【あなたは迷っています。選択してください。選択すると呪力を100消費します。(残り呪力:134)】
【1.来たる日に英集少年院に「両面宿儺」の指を置く 2.なにもしない】
うーん…、
「理玖、私は仕事してるから理玖はもう寝な。なんかあったら呼んで。」
「あ、ありがとう、硝子。おやすみ。」
「おやすみ。」
硝子がカーテンの外に出て行った。正直めちゃくちゃ悩んでいる。1年生はあの英集少年院でのことがきっかけで3人とも強くなろうと決意するし、やっぱりゆじたんが1度死ぬことはあの3人の成長のために大事なのかもしれない。交流会もあるし。…でもゆじたんは高専に来て早々死んでしまうなんて可哀想…ていうか、普通に死にたくないよね…。原作でもあんなに死にたくないって泣いてたし…。それに問題は宿儺だ。原作通り進むのなら、恵と宿儺の戦いは間違いなく起こる。恵は殺されかけるけど、宿儺は恵に興味を持った。あの2人の戦いに私も参加するか…?うーん、宿儺に私から誰も殺しちゃいけない縛りを結ばせるとか?…ありかも。でもどういう条件で「人を殺すな」って縛りを結ぶかが問題だよね…。うーん、それは宿儺と話して決めるしかないか…。よし、決めた!少年院の件は起こそう。でもまずはそれ用の宿儺の指を探さなきゃだよね。指を探して、1番だな。
【1.来たる日に英集少年院に「両面宿儺」の指を置く を選択しました。呪力を100消費します。(残り呪力:34)】
…本当に、これで大丈夫かな…。いや、弱気になるな私!子供たちの成長に必要なイベントは心を鬼にして選んでいこう!ヤバくなる前に私が間に入れば大丈夫なはず!よし。そうと決まれば今は休もう…。目を閉じればすぐにきた睡魔に身を委ねて眠りについた。翌日、すっかり元気を取り戻した私は硝子にお礼を言って部屋に戻った。シャワーを浴びてあるもので適当にご飯を食べて身支度を整えると、教員室へ向かう。そういえば…前に好感度イベントについてセレクトした時、確か3段階って言ってなかったっけ?青、灰、黒、で好感度反転して、赤が通常って見た気がするけど…悟は昨日、白になった。白って何だろう…。セレクトしてみるか。
【選択してください。選択すると呪力を50消費します。(残り呪力:280)】
【1.好感度イベントについて 2.好感度反転について 3.なにもしない】
この場合は…2番かな。
【2.好感度反転について を選択しました。呪力を50消費しました。(残り呪力:230)】
ていうかすんごい今更だけど、自分の術式について知るために選択するのも呪力使うんだよなぁ…。便利なのか不便なのか…。
【好感度反転について。】
お、きたきた。
【好感度反転には3段階ありましたが、コンティニューした事により好感度反転白モードが追加されました。】
「え、」
【好感度が反転すると、相手のあなたに対する態度が変化します。好感度の反転は4段階あります。】
【通常時:赤色 あなたとの関係性は良好です。】
【反転1:青色 嫉妬度★☆☆☆☆ 難易度★☆☆☆☆】
【反転2:灰色 嫉妬度★★★☆☆ 難易度★★★☆☆】
【反転3:黒色 嫉妬度★★★★★ 難易度★★★★★】
反転3までは前見たのと同じだよね…。え、何白モードって、怖いんですけど…。
【反転4:白色 嫉妬度★★★★★★★★★★ 難易度★★★★★★★★★★】
「はぁ!?」
【反転4になると、相手はあなたの事しか考えられなくなります。他の事に手がつかなくなるので注意しましょう。】
はぁ!?ちょ、つまりどういう事!?悟が私の事しか考えなくなって仕事しなくなるってこと!?
【好感度イベントは相手を選択するまで続きます。】
【好感度反転中の相手を選択すると、好感度の反転は終了します。】
【選択した相手を変更する場合は、選択していた相手の好感度が反転3になるので注意しましょう。】
【また、好感度イベント中に領域展開を挟んだ場合は、領域展開終了時点でイベントが無効になる可能性があるので注意しましょう。】
【反転白モードをクリアすると、反転モードがリセットされます。白→青→灰→黒→白…というようにループするので、好感度反転には注意しましょう。】
いやもっと早く説明しろや!!ていうかマジで説明書欲しいんですけど!?何だこれ、クソか!?クソゲーか!?とんでもねぇゲーム作ってたな私!?あああどうしよう、やっと原作軸まで来たのに、好感度反転に気を取られるなんて…!ていうか原作軸なら悟と一緒に行動すること増えるよね!?それなら早く元に戻せる!?いやでもどうなの!?悟が私の事しか考えられなくなったとして、もしかして四六時中行動を共にしないといけなくなったりする!?えっ、そうなったら私どうすんの!?悪巧みできないってこと!?うわあああどうしよう…!とりあえず英集少年院の日までに悟をなんとかしないと…!教員室の前で1人頭を抱えていると、ガラリと扉が開いた。顔を上げれば、
「でっ、出た、悟!!」
「え?なに?ていうか理玖、熱は大丈夫なの?」
そう言いながら悟の顔がグッと近付いて来た。ひいっ、目隠ししててもいい男!!!ピタリと私に額をくっつけた悟。変に意識してドキドキと心臓が暴れ回った。どうしよう、難易度も嫉妬度も★10って事は、簡単に好感度戻らないよね…!?
「…ふーん、熱は下がったぽいけど、もしかして僕に見惚れてた?」
「ぐはぁっ!」
「ちょ、理玖!?」
や、ヤバいぞ、28歳特級呪術師の色気…!吐血して倒れかかった私を悟がさっと抱き寄せた。いや、刺激強すぎワロタ…。
「また吐血…。理玖、やっぱり今日は休んだんが良いよ。そうと決まれば僕の部屋に行こう!」
「ちょ、ストップ!私今日行かなきゃいけない任務あるから!」
「そんなの僕が代わりに「し、神仏系だから!」…ちぇ。」
「悟ごめん、ちょっと…離れて…刺激が強すぎる…、」
「…やだ。」
「ぐええっ、」
悟が私を抱き締めた。いででででっ、骨が!全身の骨がミシミシいうてまんがな!ゲボホォ!と再び吐血した私に、悟は目隠しを下ろしてフッと笑った。いや…なにわろてんねんだから…。死ぬ…ひたすら顔がいい!イケメン過ぎて死ぬ…!!!
「理玖の任務、僕も一緒に行くよ。」
「…へ?」
「それならいいでしょ?」
「…いや、まあ、いや、やっぱりダメでしょ、悟も任務あるじゃん!」
「僕のは別に大したことないし、僕優しいから生徒達にも強くなってもらうために任務を分けてあげないと。」
「とにかくダメ!今日はひとりで行かないといけないから!」
そう、宿儺の指を1本回収して、来たる英集少年院のために金庫に隠しておかなくてはならない!それに真人にも会いに行って、吉野順平の件も何とかしないと…!ていうか悟力強っ!?全然腕解けないんですけど!?
「ふぎぎぎぎっ!」
「あはは、理玖可愛い♡」
「…こんな所で何をやってるんだい、理玖、悟。」
「す、傑!ヘルプ!」
「悟、理玖を離しなよ。それと入り口に立たれると中に入れない。」
「理玖は離さないけど僕優しいから動いてあげる。ほい。」
「いや私も離そうよ!?」
悟は私を抱き上げて教員室出た。いやいや、下ろして!?
「悟、理玖が困ってるだろう。」
「僕は理玖と話があるの。」
「悟、私は任務に、」
行かなきゃ、と言いかけて止まった。悟がすんごいしゅんってした顔をして私を見ていた。はぇえ…、可愛い…、ってそうじゃなくて!なにそれ、反転白モードまじで意味わかんないんだけど!?どうすりゃいいの!?まだていうか好感度が0%のままだし!悟は私を連れて談話室に向かった。ソファに座った悟の膝の上でされるがままの私。え、何この状況。悟は私を抱き締めたまま猫のようにすりすりと私にすり寄ってくる。え、何この状況。
「理玖〜♡」
「さ、悟、あの、私任務に行かないと。」
「だぁめ♡理玖はこれから毎日僕と一緒にいるの♡」
「あ、うん、そっかぁ…。」
えぇええ!?!?!?反転白モードこんなふうになっちゃうのおおおおお!?!?可愛いかよ!?!?えぇっ!?可愛いかよ!!!!って、きゅんきゅんしてる場合じゃない!宿儺の指を探さないと…!
「悟、私任務に行きたいなぁ…?」
「は?ダメに決まってんでしょ。」
情緒!!!!!!
「理玖は僕と一緒にいるんだよ、なのに任務?そんなの他の奴らに任せておけばいいじゃん。」
「い、いや、私にしかできないことも、」
「理玖がわざわざ危険を犯してまで任務に行く必要ある?また死んだらどうすんの?また生き返れるかわかんないでしょ?」
「そうなんだけど、」
「理玖は僕と一緒にいるの。」
ハイライト消えてる!!!こっわ…!!!急にメンがヘラってない!?ヤンがデレてない!?ていうかこんな顔した悟前にもなかった!?厄介なことになった…。反転白モード…これ、ヤバいのでは…?
「じゃ、じゃあこうしよう!私の任務にも悟が同行して、ね、それならいいでしょ?」
「うん、いいよ♡」
「よ、よかった!」
よくねぇよ私!宿儺の指を探さなきゃいけないのに…!英集少年院での出来事は7月…!今は6月で、1週間以内に野薔薇とゆじたんが高専に来る…!何とかしないと…!
「悟、あの、任務行こうか。」
「うん♡あ、絶対手離さないでね?」
「え、あ、うん。」
そう言うと悟は私の手を指を絡めて握った。こ、恋人繋ぎ…!駐車場に向かえば荒井さんがギョッとした顔をしていた。いや、うん、ごめんね荒井さん…。
「五条さん、どうされたんですか?」
「僕も理玖と一緒に行くから。」
「え、」
「荒井さん、ちょっと訳ありで…。」
「あ、そう言う事でしたら…、どうぞ乗ってください。」
悟と2人で後部座席に乗り込む。今日は神仏系の任務を5件…だったはず。早く終わらせて真人の所に行こうと思ってたのに…これじゃあ行けそうにない…困った…。
「早く終わらせて僕とデートしようね♡」
「…早く終わったらね…あはは…、」
「は?早く終わらせてよ。」
だから情緒どうなってんの!?