありがとう発案者!!ありがとう世界!!!写真フォルダの中にはマイエンジェルメグエル、ミミナナ、つみっきー、大天使トゲエル、パンダ、真希、悟、傑、パパ黒、夜蛾さん、硝子、ゆじたん、あぁ、ナナミンと灰原の写真もある…!お、あと伊地知!おぉ、冥さん!真依もいるし歌姫もいる!ほぼ皆の写真と動画あるんじゃね!?うっひゃ〜!こいつはたまらんですぅ!ニヤニヤしながらスマホを弄る私と、そんな私をミラー越しに見て首を傾げる荒井さん。荒井さんまだいたんだ?!古株じゃん!東京駅に着いて新幹線で京都に向かう。いや、やっぱこの服めっちゃ視線集まるんですけど。ほんとただの痴女じゃん…?待って、流石にハズい。なんかコートみたいなの、悟が来てたみたいな上着、何でもいいからなんか羽織ろう。うん、そうしよう。途中で見つけた服屋で適当似合いそうなジャケットを買った。タグを外して着て行くことを伝えると、あぁ、みたいな顔で見られた。やめて、その顔やめて?!とりあえず上着だけでも着ればまだマシだろう。帰りに京都校に寄ってみるか。歌姫と飲みにでも行こう。よし、そうと決まればちゃっちゃと任務終わらせるぞ!稲荷神社に着くと、作法通りに参拝して宮司さんに挨拶した。お狐様に話を聞いて、神社に溜まった負のオーラをセレクトして浄化する。って言うかもう私27歳か…え、つまり、アラサーになったってこと…?!浄化を終えて任務は終了。京都校に向かうと早速歌姫を訪ねた。待って、今真希真依が1年生ってことは、

「理玖、久し振りね!」
「パイセーン!お久し振りです!元気でした?」
「元気よ!アンタも相変わらず…その服なのね…、」
「違うんです、これはあのクズ共が、」
「分かってるわよ…。」

歌姫と暫く世間話をして、京都校の生徒を紹介してもらうことに。丁度グラウンドで実技の授業中らしい1、2年生を見つけ、歌姫と一緒にグラウンドへ向かう。おぉ、いる…!見たことあるメンツだ…!そして好感度イベント発生!!やったね!!

「はーい、アンタ達、注目。」
「あ、」「あら、」
「東京校から出張中の廻神理玖特級術師よ。」
「理玖さん…!」「理玖たん…!」

ん…?今、

「初めまして、廻神理玖です。気軽に理玖って呼んでね?憲紀君、真依ちゃん、久し振り!」
「あら、知り合い?」
「御三家とは子供の頃から縁があって。」
「なるほどね。」
「理玖たん、私、会いたかった…!」
「真依ちゃん、まだたん呼びしてたの…?」
「だってそう呼ばないと直哉がうるさかったの。そしたら癖になってたわ。」
「じゃあこの際だから呼び捨てにしていいよ?直哉君に何か言われたら、私に言われたって伝えてね。」
「うん…理玖、ふふ、大好き。」
「真依ちゃん…!」

真依と熱い抱擁を交わす私。はぁ…真依たんきゃわいいよぉ…。

「…理玖さん…、」
「憲紀君も久し振り!元気にしてた?」
「ああ。理玖さんを正妻に迎える準備は着々と、「アンタまだそれ言ってたの。理玖は渡さないわ。ね、そうでしょ理玖。」真依、何を言っている。私は理玖さんと幼少の頃から誓い合った仲だ。」
「うん、憲紀君ちょっと違うかな。考える、とは言ってたけど、する(確定)とは言ってないよ?」
「ふふ、残念ね、憲紀。」
「理玖さん、私は加茂家当主として、」
「感動の再会みたいな感じのところ悪いんだけど、紹介してもいいかしら?」
「あ、はい、パイセンすみません。」
「まずは2年ね。加茂憲紀、隣が西宮桃、向こうでスマホ弄ってるのが東堂葵よ。」
「初めまして、桃ちゃんって呼んでいい?」
「は、初めまして。ええ、いいわよ。まさか本物の廻神理玖に会えるなんて…。」
「ふふふ、私って有名人?」
「だって特級でしょ!?4人いる内の一人は海外で、あとの3人は皆東京って、東京はどうなってんのよ!?」
「まあまあ落ち着いて!」
「次は1年ね。禪院真依、三輪霞、メカ丸よ。」
「よ、よろしくお願いします!」
「よろしく、霞ちゃんでいいかしら?」
「は、はい!あ、あああの、一緒にお写真いいですかっ!?」
「写真?全然いいよ?」

ひぇえ…リアル三輪ちゃんめっちゃ可愛い…!!!ていうかキラキラしてて眩しいぃ…!純粋に私に憧れてくれてるぅ…!!パシャリ、内カメで三輪ちゃんと写真を撮った。真依も撮りたそうにチラチラ私を見ていた。

「真依ちゃんも写真撮る?」
「い、いいの…?」
「勿論!おいで?」
「理玖…!」

飛びついてきて真依を受け止めて、一緒に写真を撮った。いや真依可愛いかよ…!!!!えぇ!?こんな子でしたっけ?!そして静かにじっと私を見つめるメカ丸。

「メカ丸君、よろしくね。」
「…アア、」
「…ふむふむなるほどね、メカ丸君、悩みごとがあったらいつでも私に連絡して。これ私のLIMEのIDとスマホの番号。」
「…。」
「どんな内容でもいいから、まずは私に。オーケー?」
「…考えておク。」
「あ、皆も私の連絡先登録しておいてね!いつでも連絡頂戴?返すの遅くなるかもだけど、ちゃんと返すから。」

メカ丸と話している間に、歌姫が東堂を引っ張って来たらしい。だるそうに欠伸をしている東堂と目が合った。

「初めまして、廻神理玖です。東堂葵君、どんな女が好みかな?」

私が先手を切ると、東堂は目を見開いて、そしてニヒルな顔で笑った。あ、マジで東堂いい匂いする。え、どこの香水?

「身長と尻がデカい女がタイプです!」
「分かるぅ〜!ちなみに私はどう?身長は何センチだったか忘れちゃったけど、尻はそれなりよ。あと胸も。」
「…フム、まあまあだな。」
「ちぇ〜。高田ちゃんくらい背が高ければなぁ…。」
「高田ちゃんが好きなのか?!」
「好きだよ!可愛いよねぇ!最近バラエティにも出てくるようになったよね!?握手会行ったことある?私まだ当たったことないの!」
「フッ、廻神理玖とか言ったな。いや、ミス廻神!アンタとは高田ちゃんを肴にうまい酒が飲めそうだ。」
「いや、葵君未成年でしょ。」
「冗談だ。」



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