好感度イベント


大変マズい事になった…。夜蛾さんが私に4日間の休暇をくれたのは嬉しい。けどね、タイミングが最悪なんだよ!!3日後には漏瑚に会う予定なのに…!!なんとかしてに会う日に帰って来るしかないか…。

「今から行って来い、理玖。」
「…分かりました。折角なんで休暇満喫してきます!ありがとうございます、夜蛾学長。」
「ああ。」

両親と一緒に学長室を出て、一先ず着替えを取りに自分の部屋に向かった。キャリーバッグに着替えを詰めて部屋を出ると、両親の待つ駐車場へ向かう。荒井さんが東京駅まで送ってくれるらしい。車に乗ってスマホで皆に休暇を貰ったことを伝えようとグループトークを開いた。

『突然ですが実家に帰らせていただきます!!!!』
五条悟『は?』
夏油傑『は?』
甚爾『あ?』
七海建人『説明をお願いします。』
棘『おかか!』
真希『聞いてねえぞ。』
伏黒恵『説明。』
灰原雄『実家どこですか!』
乙骨憂太『どういうことですか?^^』
伏黒津美紀『理玖ちゃんどこ行くの?』
パンダ『おー、ちゃんと説明しないと皆荒れてるぞ。』
菜々子『理玖様!!!!』
美々子『置いて行かないで…。』
『皆レス早すぎワロタ。』
五条悟『笑い事じゃないんだけど。』
『夜蛾学長から休暇貰ったから、両親の実家に顔出してくるねー。』
甚爾『最初からそう言え。』
夏油傑『迎えに行くよ。』
『虹龍で来るのマジでやめて。』
乙骨憂太『僕も行きます。』
『いや、ちゃんと帰るから待っててよwww』
七海建人『休暇は何日ほどです?』
『4日!』
五条悟『理玖と4日も会えないとか死ぬんだけど。』
夏油傑『やっぱり迎えに行くよ。』
甚爾『帰ってこい。』
伏黒恵『行かないでください。』
『恵きゅん…♡』
真希『恵調子乗んなよ。』
伏黒恵『乗ってませんよ。』
伏黒津美紀『理玖ちゃんいないと寂しいよ(´・ω・`)』
『ごめんね…調べものもしたいからちょっとだけ我慢して( ˘•ω•˘ )』
美々子『理玖様、連絡して。』
奈々子『私も行きたいー!理玖様と一緒に行きたいー!』
『メンゴ…!』
パンダ『おいヤバいぞ、里香が暴走してる!!』
『は!?嘘でしょ!?ちょっと憂太君里香ちゃん止めて!?』
乙骨憂太『僕には無理なので理玖さんが帰って来て止めてください^^』
棘『すじこ!!!』
真希『おい、マジで里香が教室吹き飛ばしてる。』
『里香ちゃん!?!?!?』
『待って、ちゃんと帰って来るから!!皆落ち着こうね!!連絡するから!!』
『憂太君マジで里香ちゃん止めて!!ちゃんと帰って来るし、ちゃんと連絡するし、写真だって送るから!!』
棘『明太子…。』
パンダ『パンダ危機一髪…。』
真希『おい、パンダの腕吹き飛んだぞ、責任取れよ理玖。』
『マジ?』
乙骨憂太『パンダ君ゴメンね^^』
『憂太君その^^やめて怖い。』
乙骨憂太『^^』
五条悟『^^』
夏油傑『^^』
甚爾『^^』
『ちょ、』
灰原雄『^^』
七海建人『^^』
『待って、皆面白がってるよね?』
伏黒津美紀『^^』
『津美紀ちゃんまで!?』
真希『^^』
棘『^^』
伏黒恵『^^』
パンダ『^^』
奈々子『^^』
美々子『^^』
夜蛾正道『^^』
『おい学長待てやこら。』
夜蛾正道『教室の修繕費は理玖の給料から天引きしておく。』
『なんでそうなるの!!!』
夜蛾正道『休暇を楽しめよ^^』
『楽しめるか!!!』

皆して楽しんでやがる…。まあ可愛いからいいけど…。

「理玖どうしたの、さっきからにやにやして。」
「いや、皆にグループトークで暫く高専空けるって話したら凄い事になっちゃって…。」
「理玖は今も変わらず人気者だな!」
「人気で済むレベルじゃないんだけどね…。」

東京駅に着いて、まずは新幹線でお父さんの実家に行く事になった。駅弁を買って新幹線の中で食べながら、両親に話せる範囲で海外に行かせた理由を話した。2人とも一度私が死んだと聞いて涙を流して抱き締めてくれた。鼻の奥がツンとした。

「理玖は昔から狙われてはいたけど、あの時は私達を守るためだったのね…。」
「理玖…、無茶をするなってあれだけ言っただろ…。でも、父さんたちの為にありがとうな。」
「うん、私も生き返れてびっくりだけど、2人が無事で本当に良かった。」

新幹線から電車やタクシーを乗り継いで着いたのは大きな神社だった。ここがお父さんの実家…。経験したことになってる記憶では、生まれてすぐに来たくらいであとは全然来た事がない。ここに過去の神の子について何か分かることがあれば、今の私の術式についてとか、もっと分かるかもしれない。…って思ったけど待って、私のこの術式って、元々の世界でゲームとして作った術式なわけでしょ?つまり過去の神の子の術式が同じ宣託呪法だとして、その頃の神の子も私みたいに好感度イベントとかあったわけ?!いやまっさか〜!だって過去の登場人物って誰よ。…まさか、生前宿儺とか言わないよね…。いやいやいやいや!ないないないない!

「ただいまー。」
「「お邪魔しまーす!」」

神社の傍に立っていた大きな家にお父さんを先頭に入った。出迎えてくれたのは巫女服を着たおばあちゃん。私の顔を見て目を見開いた。

「あらら、まさか理玖かい?」
「あ、はい。ご無沙汰してます。」
「いやぁ、こりゃまたべっぴんさんになってぇ〜!」
「あはは、ありがとうございます。」
「ささ、上がって!お父さんは今神社にいるから、ちょっと待っててちょうだい!呼んでくるわね。」
「あ、母さん、理玖を資料室に案内してもいいかな?神の子についての資料を見せたいんだけど。」
「はいはい、好きにしなさい。」
「ありがとうございまーす。」

お父さんの案内で資料室に向かった。神の子についての資料や文献が置かれた本棚を教えてもらって、気になる物は好きに見ていいと言われた。過去の神の子ってどうしてたんだろう。私みたいに誰にも術式を話せなかったって聞いてるし、もしかしたら何か書き記したものとかあるかもしれないよね…。というかあって欲しい…。

「んー…、どれから見よう。」

日記とかつけてたら一番助かるんだけど、流石にないかなぁ…。気になる資料を手にとってパラパラと捲っていく。そういえば前にも悟と傑が私に内緒で神の子について調べたって言ってたけど…、

「…あれ、これって…、」

ふと目に留まった一冊の本…というか、日記帳…?ぺらりと捲ってみる。

「あ…。」

あった!!これだ!!過去の神の子が書いたらしい日記!!なになに…?

【XXXX年X月X日 私はどうやらタイムスリップ的なのをしたらしい。気が付くと赤ちゃんになっていた。ていうかタイムスリップというより転生?でもって視界には「呪力:10」とか書かれてて、呪力って何ぞって思ったけど、よくよく考えたら「呪術廻戦」って漫画で使ってた言葉だった。なんかよく分からんけど私は「神の子」と呼ばれる存在らしい。あとなんか宿儺生きてるらしい。やば(笑)】

やば(笑)じゃねえわ。なにわろてんねん。ていうか待って、過去の神の子も呪術廻戦知ってんの!?転生トリップした的なやつ!?

【今の私は16歳。あとよく分からん私の術式は、宣託呪法って言うらしい。自分以外に術式の話はできないし、紙に書いても見えないらしい。マジで謎なんだけど、ウケる(笑)あとなんか乙女ゲームみたいな好感度イベントみたいなのあって、多分原作に関わる登場人物に出会うと発生するっぽい。でもこの時代って宿儺とか裏梅くらいしかいないんだけど、詰んでない?あと最新巻出たら毎回夢で読めたんだけど、1回宿儺に殺されてから生き返った後読めなくなった。ウケる(笑)】

ウケねぇよ!!ちょ、確かに私も死んでから最新巻読めてない…!ていうか待って、この人宿儺に1回殺されてんの!?

【1回死んだらコンティニューできたけど、多分次死んだらほんとに死ぬと思う。あとあの喋るメロンパンにも会った事あるけど、殺されかけた。多分次も私を殺しに来ると思う。アイツの計画に私は邪魔だって言ってた。私は傑推しだからアイツは絶対許さん。マジで次は相打ち覚悟でセレクトしてやる。】

日記はそこで終わっていた。でも数ページ捲ってまた誰かの日記が書かれていた。その人も過去の神の子らしい。呪術廻戦を知っていて、さっきの日記と同じように転生したと書かれていた。

【加茂憲倫と好感度イベント始まった時は死ぬかと思った。絶対やだよ、縫い目あんじゃん。中身メロンパンじゃん。そういえば好感度イベントの反転機能わけ分かんなくていろいろやってみたけど、1回死んだら反転白ってなってワロタ。白って何だよ…。試しに1人選択してみたけど、好感度イベント自体はなくならなかった。新しく出会った人にはイベント発生したし。マジで謎。多分だけど、今までイベントで好感度100%にした人との好感度がそれ以上変わることがないって事だと思う。例えばAとBとCがいたとして、Aを選んだらBとCの好感度は反転して、Aを選んでる間はずっと100%。でもAからBに乗り換えたらBは100%に戻ってAとCは反転してって事だと思う。反転した人は誰か1人を選択してる間は好感度戻ったりしなかった。めんどくさ。全員を選ぶって選択肢がないのが厄介。別に反転しても友人関係とかが疎遠になる訳じゃないけど、なんか嫌じゃん?】

マジか。好感度イベントって1人選択したら後皆反転のままなの…?!えっ、原作軸生きてる私不利じゃね!?例えば悟の白を戻したくて悟を選択したら、他の皆はずっと反転したままで好感度戻らないって事でしょ!?でもって悟から傑を選び直したら傑は100%になるけど、悟は反転しちゃうって事でしょ!?

【好感度イベントはマジで真剣に考えて1人を選んだ方がいい。一生誰も選ばないこともできるだろうけど、それだと皆頻繁に反転するからマジで大変だと思う。】

結局過去の神の子達の日記には好感度イベントについてしか分からなかった。そろそろ誰かを選ぶ時期なんだろうか…。でも選べないよ…だって皆大好きだもん…。ていうか、過去の神の子達も原作読んでたって、時間軸どうなってんの…。好感度イベントについてはもう少し考えてからにしよ…。そもそももうすぐゆじたんと野薔薇が入学してくるんだし、絶対それどころじゃなくなるし…。

「はぁ…。」
「理玖ー、おじいちゃん来たわよー。」
「あ、はーい。」



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