目を覚ますとソファに寝ていた。パジャマは着てるけどなんか…生臭い。…え、もしかして部屋誰もいない?ていうか三銃士とおせっせしてそのまま寝ちゃった?
「…とりあえずシャワー浴びよう…。」
ゆっくり体を起こして腰の痛みに小さく唸った。いや、あの3人とヤるとホント腰砕ける…。手加減なしじゃんマジで…。ふら付きながら何とか立ち上がって浴室に向かうと、シャワーを浴びながら今後の立ち回り方をどうしたものかと考えを巡らせた。とりあえず私は処刑されて死んだことになっていて、三銃士が協力しておじいちゃん以外の保守派を地道に排除。それから私はおっぱっぴーする、と。
「…あれ、もしかしたらメカ丸も私が死んだこと知ってたりする?ヤバ、そしたら…え、真人も私が死んだって知ることになる?…どうしよう、真人私が死んだって分かったらなんか変な事したり…、うわ、ちょ、うわぁ…大丈夫かな、とりあえずメカ丸には連絡取ったがいいよね…。スマホ…、あれ、スマホ…どこ!?」
シャワーを出て地下室を物色するけど私のスマホはない。…もしかして証拠品的な感じで押収されたりした系?マジか、いや、ヤバい連絡はしてないはずだし大丈夫だろうけど…。地下室にあるのはパパ黒と傑が私の部屋から持って来てくれた衣類と小物類。あ、金庫ある!金庫を開けて見た。……あ、見えなくしてるんだったっけ。金庫の中身は何も入ってないように見える。けど私にはなんとなくそこに宿儺の指があることが分かった。これは6月、マイエンジェルメグエルが杉沢第三高校に行く
「お、起きてたか。」
「硝子ちゃん!?」
噂をすれば何とやらというもので、ビニール袋を腕に下げた硝子が地下室に入ってきた。
「酒でも飲むか?」
「飲むぅ!」
「言うと思った。」
「硝子ちゃん今何時?仕事終わったの?」
「もう日付が変わったぞ。残業済ませて酒買って来たんだから、感謝しろ。」
「ありがたやぁ…。」
硝子が私の隣にぼふんと座った。白衣はもう来ていないけど、白衣の下に着てた私服から消毒液の匂いがする。そう言えば硝子と2人きりになるのって久し振りな感じもするな…。いや、ずっと回復イベントで寝てた私を解放してくれてたんだろうけど。
「体調はどうだ?」
「ばっちしって言いたい所なんだけど、三銃士に好き放題ヤられた。」
「ああ、だろうな。ここ。あとここも。」
「クッソ、私が暫く隠居生活だからって好き放題つけやがって!硝子ちゃん治してぇ〜♡」
「断る。」
「何で!?」
「私達にどれだけ心配と迷惑を掛けたと思ってる。反省しろ。」
「それは誠にごめんなさい。」
硝子がガサガサと袋から取り出したカップ酒。渋いな硝子。
「理玖は酎ハイ。」
「ありがと硝子ちゃん!流石私の嫁、分かってるぅ!」
「好きなだけ飲めよ、金は請求する。」
「あ、そこはしっかりしてるんだ。」
「つまみも買って来た。」
「あらぁ、できる子ちゃん!」
机の上に酒とつまみを広げると2人で乾杯をした。いやぁ、酒なんていつぶり!?確か歌姫と京都で飲んだ時以来かな?年越しも結局酒は飲まなかったし。ぐびっと呷った酎ハイ。硝子もカップ酒を半分まで飲んだ。は!?半分!?
「硝子ちゃん!?ペースどうなってんの!?初めのひと口でそこまでいくの!?」
「普通だろ。」
「あ、はい、そうでした。硝子ちゃんザルだもんね。」
「夜蛾学長に話したよ。」
「え?」
「理玖が死んだって言ったら、泣いてた。」
「あー…、うん、ごめんね、面倒な役回りをさせて。」
「別に。」
「…なんか言ってた?」
「理玖が最後になんて言ったか分かるか聞いた。」
「うん、」
「理玖の事だから、好きだの愛してるだの、ってさ。」
「ははは、バレてたー。」
「…夜蛾学長からしたらさ、私らは娘息子同然だってさ。それに理玖のお父さんと夜蛾さんは歳も近かったろ。」
「うん、うちのお父さんが後輩だね。」
「…後輩の子供を死なせたって、責任感じてるみたいだよ。」
「…そっか…。…夜蛾学長には私が生きてること言ってもよかったんじゃない?」
「私もそれは提案した。だがあの3人がうるさくてな。」
「三銃士ぃ…、」
「ま、すぐにお披露目できるだろ。」
「だといいなぁ…。」
「何か懸念でもあるのか?」
「…いや、三銃士が殺ってくれるなら確実だと思ってる。」
総菜の唐揚げを摘まんで一口。…まあ、美味い。冷たいけど。
「そう言えば硝子ちゃん、」
「ん?」
「……ぶっちゃけさ、」
「ああ。」
「……生き返って良かったのかな、私。」
「は?」
「いや、なんていうか、」
「理玖、」
「んっ!?」
硝子が私の頬を片手でむにっと掴んだ。
「ひょうほひゃん?」
「生き返って良かったに決まってるだろ。私もアイツらも、夜蛾学長も、七海や灰原も、生徒達だって、皆お前を慕ってるんだ。理玖が死んだって聞いて皆どれだけ悲しんでるか、想像したか?」
「ふぉめんなひゃい、」
「それに、保守派が全ていなくなれば、あとは理玖だって私らだって好き放題できる。誰も理玖を狙う事もないだろ。」
「…ん。」
「それで?いつになったら法律変えてくれるんだ?」
「え?」
「私を嫁だの彼女だの言っておきながら、理玖はすぐ野郎共と浮気するからな。」
「硝子ちゃんだって私に内緒で彼氏作ったじゃん!」
「理玖こそ、私とはいつまで経ってもキス止まりだろ。」
「硝子ちゃん…!キャッ!私の体目当て!?」
「調子に乗るなよ。」
「ごめんちゃい♡硝子ちゃん私とえっちしたいの?」
「ああ、してもいいよ。」
「え゛っ!?」
「…なんだ、私とはやっぱり遊びだったのか。」
「硝子ちゃん違うよ!?ちゅー、ほらちゅー!!!」
「ハハッ、必死じゃん、ウケる。」
「でも私女の子としたことないから正直よく分かんない。」
「そこは私に任せろ。」
「やだ急に男前♡」
そんなやり取りをしながら2人で酒を飲み進めていく。
「私だって理玖のこと愛してるよ。アイツ等に負けないくらいに。」
「硝子ちゃん…!やだ、今ときめいた!」
「フッ、」
「私も硝子ちゃんいっぱいちゅきよ?愛してるよ?ちゅっちゅする?」
「する。」
ちゅっとキスをされて、酒の味がする舌が割り込んできた。うわああああ硝子!?!?!?えちちなキッスする!?!?!?私も舌を絡ませて暫くちゅっちゅした。硝子は余裕そうにふっと笑ってる。いや、えちちだなぁ!?
「ん、理玖…、」
「ま、硝子ちゃん待って、ゃ、」
「愛してる。」
「ん、私も、」
硝子が私の耳の下に吸い付いた。待って!?硝子待って!?硝子も痕つけるのね!?チリチリと幽かな痛み。あ、痕つきましたねこれ。
「それにしても、アイツらは凄い量つけたな。」
「ねぇ、ほんと三銃士ありえない!!甚爾様なんて背中めちゃくちゃ噛んできたからね!?痛かった!」
「ああ、やりそうだなあの人なら。…やっぱり治そうかな。」
「え、マジ!?めっちゃ腰痛くて困ってたの!助かる!」
硝子が反転術式で私の体を治してくれた。腰の痛みも取れたし痕も消えたらしい。
「ありがとう硝子ちゃん!いっぱいちゅき♡」
「その代わり私がつけた痕は消さないから。」
「え?ちょ、タンマぁ!?」
硝子が私をソファに押し倒した。えっ、待って!?硝子ちゃん!?さっきつけられた場所にまた吸い付かれて、今度は鎖骨にも痕をつけられる。ま、ど、まどぅぇうぇ!?!?!?もはや驚き過ぎて言葉にならない!?缶酎ハイを取り上げた硝子が机にそれを置いた。
「それで?あとはどこにつけて欲しい?」
「はえええ…しゅきぃ…、」
「知ってる。」
「硝子ちゃんえっちしたいの?」
「したいって言ったらしてくれるのか?」
「え、しかた分かんないけど頑張る!」
「フッ、じゃあしたい。」
「ひぇええ…大人の階段上っちゃう…!」
「充分上ったろ。」
どうしよう、どうしたらいい!?このまま硝子ちゃんとえっちしていいの!?大丈夫!?私上手にできる!?ていうかこれどっちが上になるとかある!?ひぇえ!?わかんにゃい!!脳内プチパニックの私に硝子ちゃんはずっとちゅっちゅしてる。はえええ…えちちなおねえしゃんやぁ…。
「理玖…、怖じ気付いた?」
「ひぇぇ…、わかんにゃい、緊張してる…。」
「可愛い。別に、無理にする気はないよ。」
「はええ…完全に初めてのカップルのやり取り…。」
「笑わせるな。」
「ふふふっ、だって、ははっ、」
「ツボるな。」
「硝子ちゃんにも痕つけたい…。」
「いいよ。」
硝子が髪を纏めて肩に掛けた。見えた首筋にドキドキしながらちゅっとキスをする。ピクリと震えた硝子がなんか可愛くてそのままぺろりと舌で首筋を舐めてみた。
「それ以上やったら私が襲うぞ。」
「ごめんなさい。」
ちゅうっと吸い付いて痕をつける。硝子の青白い肌にできた鬱血痕。…いや、えっちだなぁ…!えっちだなぁ!?
「やだぁ、硝子ちゃんが性の喜びを知っちゃう!!!」
「うるさい。」
「私以外とシないでね!?絶対だからね!?」
「はいはい。でも理玖は私意外と好き放題ヤってるだろ。」
「ふぎいい…言い返せない…!!!」
「理玖、」
「…ん、」
またちゅっとキスをされる。三銃士や他のメンズ達とは違う緊張と興奮で背筋がゾクゾクした。いやぁ…えっち。なんかいけないことしてる気になっちゃう。
「ここにいる間は私も理玖を独占できるわけだ。」
「硝子ちゃん好きいいいい!!!」
「うるさい。」