ガンガンいこうぜ


「もしもし悟?ちょっと迎えに来て欲しいんだけど。」
『いいけど、今どこ?』
「あー、位置情報送る。新幹線で移動中だったんだけど、ちょっと立ち往生くらってさぁ。復帰待ってたんだけどなかなか動かなくて。」
『マジ?』
「誰かが私に刺客を送ってるみたい。ま、上層部だろうけどね。誰か死んだと思うから、情報入ったら共有よろしく〜。」
『了解。理玖はケガしてない?』
「もち。ていうか、事故と見せかけて乗客ごと私の事消すつもりだったっぽい。高専戻ったら上と喧嘩するわ。もう許せない。」
『僕も参加しようか?』
「ありがと!気持ちだけ受け取っておくね!じゃ、また後で。」
『ん、愛してるよ理玖。』
「私も愛してる〜。」

悟との電話を終えて荷物を持って、駅員さんに無理を言って下ろして貰った。悟に位置情報を送ってすぐに悟が目の前に現れる。すっげぇ。

「おまたー!」
「ごめんね、ありがとう。」
「理玖の為ならお安い御用だよ。荷物貰うねー。」
「お土産買ったからあとで皆で分けて?」
「ありがとう理玖。」

ちゅっとキスをされて、そのまま腰を引き寄せられると一瞬の浮遊感。高専について、私はそのまま宿儺の指を封印している保管庫へ向かう。忌庫番に宿儺の指を見せて、他の指と同じように保管を頼むとそのまま上層部との謁見の間に向かった。呪力も確認しておいた。残り呪力は100だ。

「何の用だ、廻神理玖特級術師。」
「宿儺の指を回収したのでその報告です。それと、帰りに事故に巻き込まれましてね。」
「ほう…、神の子ともあろうものが、事故ねぇ。」
「1級呪霊7体による新幹線襲撃。どういうつもりですかね?」
「私達が知る由もない。」
「よく言うわ。アンタらが仕組んだ事だろうが、知ってんだよこっちわ。」
「口を慎め!小娘が!」
「小娘上等!今すぐアンタらをその座から引き摺り下ろしてやる。」

セレクト。

【上層部はあなたに反発しています。選択してください。選択すると呪力を100消費します。(残り呪力:101)】
【1.あなたに反発する者を殺す 2.あなたに反発する者の術式・呪力を剝奪する 3.なにもしない】

2番。

【2.あなたに反発する者の術式・呪力を剝奪する を選択しました。呪力を100消費しました(残り呪力:1)】

「こ、この小娘ぇ!!」
「さっさと帰んな、腐ったミカン。命があるだけましだと思いなよ。じゃないと次はほんとに死ぬかもよ?天罰で。」
「く…っ!然るべき報いを受けるがいい!!」
「あーはいはい、勝手に言ってなよ。じゃ、帰る。次は誰が座るのかな?楽しみだね。」

謁見の間を出て盛大に溜め息を吐いた。上層部の人間を総入れ替えしたのこれで2度目。それも命までは奪わずに術式と呪力の剥奪のみだ。生きてる限り私を何とかしようと手を打ってくるのは分かっている。呪詛師認定されてないだけまだましか。次はどんな手で私を狙って来るか分からない。いくら頭を挿げ替えたところで、根っこが腐ってればまた同じだ。

「腐ったミカンはこれだから嫌い…。」

教員室へ戻って今回の宿儺の指回収についての報告書をまとめた。それと釘崎野薔薇のスカウトについても報告。あとは新幹線襲撃については上層部との関連性をもっと高めてから報告した方がいいだろう。

「…お、もう帰ってたのか。」
「あぁ、日下部先生、お疲れサマンサー!」
「おう。」
「あ、お土産…悟に渡したまんまだった…。」
「わざわざ気ぃ遣うな。」
「いえいえ、気持ちですから。」
「………廻神、」
「はい?」
「………上からのお達しだ。」
「…ほう、」
「………次上層部に歯向かえば、オマエを呪詛師認定すると。」
「へぇ、面白いこと言いますね。先にちょっかいかけてきたのは向こうなのに。」
「オマエ、また何かしたのか。」
「知りたいですか?」
「………いや、」
「聡明な判断です、日下部先生。」

報告書を書き終えて立ち上がる。日下部が私をジッと視線で追った。

「世渡り上手ですね、先生は。」
「オマエが下手くそなだけだ。」
「はははっ、そうかも!じゃ、失礼しまーす!」

私は教員室を出て1年生の教室に向かった。教室では傑が授業をしているらしい。扉を開けて顔を覗かせると、皆が私に気付いた。

「やっほー、頑張ってる?」
「おかえり、理玖。」
「理玖さんおかえりなさい。」
「ツナマヨ!」
「おかえりー、」
「早かったな、もっと遅くなるって言ってなかったか?」
「ただいまー!色々あって早く帰って来たの!邪魔しちゃってごめんね、後でお土産配るから!」
「「理玖様ー!」」
「おっとと、」

美々子と菜々子を受け止めると、私は2人を抱きしめ返した。

「皆、今日は私がご飯作るから、後で共有スペース集合ね!」

私の言葉に皆が喜んでいる。私はそれを見て笑顔を返した。教室を出て買い物に行こうとしていると、丁度任務から帰って来たナナミンに会った。

「建人君おかえりー!」
「お疲れ様です、理玖さん。出掛けるんですか。」
「今日は私がご飯作ろうと思って。建人君も食べるでしょ?」
「ええ、頂きます。買い出しなら私も一緒に手伝います。」
「ホント?助かる〜!」
「車があった方がいいでしょう、…伊地知君、送迎をお願いしてもいいですか。」
「はい、勿論。一番近いスーパーでいいですか?」
「うん、ありがとう伊地知君!伊地知君も食べるでしょ?」
「いいんですか?」
「勿論!さて、何作ろうかなぁ…。」

伊地知の運転で高専の近所にあるスーパーに着くと、ナナミンと一緒に食材を選んでいく。今日は回鍋肉にでもするかな!キャベツを選んでいると、ナナミンも私の隣でキャベツを選び始めた。2人でこっちの方が重いとか、こっちの方が新鮮だとか、

「これと、…んー…これだなぁ。」
「そんなにたくさん買うんですか?」
「子供たちとおっきい子供たちで食べるからね、たくさん作らなきゃ!」
「…おっきい子供とは、まさかあの3人の事ですか。」
「その3人の事です。あ、灰原きゅんは今日日帰り?」
「ええ、確かその筈です。灰原も誘うとなるとまたかなり…、」
「皆が喜んでくれるなら無問題!建人君が手伝ってくれるでしょ?」
「ええ、勿論。」

材料の買い物を終えて高専に戻ると、ナナミンは先に報告書を提出しに行った。1人共有キッチンで黙々とご飯作りに取り掛かる。えっと、何人だ?何人分作ればいいんだ!?もはや食堂借りた方が良さそうな量だな…。とりあえずグループLIMEで呼びかけとくか。

『今日の晩御飯は理玖ちゃん特製回鍋肉だよ!食べる人は19時までに共有スペース集合!間に合わない人は冷蔵庫にいれときまーす!』
五条悟『食べる!!』
『悟お土産何処やった!?』
五条悟『僕一人で食べたよ〜。』
『は!?5箱買ったのに!?』
夏油傑『1年生全員と、私も頂くよ。それと悟は後で拳骨。』
五条悟『なんでー?』
『自分の腹に聞きなさい!!』
甚爾『食う。』
『甚爾様またパチンコですか?』
甚爾『今日はボート。』
灰原『僕も食べます!』
七海建人『頂きます。』
『@甚爾 働かざるもの食うべからずですよ!』
甚爾『明日働く。』
『皆証人ね!!』
『明日甚爾様サボってたら皆教えて!!』
灰原『分かりました!』
五条悟『働けよオッサン。』
甚爾『オマエには言われたくねぇな。』
五条悟『僕ちゃんと働いてますけど?』
夏油傑『はいはい、2人ともしっかり働こうね。悟は理玖からのお土産を一人で食べた罰として、明日私の出張代わって貰うよ。』
『そうだよ!お土産返して!あと手伝える人手伝いに来て!』
七海建人『今向かってます。』
『建人君ありがとう!大好き♡』
五条悟『理玖!!!僕は!?!?』
夏油傑『理玖、浮気はいけないよ。』
甚爾『おい、理玖、夜覚えてろよ。』
五条悟『は?』
夏油傑『は?』
七海建人『理玖さん、どういう事ですか。』
灰原『僕も理玖さん好きです!』
『甚爾様ちょっと黙ろうか!!』
甚爾『あ?なんでだよ。』
『ご飯作ります!!!!!』



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