肌がぶつかる音と、粘着質な水音、理玖さんの喘声が部屋に響いていた。俺の体に縋りついて、呻きにも似た声でよがっている理玖さん。親父に後ろから好いように攻められている姿を見て、俺は自身に熱が集まるのを感じる。理玖さんは俺の名前を呼んでいた。俺に見られたくないらしい。見ないで、と縋り啼いていた。見たいに決まってる。愛しい理玖さんが俺の名前を呼んでるんだ。俺の体に触れているんだ。親父が理玖さんにこんな顔をさせている事は気に食わない。けど、もっと見たいと思った。色んな理玖さんを。理玖さんの頬を両手で掬い上げる。涙目で俺を見上げた理玖さんの顔を見て、ぞくりと俺の中で何かが騒ぎ立てた。
「理玖さん、」
「っ、やぁ、めぐ、み、きゅん、」
「理玖さん、俺、」
「おい理玖、恵のしゃぶってやれ。」
「んぁ、は…い、…ぁっ、」
「ぅ、」
親父にガツガツと突かれながら、理玖さんは俺のモノを握った。はぁはぁと息を荒げて俺のモノに舌を這わせる理玖さんに、俺はひくりと反応してしまう。ダメだ、堪らなく、好きだ。理玖さん、理玖さん、理玖さん…!気付けば俺は理玖さんの髪を掴んでいた。
「理玖さん、俺のちんこ美味しいですか。」
「んんっ、んふっ、おいひっ、れふ、」
「ハッ、俺の息子なだけはあるな。」
親父の言葉には耳を貸さずに、俺は理玖さんの髪をそっと離して優しく頭を撫でた。理玖さん、俺の理玖さんだ。今は親父に貸してやってるだけで、理玖さんは俺のなんだ。
「理玖さん、はぁ…、気持ちいです。」
「ぅ、んんっ、」
理玖さんが俺に触れている。理玖さんが俺のモノを咥えている。理玖さんが、理玖さんが、
「はぁ…すっげぇ…、」
夢みたいだ。いや…現実だよな?こんなに気持ちいのか、セックスって。それに理玖さんからすげぇいい匂いする。花の蜜みたいな果物みたいなとにかくそんな甘い匂いだ。…もしかして、理玖さんは花なのか…?それじゃあ理玖さんの体に群がる俺達は、花の蜜に吸い寄せられた虫みたいだ…。理玖さんから溢れる蜜を吸い尽くしてしまったら、彼女はどうなるんだろうか。考えてフッと笑ってしまった。理玖さんと目が合った。
「あー…イく、…っ、」
「んっ!あぁっ、はぁ…、」
親父が果てたらしい。一際強く腰を打ち付けた親父は、理玖さんに覆いかぶさって俺の目の前でキスをした。俺のをしゃぶった理玖さんと、親父が。…なんだこれ、何見せられてんだよ俺は。けど、不思議と俺はそれを見て興奮していることに気付いた。すげぇ、何だこれ。
「はぁ…ン、はっ、ぁ…、」
「ん、…っ、」
「親父、代われよ。」
「あぁ?」
親父が理玖さんから離れた。俺は理玖さんの手を引いて、向かい合う。理玖さんがとろりとした目で俺を見つめていた。すげぇ可愛い…理玖さん。
「理玖さん、もう一回シたい。」
「ぁ、ン、恵きゅん、」
「恵って呼んでください。」
「はい…恵、」
「…可愛いっス。」
俺は既に準備万端な自身を理玖さんに宛がった。理玖さんが俺の腰に跨る。足ががくがく震えていた。理玖さんの中に俺のモノが埋まると、その温かさと気持ち良さに小さく声が漏れる。俺の首に腕を回した理玖さんのでかい胸が俺の胸板に当たってすげぇ温かいし気持ちい。柔らかい…。
「恵…キス…したい、」
「ん、」
俺に甘えてくる理玖さんが可愛くて、俺はそれに応えるべく理玖さんの唇を舐めた。理玖さんが舌を出して、俺の舌に吸い付いた。理玖さんは温かくて柔らかくて、甘い。ガリッと理玖さんの舌を噛めば、理玖さんは小さく声をあげた。じんわりと口の中に広がった理玖さんの血の味。理玖さんの血は鉄の味じゃない。この人はやっぱり普通の人と違うんだといつも思わされる。理玖さんが俺に跨ったままゆっくりと腰を動かした。もどかしい刺激に俺は理玖さんの腰を掴んで下から突き上げる。理玖さんは甲高い声を上げた。
「理玖さん、」
「はぁ…、あっ!ん、ひっ、あぁ、」
「理玖さん…っ、」
「めぐみっ、めぐみすきぃっ!あぁ、うっ、おくらめっ、くるしっ、ひっ、」
「理玖さん、あぁ…ヤバ、気持ちっ、」
「めぐっ…はっ、めぐみぃ…!」
俺にしがみ付いて啼く理玖さんが堪らなく可愛い。ふと親父が近付いてきたのが理玖さん越しに見えた。なんだよ、またヤる気かよ。
「後ろの穴も使ってやるよ。」
「ひっ、やらぁ、それやらぁ…!」
「後ろ…?」
「理玖は好き者だからな。ケツもいけんだよ。」
「マジかよ。」
「恵、寝ろ。」
親父が俺の肩を押した。俺の体はベッドに倒れて、理玖さんも俺の上に倒れ込んだ。理玖さんの胸が押し潰されて柔らかい感触にまた興奮した。親父が理玖さんの背後に立つ。
「やぁ、とうじしゃまっ、やめてぇ…っ、」
「嫌がってんだろ。」
「口だけだ。」
「ひっ!ああっ…!」
「マジかよ。やっべぇ…、」
「んひっ、くるしっ、らめ、ほんとにやぁ…!」
「きっつ…、」
「締め付けてんじゃねぇか理玖、好きだろこれも。」
「んぁあっ、ひっ、しゅきっ、です…っ!ひぁあっ、やら、」
俺と親父に同時に攻められて理玖さんの中はきつく収縮した。俺のちんこを掴んで離してくれない。は…っ、マジでヤバいな、これ、超気持ちい。親父が後ろから攻める反動で理玖さんの体が揺れる。必然的に理玖さんの中に入った俺も刺激されて、俺はすぐにイッてしまいそうだった。グッと歯を食いしばってそれを堪えていると、理玖さんが口をはくはくさせていた。可愛い。俺は理玖さんの頬を包むように持ってキスをした。理玖さんが呻きながら俺のキスに応える。唾液が呑み込めないらしい理玖さんの口から溢れたそれを啜り取って飲み下せば、俺は不思議と幸福感に包まれる。この人の全部が麻薬みたいだ、病みつきになる。はぁ、と漏れた息。理玖さんが俺をとろりととろけた目で見つめていた。
「ぁ、ひっ、むりぃ、もうむりっ!」
「まだだろ、淫乱が。」
「ひあっ、や、らめっ、ほんとにらめぇっ!!」
「ぅ、締め付けヤバいな…、」
理玖さんがまたイッたらしい。俺の事をぎゅうぎゅうと締め付ける中が親父のせいでぐにゅぐにゅと蠢いて形を変えていく。俺にしがみ付いて悶える理玖さんが堪らなく愛おしい。好きだ、大好きだ、俺の理玖さん。愛してる。はあはあとさっきよりも息を荒げた理玖さんがぐったりとしているにも関わらず、俺と親父は欲望のままに腰を振って理玖さんの中を搔き乱した。親父が理玖さんに拘る理由も、五条さんや夏油さん、他の先輩たちが理玖さんに拘る理由も、これで分かった。…納得した。
「んぅ、ぅ、あぅ、」
「おい理玖、へばってんじゃねぇぞ。」
「うぅ、ひぁ、むりぃ…も、しんじゃう…、」
「理玖さん、まだ足りないです。もっと理玖さんを食べたい。もっと…。」
「あぁ…、めぐぅ…、ンぁ、たべちゃらめぇっ、」
「理玖さん…、俺の理玖さん。」
「おい、恵のじゃねぇ。俺の理玖だ。」
「ひゃああっ、はげしいっ!やめてぇ…!ひっ!ああっ!」
「ぅぁ…っ、」
俺はまたしても理玖さんの中に欲を吐き出した。がくがくと震える理玖さんの瞼が重たそうに閉じていくのを見ながら、俺は愛おしさにまた笑った。ああ、これが、愛。