【あなたは迷っています。選択してください。選択すると呪力を150消費します。(残り呪力:270)】
【1.真人を探し出し九相図を盗ませる 2.真人を探し出し来たる日に九相図を盗ませる 3.自分で九相図を盗み出す 4.なにもしない】
「…くそ、どうしよ…、」
真人を探し出し、ってどうやって探すんだろ。選択したら真人とエンカウントするってこと?んー…、ようわからんがここはとりあえず…、今すぐじゃなくてゆじたんたちの交流会までに真人に会って、九相図を盗ませるか…。2番!
【2.真人を探し出し来たる日に九相図を盗ませる を選択しました。呪力を150消費しました。(残り呪力:120)】
…………今すぐには何も起きないらしい。とりあえず天元様に会えないか、夜蛾さんに相談してみるか。私は学長室へ向かった。今日の出張は神仏系の任務だからさっさと天元様に会って、任務を終わらせて真人を探す…それが私の今日の目標。
「ノックしてもしっ!」
「…理玖か。変なノックをするな。生徒が真似したらどうするんだ。」
「皆真面目だから私の真似はしないと思います!」
「…それで、今日はどうした。」
「実は、天元様にお会いしたいんですけど、」
「天元様に?何か理由があるのか。」
「んー…、私の術式に関わるので残念ながら話せません。」
「…そうか。案内しよう。会えるかどうかは分からんがな。」
「ありがとうございます!」
夜蛾さんの後に続いて薨星宮へ向かう。会えるかなぁ…、17巻の九十九由基みたいに拒まれたりとかってするんかなぁ…。忌庫までは来た事あったけど、その先は初めて足を踏み入れる場所だ。案内されるがまま薨星宮の本殿への入り口まで来ると、夜蛾さんとはそこで別れた。星漿体任務の時に傑と天内理子がパパ黒に襲われた所だ。本殿まで続く道を歩く。
「…天元様、」
「初めまして、神の子、廻神理玖。そろそろ来る頃だと思っていた。」
「…てっきり拒絶されるかと思っていました。」
17巻で見たまんまの天元様が私の目の前にいた。マジで目が4つある…!頭長っ!
「君の行いは全て見ていた。羂索を祓ってくれてありがとう。」
「…まさか、天元様にお礼を言われる日が来るとは思ってませんでした。私がここに来るってわかってたってことは、私が今からしようとしている事も知ってるってことですか?」
「…私は人の心までは分からない。君の考えていることも分からんよ。」
「じゃあどうして私と会ってくれたんですか?私が悪巧みしてるかもしれないのに。」
「悪巧みか。」
「…悪巧み…だと、思うんですけど?」
「君は多くを救った。悪巧みをするような人間じゃないことはもう分かっている。宿儺の指の場所が知りたいのか、それとも、」
「獄門彊を封印したいんですけど、出来ますか?」
「ああ。しかし、君も知っている通り、獄門彊は私の結界の外…恐らく海外にあるだろう。裏門は既に私が封印している。」
「表を私が探し出して、天元様に預ければ、」
「どちらも私が封印しよう。」
「よかった、それが聞ければ安心です。それじゃあちゃちゃっと獄門彊を回収して持ってきますね。」
「ああ。それで、神の子よ。」
「うい。」
「…君は誰を選ぶ。」
「…え?何が?」
「はははっ、」
いや、はははっ、じゃねぇやい。誰を選ぶって何が?…え、もしかして好感度イベントの話してる?え、天元様ってそれも知ってんの?
「獄門彊を封印して、君は何を望むのだ。」
「皆の安全と平和を。あと、幸せな未来、かなぁ。天元様って私の存在がイレギュラーなのも知ってるんですよね?」
「ああ、勿論知っている。君の術式が特殊な事も。」
「…じゃ、いっか。聞いてくださいよ天元様ぁ。私さぁ、とりあえず皆大好きなの。もう皆可愛くて可愛くて仕方がないの!そんな皆が苦しむ未来を作りたくないわけですよ。推しが死ぬとか、封印されるとか、もうね、しんどい。だから皆幸せにしたいの。」
「ああ。」
「…でもちょっと怖いんですよ。イレギュラーな私が色々と手を出すことで、ほんとにそれが皆の為になってるのかなとか。私の選んだ選択で皆が本当に幸せになれるのかとか…、」
「その感情を背負うのがイレギュラーである君の役目だ。君が大事にしたい、幸せにしたいと思う気持ちも分からなくもない。未来を変えるという選択をした時点で、君にかかる責任や負担はかなりのものだろう。それを乗り切れるかどうかは君次第。私は君を応援しているよ。」
「ワーウレシイ。」
「本当にそう思っているのか?」
「天元様は私が未来を変えることに反対しないってことでいいんですかね?」
「ああ、私は元々現に干渉しない。君がどういう選択をしたとしても、私には関係のない事だ。」
「…それを聞けて良かったです。じゃあ、とりあえず聞きたかったことは聞けたんで、獄門彊を近いうちに持ってきます。」
「ああ、待っている。」
天元様からのOK出た…良かったぁ…!!!地上へ戻る道を歩きながら私は大きく安堵の息を吐いた。よし、ちゃちゃっと獄門彊を回収して封印、真人にも会って九相図トリオを盗ませて、…あれ、それからどうしたらいいんだろう。そっから先はもう渋谷事変に続いちゃうよね…。でも事変は起こすつもりはないし、真人たち呪霊サイドをどうするかも悩みモノだ。祓うかぁ?…いやでも皆可愛いから祓うのも…。ま、それはその時考えるか。出来れば友好的に済ませたい。
「やっと地上だ…、迷子になるかと思った。…さてと、ちゃちゃっと神仏系任務終わらせて真人探すか。」
駐車場に向かうと、今日の補助監督は荒井さんだった。荒井さんの運転で任務先まで送って貰うと、ちゃちゃっとセレクトして任務を終わらせた。今回はそこまで呪力消費もなかったのでこのまま真人を探すか獄門彊を探すかだな。…先に真人探すか?そもそも呪霊サイドのアジトってどこだ?とりあえず報告書は車の中で仕上げて適当に真人探すことにした。真人って確か映画館いたよね。あれって吉野順平がいたから?それともたまたま?神奈川だっけ、あそこ。…あれ、待って、吉野順平って今…、
「…またタイミング最悪。」
「何か言いました?」
「あ、いえ独り言です。荒井さんすみません、川崎に行きたいんで送って貰ってもいいですか?」
「川崎なら途中なので全然いいですよ。」
「あざす!帰りは適当に帰るんで、そのまま帰っちゃってください。」
「はい。」
予定変更だ。確か吉野順平は、ゆじたんと出会う時に里桜高校の2年生。高1の時にいじめられて高2で不登校…だったな。とすれば、メグエルが今中3でしょ、来年高専1年生でしょ?吉野順平は現時点で高1ってことじゃん。もういじめられててもおかしくないってことだよね…、てかよくよく思い出してみればあれ夏服だったよな…いじめのシーン。クソ、もう年明けちゃったからすでにいじめられてるってことだよね…。ごめんね順平…。もう君の額にはあの醜い火傷の跡が残っているんだろうな…。
「川崎駅でいいですか?」
「はい、あ、これあとで好きなの買ってください。」
「いえ、こんな、」
「いいからいいから、はい、じゃね!」
荒井さんに1000円札を握らせた。安すぎ?ま、いっか。車を降りて川崎駅のロータリーで一人溜め息。これはもうセレクトして探すしかねぇな。里桜高校ってどこ。セレクト。
【あなたは吉野順平を探しています。選択してください。選択すると呪力を30消費します。(残り呪力:108)】
【1.里桜高校へ行く 2.映画館へ行く 3.なにもしない】
んー…これは、イチかバチか感があるなぁ。時計を確認すれば、今は15時半過ぎ。高校の授業ってもうそろそろ終わるよね。とりあえず里桜高校で出待ちするか。1番!
【1.里桜高校へ行く を選択しました。呪力を30消費しました。(残り呪力:78)】
足が勝手に動き出す。里桜高校へ向かっているらしい。適当に周りの景色を眺めながら歩き回り、辿り着いた里桜高校。部活動に励む生徒の声が聞こえる。さてと、今どこにいるかなぁ…。勝手に学校入っちゃ駄目かな?探した方が早くね?そんな事を思いながら校門の前からチラチラと生徒たちの顔を見ていると、ピコン。そして好感度イベントの表示。き、来た!?そしてまさかの順平も好感度対象だった!?迷わずイベントを選択すると、校舎からこちらに向かって来る一人の男子生徒の姿が見えた。来たっぽい…。え、どうしよ、え、待って、どうやってキッカケ作る?何て言う!?あんま考えなしに先に順平の方に来ちゃった!と、とりあえず、
「ねえそこの君、」
「え、」
「吉野順平君で合ってるかな?」
「…なんで、名前を…。どちら様ですか?」
「あ、うん、今のはごめん、完全不審者だったね。私は廻神理玖。理玖でいいよ。」
「…理玖さん…、えっと、僕に何の用ですか…、」
「…ちょっと聞きたい事があるんだけど、時間ある?」
「…あの、流石に怪しい人には、」
「だよねぇ!私完全に怪しいよね!っと、まあいいやここで。君、イジメられてるでしょ。」
「…っ、」
「ごめん、警戒させるつもりじゃなくて、私は君を救いに来た。とりあえず明日からいじめられないから安心して。」
セレクト。
「何言ってるんですか…?明日からいじめられないって、何を根拠に、」
【吉野順平はいじめを受けています。選択してください。選択すると呪力を30消費します。(残り呪力:86)】
【1.救済する 2.なにもしない】
「私、ちょっと不思議な力をもってましてぇ…。あ、一気に胡散臭くなったね、この言い方だと。」
「…胡散臭いですし不審者ですし、」
「メンゴ!とりあえず、明日から何も起こらないってことは信じて欲しい。」
「…そんな事あるわけ、」
「大丈夫、私最強だから!」
悟の言葉パクっちゃった☆とりあえず1番。あの伊藤とかいう奴にはまだ生きててもらわないと困るけど、痛い目にはあって欲しいなぁ。
【1.救済する を選択しました。呪力を30消費しました。(残り呪力:56)】
「じゃ、今日はそれだけ。多分また会うよ!次は不審者扱いしないで貰えると嬉しいなぁ。ああそれと、これ私の名刺渡しておくね。何かあったら連絡して!」
「名刺…?…東京都立呪術高専?」
「私そこで教師してんの。連絡先書いてあるから、待ってるね!んじゃ、アデュー☆」
「…変な人…、」
さてと、次は真人だ。今私が吉野順平に術式を使用した事で、私の残穢が彼に残っているはず。9月までかなり時間があるけど、真人には順平の事を頼まないとな。
「あー…超ドキドキする。私無為転変されたりしちゃったらどうしよう…。どうなんの?ひぃぃいい死にたくねぇぇええ。」
とりあえず呪力は残しておかないと。私はひとまずキネマシネマを探すことにした。真人がそこにいるとは限らないけど、ナナミンはアジトの場所を特定してたしいけるだろ。キネマシネマから路地裏入って…んー、下水道の入り口探すか…。臭そうだなぁ…。